▲首都圏等への展開: ATACS(無線式列車制御システム:Advanced Train Administration and Communications System)u 現在、2本のレールを車軸が短絡することで列車位置を検知する方法が主流ですが、位置情報を地上・車上間で無線により双方向伝送することで、列車間隔を制御するのがATACSです。ATACSは踏切制御も可能であり、列車自身が速度と距離から踏切までの到達時間を計算し、踏切警報を無線で制御します。2011年10月から仙石線に、また2017年11月から埼京線にそれぞれ導入しています。▲地方圏への導入検討:GNSSを用いた列車制御システムmmunications System) ATOSは、2~3分間隔で列車が走行する首都圏の高密度線区で、列車の自動進路制御を可能にする世界最大規模の運行管理システムです。運行状況のリアルタイム把握や輸送障害時のダイヤ整理が可能であるほか、駅の案内表示や自動放送など輸送サービス品質を飛躍的に高めています。また、保守作業をシステムで管理することで、安全な作業を行うことができます。 ATACSは専用の無線周波数を用いて列車制御を行っていますが、地方圏への導入を検討している本システムは、汎用のICT技術を活用し新しく開発を進めています。GNSSを用いて列車位置を把握し、携帯無線通信網を活用した情報伝送により踏切制御および列車の速度制御を行う世界初のシステムです。このシステムは、列車運行の安全性向上と列車制御システムの大幅なスリム化を同時に実現するものであり、ローカル線への導入・展開を検討しています。無線を用いた列車制御システム4Train Control SystemATOS(東京圏輸送管理システム:Autonomous decentralized Transport Operation control System)列車制御システム部門の取組み
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