放射線治療外来

特色(私たちの取り組み)

働きながら放射線治療を受けられる環境の整備

現在、がん治療と就労の両立を支援するため、乳がんと前立腺がんの通常治療を対象に朝8時より、開始しています。また、毎日の治療は予約制にしておりますが、介護や働きながら通院されている方も多くいらっしゃいますので、急なご予定など予約時間の変更などにも柔軟に対応いたします。

※放射線治療対応時間 8:00~16:30(予約制)

当院で放射線治療のみを希望される患者さまの受診について

放射線治療設備を有さない他医療機関からご紹介の放射線治療や、通院の都合などで当院での放射線治療を希望される患者さまにも対応しております。

  • 完全予約制です(初診時間 9:00~11:30 / 13:30~16:00)
  • 医療機関からの紹介状が必要となります。
  • ご予約については、医療連携室までご連絡ください。
  • 放射線治療の予約に関するご相談は、03-3320-2230(放射線治療外来)までお問い合わせください。

    ※当院でのスケジュールや治療時間など通院に関する相談だけでも可能です。

「前立腺がん」に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)を開始しました

当院では、肺、肝臓で行ってきた体幹部定位放射線治療(SBRT)を、前立腺に対しても開始しました。治療に対する効果は今まで行われてきた通常分割法と変わりませんが、通常分割法では1回2Gyの放射線量を38~41回(7~8週間)照射するのに対して、SBRTでは1回7~7.24Gyを5回(約1~2週間)照射して治療が終わります。前立腺SBRT治療の適用には、いくつかの条件がございますので、希望される患者さまは当院放射線治療外来を受診し、放射線治療専門医とご相談ください(他医療機関からの受診には紹介状が必要となります)。

去勢抵抗性前立腺がんの骨転移治療(ゾーフィゴ®治療)を開始しました

去勢抵抗性前立腺がんとは、ホルモン療法や手術により、男性ホルモンの分泌が抑えられている状態にもかかわらず、増悪する前立腺がんのことを言います。ゾーフィゴの注射は外来で可能ですが、月1回(4週間隔)、最大6回の注射を行う治療となります。

ゾーフィゴの適用にはいくつかの条件がございますので、希望される患者さまは当院放射線治療外来を受診し、放射線治療専門医とご相談ください(他医療機関からの受診には紹介状が必要となります)。

当院の放射線治療について

昭和37年(1962年)にコバルト60による放射線治療を開始して以来、現在に至るまで院内および近隣の医療機関よりご紹介いただいた患者さまの治療を行っています。

2016年6月に放射線治療装置「TrueBeam」を導入して以降、本格的に高精度放射線治療の提供を開始いたしました。高精度放射線治療の提供に合わせ、放射線治療専門医師2名体制(常勤医師2名)となり、医学物理の指導として大船中央病院より、物理士(非常勤)のサポート体制を整備しました。また、日々の放射線治療を担当する診療放射線技師を5名体制(品質管理・治療計画業務含む)に増員し、専従看護師1名、受付スタッフ1名で対応しています。

【当院で提供可能な治療技術】

スタッフ紹介・診療方針

わたしたちは、放射線治療を必要とされる患者さまの期待に応える治療を提供します。

わたしたち放射線治療に携わるスタッフは、お互いのコミュニケーションを大切にして、常に「安全」で「安心できる」放射線治療の提供に心がけます。

スタッフ紹介

役職・医師名
医長 木部 優一きべ ゆういち
得意な分野
放射線治療全般
認定等
日本放射線腫瘍学会・日本医学放射線学会共同認定放射線治療専門医
役職・医師名
特任医師 中村 弥なかむら わたる
得意な分野
放射線治療全般
認定等
日本医学放射線学会員
日本放射線腫瘍学会員

スタッフ一覧

常勤 診療放射線技師
(専従5名)
放射線治療全般
品質管理全般
日本放射線治療専門診療放射線技師 2名
放射線治療品質管理士 2名
第一種放射線取扱主任者 3名
常勤 看護師
(専従1名)
放射線治療看護
非常勤物理士 奥 洋平 放射線治療全般
医学物理全般
大船中央病院 放射線治療センターより

第三者機関による測定評価を受けています

放射線治療用照射装置の出力線量の品質管理は自施設で実施することに加えて、第三者による出力線量測定に参加することが強く推奨されています。

当院は日々の品質管理とともに、第三者評価機関である公益財団法人医用原子力技術研究振興財団による出力線量評価を受けております。

日本放射線腫瘍学会認定施設

『安全かつ高精度の放射線治療を推進することを目的とした施設基準』を満たした施設として、JASTRO(日本放射線腫瘍学会)に認定されています。

放射線治療装置・使用機器・放射線治療外来

放射線治療室

◇治療装置:Varian社製 TrueBeam
強度変調放射線治療(IMRT)や高線量率による治療時間の短縮化により、定位放射線治療などの高精度治療を可能とします。

◇照合装置:BRAINLAB社製 ExacTrac
治療装置の照合システムとは別に、2方向からのX線撮影と赤外線カメラを使用した、6軸自動補正可能な寝台で、スピーディーかつ高精度な位置合わせが可能となります。

X線CTシミュレーター室

◇X線CT装置:SIEMENS社製
 SOMATOM Definition AS(20列)

放射線治療専用ワイドボア20列マルチスライスCT装置。通常の撮影から呼吸監視ディバイス(RPM:Varian社製)システムを使用して、自由呼吸下での4DCT撮影も可能です。

4DCTは、肺や肝臓など、呼吸性移動を伴う臓器の治療(ピンポイント照射)時に使用されます。

放射線治療操作室・治療計画室(治療計画装置)

治療計画装置
◇Eclipse(Varian社製)
◇iPlan(BLAINLAB社製)

放射線治療外来(診察室・待合室・治療前室)

日々の治療を少しでも快適にと、空間・環境整備に、スタッフ一同こだわりを持って取り組んでいます。

初診・診療担当表

診療時間 医師※1
9:00~11:30 木部 ※2
中村
13:30~16:00 木部 ※2
中村

※1 担当医は、当科で決定させていただきます

※2 初診・診療の受付はございません