小松彩夏さんと旅する岩手

本州一の広さを誇る岩手県。広大な自然はもちろん、歴史や文化、そして「人」とのふれあいを体感できます。そんな岩手のあちこちに、岩手出身の女優・小松彩夏さんが出かけて来ました。7回に分けて、心が豊かになる旅をご紹介します。

漆の奥深さに触れ、温泉宿で心も温かに

第7回 二戸エリア

この連載では、岩手県出身の女優・小松彩夏さんが地元・岩手の各エリアで、自然や歴史、文化、人とのふれあいを楽しんだ旅を紹介しています。

~使うほどに美しく。漆の世界~

貴重な国産漆の生産地。
『経年変化』する漆器の美しさ

次に向かったのは、『うるしの森』。現在、日本で使用される漆のほとんどが外国産で、残念ながら国産は3%。わずかな国産の漆の中の貴重な70%が、二戸地方で生産されています。
車が停まった先には、整然と並んだ無数の漆の木。「あの模様は何だろう…?」。漆の木についた、黒い傷を見つめる小松さん。

『うるしの森』を散策する小松さん。
『うるしの森』を散策する小松さん。

「小さい傷は、6月につけたもの。その後、ちょっとずつ傷をつけて、長くしていって、木の状態を見極めながら、漆を採っていきます」。
説明してくれたのは『滴生舎』のスタッフ、後藤佐紀子さん。漆掻き職人が傷をつけると、乳白色の樹液がにじみ出て、それをヘラの先で丁寧に掻き取ります。
「一本の木から採取される漆は約200㏄。牛乳瓶一本くらいです」と後藤さん。漆の希少性を物語っています。

『うるしの森』で、漆掻きの作業について説明を受ける小松さん。
『うるしの森』で、漆掻きの作業について説明を受ける小松さん。

『うるしの森』を見学した後は、『滴生舎』へ。ここでは、浄法寺漆を使った漆器を製造・販売しています。
「漆器には、特別なときに使うものというイメージがありますが、ぜひ普段使いをしてほしいです。時を経るほどに美しく変化していく『経年変化』という美しさを、ぜひ味わってほしいです」と後藤さん。
滴生舎では窓越しに漆塗り作業を見学できる他、漆かきや漆塗り体験も受け付けています。

漆器を手に取り、じっくりと眺める小松さん。
漆器を手に取り、じっくりと眺める小松さん。『経年変化』の話を聞き、いっそう興味が湧いたのだそうです。
『漆ストラップつや出し体験』に挑戦。
『漆ストラップつや出し体験』に挑戦。漆塗りのストラップに油をなじませ、磨き粉を付けて隅々まで磨きます。
基本情報
滴生舎
1995年に漆器製作工房としてオープン。ショールームでは漆器を実際に手に取ることが可能です。漆掻きや漆塗りに使う道具も展示しています。

1995年に漆器製作工房としてオープン。ショールームでは漆器を実際に手に取ることが可能です。漆掻きや漆塗りに使う道具も展示しています。

所在地
岩手県二戸市浄法寺町御山中前田23-6
電話
0195-38-2511
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