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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成10年5月20日


中央線外14線区への
ATS−P形保安装置の導入について


JR東日本では、第四期のATS−P形保安装置の導入を決定しました。
今年度より中央線外14線区、456kmの区間について、工事費約120億円で工事を行い、平成12年度完成の予定です。

弊社は、これまでATC線区を除いて全線区にATS−SN形保安装置を整備してきておりますが、さらに安全性を向上するため、昭和63年度からATS−SN線区のうち首都圏を中心にした高密度線区に、保安度がより高いATS−P形保安装置の整備を推進してまいりました。引き続き、安全性の向上を図るため、第四期計画としてATS−P形保安装置の導入を決定しましたのでお知らせいたします。
 ATS−P形保安装置は、停止信号機までに確実に列車を停止させる保安装置として、これまで新線建設時に併せて京葉線、成田線、山形新幹線、秋田新幹線に整備したほか、昭和63年に第一期工事として常磐線、中央線外2線区、第二期工事として東海道、横須賀線外8線区、及び第三期工事として東北線外4線区などへの導入を進めてまいりました。
 今回の第四期工事として中央線外14線区(456km)を整備することで、弊社のATS−P形装置の整備区間は、全体で約1500kmになります。
【第四期ATS−P形装置導入線区】
線名 区 間 整備距離 線名 区 間 整備距離
中央線 高尾〜甲府 81.0km 内房線 蘇我〜君津 38.3km
東海道線 小田原〜来宮 21.9km 相模線 茅ヶ崎〜橋本 33.3km
東北線 小金井〜宇都宮 21.4km 五日市線 拝島〜
武蔵五日市
11.1km
高崎線
上越線
籠原〜新前橋 41.0km 八高線 八王子〜高麗川 31.1km
常磐線 土浦〜勝田 57.3km 川越線 川越〜高麗川 14.5km
総武線 佐倉〜成東 21.6km 成田線 我孫子〜成田 32.9km
外房線 千葉〜
上総一ノ宮
43.0km 鶴見線 鶴見〜扇町 7.0km
ATS−P形保安装置について

前方の信号機が停止現示となっている場合、設置された地上子から停止信号機までの距離情報を列車に与え、列車の位置に応じて停止信号機までに運転可能な連続速度照査パターンを設定する。設定されたパターンの速度と実際の運転速度を比較し、実際の運転速度がパターン速度を上回ると、自動的にブレーキが動作して確実に停止信号機までに列車を停止させる装置である。

これまでのATS−P導入状況

昭和63年度に京葉線開業に伴いATS−Pを導入してから、以下のような線区に順次導入を進めてきました。

第一期工事
中央(快速)線 東京〜高尾
中央・総武緩行線 三鷹〜千葉
常磐(快速)線 上野〜土浦
東北線 上野〜尾久
第二期工事
東海道(旅客)線 東京〜小田原
東北線 尾久〜蓮田
高崎線 大宮〜宮原
東北貨物線 大宮〜池袋
山手貨物線 池袋〜大崎
総武(快速)線 錦糸町〜千葉
横須賀線 品川〜久里浜
総武線 千葉〜成田
横浜線 東神奈川〜八王子
南武線 川崎〜立川
第三期工事
東北線 蓮田〜小金井
高崎線 宮原〜籠原
青梅線 立川〜青梅
武蔵野線 府中本町〜西船橋
川越線 大宮〜川越
その他新線建設時に導入
京葉線
成田線
山形新幹線
秋田新幹線

ATS-P第4期導入計画

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