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JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
平成10年5月15日


「ICカード出改札システム」
導入推進体制の整備について


JR東日本では、21世紀の出改札システムとして「ICカードを利用した新しい出改札システム」の開発を進めてきましたが、実用化の目途がついたことから 2001年1月の導入を目指した具体的な検討をはじめました。

当社では、平成2年度より首都圏の在来線について自動改札システムの導入を進めてきました。これまで約340駅3200通路の自動改札機を設置し、概ね東京100km圏の改札口の自動化を完了しました。現在首都圏では定期券でご利用のお客様だけでも1日に500万人の方にご利用いただいております。
一方、これまで当社は、「ICカード」を利用した新しい出改札システムの開発を進めてきました。3回にわたるフィールド試験などの結果から 「ICカード出改札システム」の実用化が技術的には可能であると判断しました。
現状では定期券やイオカードを自動改札機に投入してご利用いただいておりますが、定期券やイオカードに「ICカード」を用いることにより、定期券ケース等に入れたまま自動改札機に軽く「触れる」だけでご利用頂けるようになります。
この新しい出改札システムは、1枚のICカードに「定期券」と「イオカード」の両方の機能を持たせ、定期券区間外でも自動改札機で運賃の精算を自動的に行うことができる新たなサービスの提供が可能となります。
今回、「ICカード出改札システム」の具体的な導入計画の策定など、導入を推進するための体制として「ICカード出改札システム導入推進委員会」を設置しました。


推進体制の構成について

「ICカード出改札システム導入推進委員会」の委員長は鉄道事業本部長である原山副社長、委員は関係役員・部長で構成します。委員会の下にワーキンググループを設置します。
事務局は、設備部旅客設備課に設置します。設備・営業・財務・システム等各分野の社員で構成し、委員会の運営にあたります。


新たなサービスの提供

  <現在のサービス(例)>


<ICカード導入後のサービス(例)>
ICカードに定期券とイオカード機能を持たせる

右の写真は昨年4月〜11月に実施した三回目のフィールド試験の様子。
「軽く触れるだけでご利用頂けます」