MRI検査

MRI検査とは?

MRI装置のイメージ

MRI(MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像)とは、強力な磁石を用いて出来た磁気の力を利用し、体の臓器を撮像します。
放射線は用いていませんので被ばくはありません。
検査には造影剤を使用する場合としない場合があります。

造影剤とは?

造影剤を用いることで見えにくい病変を見やすくする効果があります。
かゆみや発疹、吐き気、息苦しいなど少しでも違和感がありましたらブザーを握って下さい。
造影剤は尿から排出されますので、検査後は水分をたくさん取るようにして下さい。
MRI検査で用いるのは「ガドリニウム造影剤」です。

使用方法

通常、腕の静脈から注射し、自動注入器を用いて体内に注入します。

検査時間(乳腺)

  • 造影剤なし:20分
  • 造影剤あり:30分

検査方法(乳腺)

【1】着替え

着替えのイメージ

MRI検査では検査着に着替えて検査を行います。上半身は何も身に付けない状態で検査着のみ着るようにして下さい。
身に付けているすべての金属を外して下さい。
金属例)ブラジャー、ネックレス、湿布、ホカロン、ピップエレキバン、時計、指輪、ヘアピン、など

【2】注射(造影剤を用いる場合)

注射(造影剤を用いる場合)のイメージ

検査準備室で放射線科医が乳がんのない側の腕に注射を行います。
(例.右側乳がんの場合は左腕に注射します)針が血管内に正しく入っているか確認します。
※この時点ではまだ造影剤は体内に入っていません

【3】撮影

ブザー・ヘッドホンのイメージ

ブザー ヘッドホン

  1. 1検査着の前を開けてうつ伏せになり、乳房を機械にいれます。乳房の位置を両側から確認し、突っ張りなどが無いか確認します。
  2. 2枕の位置を決めます。検査中は頭や体を動かすことは出来ませんので、少しでも違和感がありましたらこの時点で遠慮なくスタッフに申し出て下さい。
  3. 3検査中は大きな音がしますのでヘッドホンを付けます。また、検査中、具合が悪いなどやむを得ず検査を止める場合に使用するブザーをお渡しします。

【4】造影剤を使用する場合

機械に乳房を入れて検査するイメージ

機械に乳房を入れて検査します

検査の途中で自動注入器を用いて急速に体内へ注入します。
注入する前にはお声掛けをします。
注入中に気分が悪い、針先が痛いなどありましたら、ブザーを握って下さい。

【5】止血

撮影終了後、検査準備室にて看護師が針を抜き止血を行います。
太い針を用いているので5分間しっかりと止血します。

乳がん(進展)のイメージ

乳がん(進展)

乳がん(広がり)のイメージ

乳がん(広がり)

乳がん(場所)のイメージ

乳がん(場所)

MRI検査で何が分かるの?

検査の目的

  • 乳がんの場所確認
  • 乳がんの広がり・進展確認

MRI検査は画像を縦・横・斜めなど任意で画像表示が出来ます。また、正常な乳腺組織と腫瘍を鑑別することも出来るため、乳がんの場所を特定したり腫瘍の広がりを見ることが出来ます。
当院ではこのような目的でMRI検査を行います。