列車制御システム・エネルギー・情報通信
13/16

使用開始竣工検査工事施工工事発注調査・設計計画策定●メンテナンスへ●完成物の確認●施工管理●施工会社と契約●図面、設計書作成●現場調査●効果検証●計画構想 【首都圏の輸送システムの変革】 最新技術を広く活用し、お客さま視点の輸送サービス向上、SDGsを意識した鉄道運営の実現のため、輸送システムの変革を進めています。具体的にはATO(自動列車運転装置)を高性能化し、他システムのATACS(無線式列車制御システム)やATOS(首都圏輸送管理システム)との連携により、遅延回復や列車同士の運転間隔の調整による省エネ運転(群制御)を実現します。これにより定時性や乗り心地を確保したドライバレス運転の実現を目指しています。【東北・上越新幹線における新型電車線設備の導入】 東北・上越新幹線では、コンパウンド架線という3本の架線で構成された電車線設備を主に使用しています。これを2本の架線で構成されるシンプル架線に変更するとともに、特に高強度で細く軽量な新しいトロリ線を採用することで、輸送の安定性向上、高速化対応のほか、設備点数を大幅に削減して省メンテナンス化といった機能向上を図るシステムチェンジに取り組んでいます。【次期新幹線列車無線の導入】 東北・上越新幹線のデジタル列車無線は2002年に使用開始され新幹線の安全・安定輸送を支える大切な通信インフラとなっています。 現在、設備の更新時期を迎えていることから、複数のLCX(漏洩同軸ケーブル)から異なるデータを並列伝送し大容量化・高品質化を図るLCX-MIMO方式といった新しい無線通信技術を取入れた高速大容量通信を実現する装置への取替工事を行っています。 工事完了後は、信頼性も向上することから列車制御や画像配信などへの利用も検討しています。12Project and Construction列車制御システムエネルギー情報通信代表プロジェクト

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る