列車制御システム・エネルギー・情報通信
8/16

 情報通信は、鉄道を中心とした輸送サービスの情報化を推進し、利便性を高めるために欠かせない仕事です。 先端技術を導入・活用して列車の安全・安定輸送を確保するとともに、お客さまへのさまざまな情報提供を行っています。JR東日本データ通信網(通称JR-IPNet)JR東日本駅構内共通通信網(通称JR-STnet)7JR東日本データ通信網(通称JR-IPNet)、JR東日本駅構内共通通信網(通称JR-STnet) 当社には鉄道事業に欠かせないシステムや、社内業務、列車や旅行の予約・販売、自動改札機などの運用、Suica・VIEWカードなどの関連事業のサービスを扱うシステムがあります。 情報通信部門では、 10,000kmを超える光ファイバ網を利用し、社内業務を中心に約380のシステムで利用されているJR-IPNet(左図)と、生活サービス事業及びIT・Suica事業の各グループ会社の駅構内インフラや無線LANサービスなど30を超える事業で利用されているJR-STnet(右図)の2種類のネットワークを整備しています。これらの情報通信インフラの運用・維持管理・高度化が情報通信部門の業務の一つです。デジタル列車無線システム、通告伝達システム、防災情報システム(PreDAS) 多くのシステムが連携して運用されていますが代表的なシステムとして列車無線システムがあります。列車無線は指令員と乗務員間の通話機能のほか、データ回線を利用して鉄道沿線の各種観測機器からの情報による速度規制等を乗務員に迅速に知らせるため、防災情報システムと通告伝達システムとの連携を行っています。 既に各新幹線・首都圏在来線においてはデジタル化が完了し、現在は首都圏以外のデジタル化を進めています。また、連携システム側でも通告エリアの拡大、社外気象データの活用など行い、さらなる安全・信頼性のレベルアップを目指しています。情報通信の代表的な設備情報通信

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る