小松彩夏さんと旅する岩手

本州一の広さを誇る岩手県。広大な自然はもちろん、歴史や文化、そして「人」とのふれあいを体感できます。そんな岩手のあちこちに、岩手出身の女優・小松彩夏さんが出かけて来ました。7回に分けて、心が豊かになる旅をご紹介します。

癒しの時間を楽しんで縄文文化を学ぶ

第6回 県北エリア

この連載では、岩手県出身の女優・小松彩夏さんが地元・岩手の各エリアで、自然や歴史、文化、人とのふれあいを楽しんだ旅を紹介しています。

~太古の風が吹き抜ける縄文の森へ~

自然と寄り添う縄文の暮らしに触れ、
いにしえの人々の知恵と文化を学ぶ

つり橋を渡る小松さん

県北エリアを代表する貴重な史跡といえば、縄文文化に触れることができる「御所野縄文公園」。四季折々の豊かな自然を感じることができる森が広がり、竪穴式住居やストーンサークルが点在しています。
「初めてなので楽しみです!」という小松さんと一緒に、駐車場から木製の歩道橋「きききのつり橋」を渡って、公園内の「御所野縄文博物館」へ。
最初にのぞいた第1展示室では、ガラス張りの床下に約4,500年前の焼けた住居の出土状況を見せているほか、遺跡から出土した土器などが展示されています。
続く第2展示室は、縄文時代の暮らしや遺跡の四季をプロジェクションマッピングで再現。迫力ある映像に見いるうちに、気分はすっかり縄文時代にタイムトリップ。「幻想的ですね〜」と、小松さんも縄文ワールドに魅せられたようでした。

第1展示室には多数の土器も展示されており、「細かい模様がおもしろいですね」と小松さんも感心しきり。
第1展示室には多数の土器も展示されており、「細かい模様がおもしろいですね」と小松さんも感心しきり。
大迫力のプロジェクションマッピングと音響で、訪れる人を縄文ワールドに誘います。
大迫力のプロジェクションマッピングと音響で、訪れる人を縄文ワールドに誘います。

公園の中心となるのは、縄文時代中期の大集落跡である「御所野遺跡」。
国指定史跡であるこの遺跡は、縄文時代のものとしては全国で初めて竪穴住居が土屋根であったことがわかった貴重なもの。2021年7月には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録されました。
竪穴式住居に実際に入ってみたところ、「意外に広くてびっくりしました」と小松さん。
直径10メートルを超す大型住居から5メートル前後の中型住居、3メートル前後の小型住居が点在し、当時のムラの様子を伝えてくれます。

土屋根に草が生い茂る竪穴式住居。
土屋根に草が生い茂る竪穴式住居。週に3回は実際に火をたいて、カビが発生しないように保っているそうです。

広場のほぼ中央には、いろいろな形に石が組まれた配石遺構があります。
これがどんな目的で作られたのか定かではありませんが、配石遺構の周辺には墓穴が密集しているため祭祀などに使われたのではないかと推測されています。
5,000年も前に、ここで営まれていた縄文の豊かな暮らし。
はるかな時代に想いを馳せながら歩いてみると、少し違った風景が見えてくるかもしれません。

祭祀に使われた配石遺構の近くには盛土遺構があり、大量の土器や石器とともに焼けた獣骨や植物の実が見つかっています。
祭祀に使われた配石遺構の近くには盛土遺構があり、大量の土器や石器とともに焼けた獣骨や植物の実が見つかっています。
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