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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成11年3月2日


JR東日本新津車両製作所での
ISO14001認証取得について


 JR東日本新津車両製作所では、2月19日、環境管理システムに関する国際規格であるISO14001の認証を取得いたしました。近年、我が国では製造業を中心として認証取得への取組みが活発に行われていますが、鉄道事業の現業部門としてISO14001認証を取得するのは今回が初めてのことです。

 新津車両製作所では京浜東北線、総武横須賀線などの東京圏で使用されている通勤・近郊用の電車を製作していますが、昨年取得した ISO9001(品質システム)とあわせ、環境管理に関する業務執行体制の強化を図ることにより、お客様の信頼度をより一層向上してゆく目的から認証を取得したものです。


★ISO14001の概要


 ISO14001は国際標準化機構(本部:ジュネーブ)が1996年に定めた、環境管理マネジメントシステムに関する国際規格であり、日本でも、「JISQ14001」として定められています。

★ISO14001の考え方


 ISO14001は、品質システムの国際規格であるISO9000シリーズと同様、システムについての国際規格です。環境を管理していくために必要とされる事柄が「環境方針」「体制及び責任」「緊急事態への準備及び対応」など、52項目にわたる要求事項として示されており、その企業の環境管理システムがそれら要求事項に合致し、機能しているかどうかを、第三者機関が客観的に審査する形をとっています。
 この審査に合格し認証を取得することは、その企業の環境管理に関するシステムが国際的な基準に合致したものであるということになります。



ISO9001とISO14001について

1.ISO9001

1.1.ISO9001の概要

 ISO9001は国際標準化機構(本部:ジュネーブ)が1987年に定めた、品質保証システムに関する国際規格ISO9000シリーズの一つです。現在90カ国以上の国で国家規格として制定されており、日本でも「JIS−Z9901」として定められています。
  昨年、新津車両製作所が取得した「ISO9001認証」は、対象範囲が「設計」「開発」「調達」「製造」「据付け」「付帯サービス」などにわたる、ISO9000シリーズの中でも最上位の規格であり、鉄道事業者として初めて取得したものです。

1.2.ISO9001の考え方及び最近の動向

 ISO9001は、企業で生産される個々の製品・サービスの品質の良否を個別に審査するのではなく、企業活動において品質システムがISOで定める規格に合致したものになっているかどうかを、第三者機関が客観的に審査する形をとっており、この認証を取得することで、システム全体の信頼性を保証するものです。
  国内においては、製造業を中心に@輸出上のニーズA顧客企業の要求B品質管理体制強化等の面から認証取得が進んでいます。


2.ISO14001

2.1.ISO14001の概要

 ISO14001は国際標準化機構(本部:ジュネーブ)が1996年に定めた、環境管理マネジメントシステムに関する国際規格であり、日本でも「JIS−Q14001」として定められています。

2.2.ISO14001の考え方

 ISO14001は、品質システムの国際規格であるISO9000シリーズと同様、システムについての国際規格です。環境を管理していくために必要とされる事柄が「環境方針」「体制及び責任」「緊急事態への準備及び対応」など、52項目にわたる要求事項として示されており、その企業の環境管理システムがそれら要求事項に合致し、機能しているかどうかを、第三者機関が客観的に審査する形をとっています。
 また、ISO14001では、環境管理システムを構築するだけでなく、環境に影響を及ぼす項目について、具体的な目標値を設定し、その目標値を実現する具体的努力を行ってゆくことが求められます。
 この審査に合格し認証を取得することは、その企業の環境管理に関するシステムが国際的な基準に合致したものであるということになります。

新津車両製作所の概要

所在地新潟県新津市南町19−33
社員数約400名
敷地面積約150,000m2
建物面積約 43,000m2
主な沿革
平成4年 7月建設工事着工
平成6年 6月「新津車両製作所」発足
平成6年10月操業開始
平成7年 4月209系第1編成完成
平成8年11月年間200両生産体制に移行
平成9年11月209系通算420両完成(京浜東北線209系化完了)
平成10年3月E217系52両完成(総武横須賀線用)
平成10年3月ISO9001認証取得
平成10年10月209系改良形電車完成(総武緩行線用)
生産計画

 平成10年度は、総武横須賀線用にE217系近郊電車及び総武緩行線用の209系改良形通勤電車を合計約200両生産している。
 尚、平成10年度末における累計生産両数は658両となる。