列車制御システム・エネルギー・情報通信
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JR秋田下浜風力発電所(発電出力約2MW) JR東日本グループは国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の達成に向けて、「ESG経営※」を意識した取組みを進め、地球温暖化防止及び地域活性化に取り組んでいます。これまでに、車両センター等の用地を活用し、大規模太陽電池発電所や風力発電所を順次運転開始してきました。また、2018年4月には青森県にて共同出資事業の八戸バイオマス発電所を運転開始しました。現在岩手県にて調査中の地熱発電をはじめとして、今後も環境にやさしいエネルギーの創出を推進していきます。※ESG経営… Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を重視した経営のこと八戸バイオマス発電所(発電出力約12MW) 省エネルギー型の駅を創る、「エコステ」に取り組んでいます。現在までに、中央線四ツ谷駅、小淵沢駅、東北本線平泉駅、男鹿線男鹿駅などをモデル駅としてきたほか、2020年3月に暫定開業した高輪ゲートウェイ駅でも展開しています。環境にやさしい駅を目指し、太陽光発電パネルの設置、LED照明の導入など各駅コンセプトを持って整備を行い、今後もさまざまな地域で展開していきます。 鉄道は環境負荷が小さい輸送機関ですが、新技術導入によるさらなる環境負荷の低減を目指しています。例えば、電車が減速する際にモータを発電機として動かすことで発生する回生電力をより一層有効に活用する技術の導入に取り組んでいます。 未活用の回生電力を一時的に蓄電池に貯めて活用する「電力貯蔵装置」を、2013年の青梅線拝島変電所を皮切りに、これまでに合計4箇所に導入し、さらなる導入の拡大を検討しています。また、直流の回生電力を交流に変換して駅設備や信号機器等で活用する「回生インバータ装置」を3箇所、交流の異なるき電区間で発生する回生電力を相互に融通できる「電力融通装置(RPC)」を1箇所に導入しています。 鉄道運行のカーボンニュートラルの実現に向けて、エネルギーマネジメントの高度化と新技術の導入を推進していきます。高輪ゲートウェイ駅6Energy交流変電所保安設備配電設備配電線運転用変電所き電設備電車線路再生可能エネルギーの導入環境にやさしい駅を目指して鉄道におけるエネルギーマネジメントエネルギー部門の取組み

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