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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
 
2002年4月10日
 

4月21日から山手線で新しい車内情報提供サービスを開始
 
 JR東日本が山手線に導入する新型車両(E231系)が、いよいよ4月21日から営業開始となります。
 この新型車両にはIT技術を活用した情報案内装置(15インチ液晶ディスプレイなど)が搭載されていますが、JR東日本では、4月21日より山手線新型車両でこれらを活用した新しい車内情報提供サービスを開始します。
 より便利に、よりわかりやすく。新しい車内情報提供サービスにご期待ください。
 
今回導入する新型車両では、IT技術を活用し、車内のお客さまに異常時のご案内を含めたさまざまな情報を提供するため、各ドアの上部に画面サイズ15インチの液晶ディスプレイを2台ずつ設置します。
向かって右側の画面では、行き先や乗り換え、輸送障害などの情報を、また左側の画面では、動画放送、文字放送、広告などを表示します。
また、日本語・英語の自動放送も行い、これに合わせて簡潔・明瞭でわかりやすい車内放送の実施に努めて参ります。
山手線は、4月21日より全52編成中の3編成が新型車両となります。その後順次拡大し、2005年度初に全ての編成が新型車両になります。
 
1. 運行情報等の画面表示
液晶ディスプレイ画面上部に到着・次駅名や行先方面及び号車表示を行います。それにあわせ、下部に乗り換え、路線(駅名、所要時分)、設備(エスカレーター、階段位置)及び優先席案内等をタイムリーに切り替えて表示します。<イメージ1>
また、JR東日本管内他線区の輸送障害時の運行情報を表示します。<イメージ2>
<ディスプレイ(案内)イメージ1> <ディスプレイ(案内)イメージ2>
イメージ1 イメージ2
2. 動画放送等の画面表示
左側の画面は、この車内放送のために制作、編集されたオリジナルの番組コンテンツで構成されています。
車内は音が出せませんので、無音でなおかつ魅力ある映像表現をめざしました。
お客さまの山手線平均乗車時間を考慮して、1ロール12分30秒です。
番組は6コンテンツで構成され、スタート時点では (1)ロードショーの予告 (2)ミュージカルプロモーション (3)ワールドカップ関連情報 (4)ワンポイント英会話、文字放送で (1)経済・スポーツニュース (2)天気予報という構成です。
番組の間に各スポンサーのCMやJR東日本からの情報やCMが挿入されています。
今後、心理学的な裏づけに基づいたワンポイント心理講座や最新の音楽情報など豊富で元気の出るコンテンツを鋭意準備中です。
番組内容の更新は文字放送は1時間に1回、それ以外の番組は2週間に1回の予定です。
<英会話番組イメージ図>
イメージ2
3. わかりやすい車内放送
放送をお客さまの立場に立ったわかりやすいものとしていくため、「駅・車内放送に関する検討会」を開催し、部外有識者の方からご意見を伺いました。同検討会は2002年1月から3月の3ヶ月で計3回実施いたしました。
検討会にご参加いただいた有識者の方々は次の通りです。
・小玉 美意子氏(武蔵大学社会学部教授)
・四方 洋 氏 (ジャーナリスト)
・鈴木 浩明 氏 (鉄道総合研究所人間工学研究室長)
・前田 勇 氏 (立教大学大学院観光学研究科教授)
※この他にもNHKにもご参加いただき、ご意見を伺いました
「駅・車内放送検討会」のご意見も踏まえ、この山手線新型車両においては、自動放送、液晶画面と、車掌による肉声放送を組み合わせて、お客さまへのわかりやすい情報提供を目指して参ります。