股関節専門外来

特色

股関節専門チーム

股関節手術の権威、鴨川盛秀元院長のもとで長年研鑽を積み、膨大な実績を残してきた我々JR東京総合病院股関節チームは、股関節治療、股関節手術に特化したプロ集団です。
経験豊富な医師、看護師、手術スタッフ、リハビリスタッフが一丸となって全力で股関節治療に当たります。

股関節のイメージ
図1)股関節のイメージ(正面図)

股関節の疾患、治療法は解説をご参照ください。
股関節が痛い、最近動きが悪くなった、他の病院で股関節の疾患と診断され詳しく状況を知りたい、股関節手術が必要といわれた、等々、股関節に関する診察は股関節専門外来または股関節専門医の通常外来をお訪ねください。

股関節専門外来

(火)(木)14時〜 股関節専門医が診察

事前に電話予約センター(03-3320-2211 午前9時〜午後4時30分 休診日を除く)にて電話予約を受け付けております。

股関節専門医紹介

整形外科担当部長 深谷英世(ふかたに えいせい)

外来担当日 :(月)(火)(火曜日午後2時から専門外来)

深谷英世(ふかたに えいせい)

人工股関節手術、臼蓋形成不全に対する寛骨臼回転骨切り術を専門とします。

人工股関節では、様々な難しい症例にも対応できるオーソドックスな後側方アプローチを得意とします。特に出血や合併症を抑えるため、7〜8cmの小さな皮膚切開で行うMIS手術とし、手術時間も30分〜60分程度です。豊富な執刀経験と後側方アプローチのメリットである展開のよさを生かし、単にインプラントを正確に入れるだけではなく、個々の患者様の様々な状況に応じた調整を加え、“一生使いやすい股関節”を作り出すことを心掛けています。
一方このアプローチの課題である後方脱臼は、手技の工夫によりほぼゼロを実現しています。

整形外科医長 八倉巻 徹(やぐらまき とおる)

外来担当日 :(月)(木)(木曜日午後2時から専門外来)

八倉巻 徹(やぐらまき とおる)

人工股関節手術、寛骨臼回転骨切り術、骨盤・寛骨臼骨折に対する手術を専門としています。

人工関節手術は前方アプローチを得意としています。前方アプローチは筋肉を切離しない筋間アプローチであるため、術後回復が早い、痛みが少ない、脱臼を生じにくいといった利点があります。また仰臥位で手術を行うことから、骨盤が安定した状態でインプラントを挿入することができ、結果としてインプラント設置が正確になります。これらの利点に着目して早期からこのアプローチを採用し、変形の強い症例などに対しても豊富な経験をもとに対応しています。
専用の器具で手術機械を保持するなど、神経障害などの合併症を生じさせないような工夫も行っております。

解説

変形性股関節症とは…

加齢変化によって、あるいは生まれつき関節の“かみ合わせ”が悪い「臼蓋形成不全」によって軟骨がすり減った状態です。軟骨がすり減りはじめた「初期関節症」、すり減りが進行した「進行期関節症」、さらには骨そのものの変形も進んだ「末期関節症」へと進行していきます。

変形性股関節症のイメージ
図2)変形性股関節症のイメージ

  • 股関節痛の原因は変形性股関節症だけではなく、大腿骨頭への血流が阻害されて生じる大腿骨頭壊死症、関節リウマチ等さまざまです。したがって、股関節痛はなるべく早めに原因を確かめ、適切に対処する必要があります。
  • たとえば変形性股関節症であれば、初期の段階では副作用の少ない鎮痛剤等をうまく活用しながら、水中ウオーキング等で筋力、筋バランスをアップさせる保存治療が選択されます。進行期〜末期の場合は人工股関節手術の適応です。また、若年者の臼蓋形成不全に対しては、自分の骨を利用して関節の形を整える寛骨臼回転骨切り術(RAO)を行います。

人工関節とは…

人工股関節図のイメージ
図3)人工股関節図のイメージ

  • 痛みの原因となるすり減った関節を取り除き、チタン合金でできた図のようなインプラントを骨に埋め込みます。(骨盤側はカップ、大腿骨側はステムと呼びます。)さらに関節の接合部分には、カップにはポチエチレンでできたライナーと呼ばれる受け皿を、ステムにはセラミック(または合金)でできた骨頭ボールを付け、合体させて完成です。
当院の症例
右側術前
右側術前
右側術後
右側術後

寛骨臼回転骨切り術(RAO)とは…

寛骨臼回転骨切り術のイメージ
図4)寛骨臼回転骨切り術のイメージ

上図のような、骨盤側の受け皿の「かぶり」が生まれつき浅い「臼蓋形成不全」の場合、軟骨がすり減りやすく、痛みが出ても放置していると若くして変形性股関節症となりやすいため、受け皿の一部を骨切りして外側にスライドさせ、右図のようにしっかりかぶせてあげる手術が適応となります。これによって変形性股関節症への進行を防ぎます。ただし、軟骨がまだすり減っていない症例、軟骨がしっかりしている50歳代未満の方が適応となります。

当院の症例
右側術前
右側術前
右側術後
右側術後

当院の人工股関節手術の特長

(1)豊富な症例数
◯平成25年 270例
◯平成26年 301例
(2)短い手術時間と少ない出血量
長年の技術の積み重ねと、手術スタッフとのスムースな連携によって無駄が省かれ、結果としてきわめて短い手術時間が実現しています。手術時間が短いことは、出血が少ない、術後の痛みが軽い、リハビリの進行が早い、感染や肺塞栓といった合併症リスクが低減する、等、大きな利点があります。もちろん、手術を急ぐことが目的ではありませんので、難しい症例では相応の時間を要します。
(3)小さな皮膚切開(MIS)
通常7〜8cm程度の短い切開で行います。キズが小さいこともまた、治癒が早い、痛みが少ない、外観がよい、等メリットが大きいため、当チームでは原則MISを採用しています。ただし、症例に応じて安全な視野確保のため切開を延長する場合もあります。
(4)長寿命インプラント使用
原則的にチタン合金を用いたセメントレスタイプのインプラントを用い、関節面(摺動面)はセラミックとポリエチレンの組み合わせを用いています。このポリエチレンの摩耗が直接寿命にかかわる部分ですが、現在最も長寿命と考えられる素材(ポリエチレンにビタミンEを含有して経年劣化を予防する“ E1-ポリエチレン ”、 MPCポリマーと呼ばれる表面加工を施し、摩擦を極力排除した“ アクアラ ”等)を使用しています。さらに、デルタセラミックという極めて強いセラミック素材をライナーとヘッド両方に用いたシステムも採用し、症例ごとに最適なインプラントを検討し選択しています。これらにより、若年者であっても積極的に人工股関節手術をご提案できるようになりました。
E1-ポリエチレンライナー
E1-ポリエチレンライナー
アクアラライナー
アクアラライナー
(5)専門病棟での入院、および術後リハビリテーション
股関節手術に特化したノウハウを持つ看護チームが常駐する専門病棟にて、安心して入院生活を送って頂けます。また、広大なリハビリテーションフロアにて、専属の理学療法士、作業療法士が股関節専門プログラムに基づいて最も効率的な筋力回復、日常生活への復帰を支援します。
リハビリテーション1
リハビリテーション1
リハビリテーション2
リハビリテーション2

診療

(火)(木)14時〜 股関節専門医が診察

事前に電話予約センター(03-3320-2211 午前9時〜午後4時30分 休診日を除く)にて電話予約を受け付けております。