膝・スポーツ専門外来

特色

膝関節外科

ひざ周囲のあらゆる疾患に対応しています。なかでもスポーツ活動や事故などで生じた靭帯損傷や半月板・軟骨損傷、また年齢に伴っておこる変形性膝関節症が代表的な疾患です。
ひざのどこが痛いのか、いつから痛いのか、どのように痛んでいるのか、どんな時に困っているのか、等によって治療が異なります。選手・患者さまの状況をよくお聞きした上で、最善の治療法を選択します。
どちらの場合にも可能な限り手術を行わない治療(保存治療)を優先して行いますが、保存療法が効かなかった場合や始めから保存療法の適応がない、と考えられる場合には手術療法をお勧めしています。

ひざの靭帯損傷半月板損傷軟骨損傷に対しては、関節鏡(関節の内視鏡)を使用して、できるだけ選手・患者さまの体の負担が少ない方法で治療します。

変形性関節症に対しては、まず筋力訓練を中心とした保存療法を十分に行って頂きます。効果が不十分で痛みが強い方には、ひざ関節の機能を温存する骨切り(こつきり)術や、人工関節に入れ替える手術を行います。

スポーツ整形外科

スポーツ活動でおこった損傷を診断・治療します。
肩の脱臼、野球肘など上肢の障害から、股関節の捻挫、ひざの靭帯損傷半月板損傷、足首の捻挫、アキレス腱断裂などの下肢の障害、軟骨損傷、全身の疲労骨折成長期の障害までスポーツドクターとして幅広く対応します。
バスケットボールチームやアメリカンフットボールチーム、オリンピックなどの日本代表選手団のチームドクターの仕事や、国内・国際大会への帯同経験を生かし、トップアスリートからクラブ活動の生徒、市民愛好家まで幅広く診療・治療します。
平成26-29年度には日本オリンピック委員会から専任メディカルスタッフを委嘱され、多競技にわたるサポートを行いました。
平成28年にはリオデジャネイロオリンピック競技大会におよそ600名に及ぶ日本選手団の本部メディカルスタッフとして全日程で参加し、日本代表選手たちのためにバスケットボール、ホッケー、卓球を始め、多くの競技でサポート活動を行いました。
令和3年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における5人制バスケットボール、3×3バスケットボール競技の会場救護を総括する、アスリートメディカルスーパーバイザー(AMSV)として117名のメディカルスタッフを率いて、世界中から集まったバスケットボールの代表選手たちに対する救護活動を行いました。

日本選手団本部メディカルスタッフ(左から3番目。外科系医師2名、内科系医師2名、トレーナ2名で構成される。)

日本選手団本部メディカルスタッフ
(左から3番目。外科系医師2名、内科系医師2名、トレーナ2名で構成される。)

女子バスケットボール帯同(写真:アフロスポーツ)

女子バスケットボール帯同
(写真:アフロスポーツ)

選手村にて

選手村にて

選手村での診療風景

選手村での診療風景

2022北京オリンピックにて

2022北京オリンピックにて

ひざの痛みを訴える患者さまの中には、昔のけがの後遺症である陳旧性の靭帯損傷や膝蓋骨脱臼(お皿の脱臼)、骨壊死の方が時々いらっしゃいます。当科では診察と画像診断(レントゲン、CT、MRIなど)を通して適切に診断し、治療を行うことができますので、是非一度ご相談下さい。

(近隣の先生方へのお願い)
当院でのMRIの予約は非常に入りにくくなっております。靭帯損傷や半月板・軟骨損傷の場合には、予め近隣で撮影して頂くと診療がスムーズになりますので、ご高配頂ければ幸いです。なお、当院でもMRIクリニックへの紹介は可能ですのでお急ぎの場合にはそのままご紹介頂ければと思います。

スタッフ紹介

中山 修一(なかやま しゅういち)

  • (公財)日本整形外科学会 認定専門医
  • (公財)日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
  • (公財)日本バスケットボール協会 スポーツ医学委員サポートメンバー
  • (公財)日本フェンシング協会 医科学委員
  • 東京都フェンシング協会 医事委員
  • アメリカンフットボール富士フィルム海老名Minerva AFC メディカルアドバイザー
  • 日本中央競馬(JRA) 救護医師
  • 平成18年〜27年 日本アンチ・ドーピング機構 公認ドーピングコントロールオフィサー
  • 平成26-29年度日本オリンピック委員会 専任メディカルスタッフ
  • 平成25-令和3年 日本オリンピック委員会 強化部情報・医・科学専門部会員
  • 平成26-29年度国立スポーツ科学センター 非常勤医師
  • 令和3年 東京2020オリンピック競技大会組織委員会バスケットボール競技 アスリート・メディカル・スーパーバイザー
  • 2020-2021 Best Doctors 選出
  • 2022-2023 Best Doctors 選出
  • 2024-2025 Best Doctors 選出

小岩 空(こいわ そら)

  • (公財)日本整形外科学会 認定専門医
  • (公財)日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
  • (公財)日本医師会 認定健康スポーツ医
  • (公財)全日本スキー連盟 情報医科学委員

国際大会帯同

  • 2006年 バスケットボールU18女子アジア選手権 @タイ
  • 2007年 バスケットボールU18女子世界選手権 @スロバキア
  • 2009年 ユニバーシアード @セルビア
  • 2010年 アジア競技会 @中国(広州)
  • 2011年 ジョーンズカップ(バスケットボール) @台湾
  • 2013年 東アジア競技会 @中国(天津)
  • 2014年 ユースオリンピック @中国(南京)
  • 2015年 ユニバーシアード @韓国(光州)
  • 2016年 オリンピック競技大会 @ブラジル(リオデジャネイロ)
  • 2017年 アジアインドアマーシャルアーツゲームズ @トルクメニスタン(アシガバット)

論文・講演集

診療・予約

診療

金曜日午後(14:00-16:00)を膝・スポーツ外来初診枠、水曜日午後(14:00-16:00)を膝・スポーツ外来再診枠としていますが、枠に限りがございますので、一般診療枠である、水曜日午前、金曜日午前も対応いたします。

予約

当院はすべての診療科で、外来診療を30分単位の時間帯予約制で行っています。
ご予約方法は以下のページでご案内しております。