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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成11年8月31日


別紙:危機管理計画の概要


【1.列車の運行】
(1) 2000年1月1日0時またがりの列車運転について
 2000年に切り替わる1日午前0時00分においては、万一の不測の事態に備えて、列車を最寄り駅に停車させる。なお、0時を跨る旅客営業列車の本数は、約230本あり、そのうち首都圏には約200本ある。
1. 1月1日0時00分時点で列車を最寄りの駅に停車させる特別ダイヤを作成する。
2. 対象列車は全旅客列車(回送列車及び貨物列車は対象外)とする。
3. 特別ダイヤについては、事前にお客さまへの周知を徹底する。
(2) 列車進路制御システムが停止した場合の対応策について
 万一、列車進路制御システムが停止し長時間修復しない見込みとなった場合について、お客さまの利用状況及び線区の進路制御方式等を考慮し、運転を確保する線区については必要な要員を配置する。ただし、複数駅においてポイントの手廻し・鎖錠を行わなければ運転が確保できなくなった場合は、基本的には運転を見合わせシステムの修復を待つこととする。


【2.乗車券類の販売】
(1) 旅客販売総合システム(以下、マルス)がダウンした場合
 マルス障害時の代替発売は、自動券売機を基本に案内体制を整えることとし、券売機で対応できないものについては、特改用発売機器、常備式乗車券、補充券で対応する。多客等窓口での対応が困難になった場合については、乗車駅証明書を交付し着駅で精算することにより対応することとする。
(2) 自動券売機がダウンした場合
 マルス及び特改用発売機器、常備式乗車券、補充券が基本となるが、近距離などボリュームの多いものについては乗車駅証明書により対応することとする。
(3) マルス、券売機双方ダウンの場合
 特改用発売機器、常備式乗車券、補充券、乗車駅証明書により対応することとする。
(4) 特改機器発売不能の場合
 常備式乗車券、補充券、乗車駅証明書で対応することとする。


【3.指定席券の販売】
(1) 指定席発売不能の場合
1. 1月1日以降のマルスシステムダウン時の対応については、基本的には最繁忙期間であり、事前に指定席が売れ進んでいることが予想されるため、「オール自由席」対応はしないこととする。
2. マルスシステムダウンが長期にわたる場合にあっては、必要に応じて「オール自由席」について別途判断することとする。
(2) 輸送混乱時において列車本数が削減された場合
 必要に応じて「オール自由席」対応とする。


【4.特別企画乗車券の取扱い】
(1) マルス全面ダウンの場合
 特別企画乗車券の発売は停止することとする。
(2) マルス一部障害により指定席交付不能となった場合
 指定席タイプの特別企画乗車券の発売を停止することとする。なお、既に発売済みの指定席タイプの 特別企画乗車券については、車内において指定席を充当することとする。


【5.クレジットカード業務】
(1) クレジットシステムがダウンした場合
 駅においては、現金による購入を案内する。また、キャッシングサービスについては停止する。
(2) キャッシングサービス
 通常終電までのサービスを提供している駅の「キャッシングサービス」は、1999年12月31日23時までとし、2000年1月1日以降は通常営業とする。


【6.特定要注意日の体制】
本社・支社等に2000年問題対策本部を設置し、状況の確認や万一の場合の対応にあたる。
重要なシステム・設備等には、社員及びメーカーの技術者を配置する。
主な駅にお客さま対応の社員や車両不具合時に対応するための検修社員を配置する。


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