消化器外科

特色

消化器外科では、高度な技術を要する悪性腫瘍手術から、虫垂炎や鼠径ヘルニアまで幅広く消化器全般の手術・治療を行っています。

◇悪性腫瘍に対する治療
 東京都がん診療連携協力病院として、最新の高度な医療を提供致します。
 大腸がんは、これまで積極的に腹腔鏡手術を導入してきました。適応を十分に検討し可能な限り腹腔鏡での切除を行います。特に直腸がんに対しては、機能温存を重視し、根治性を保った上でできる限り肛門を温存する方針です。胃癌についても、早期がんに対して腹腔鏡手術を導入しており、約3割程度で腹腔鏡手術を実施しています。
 肝胆膵がん(肝がん、膵がん、胆管がん)については、専門のスタッフが診察にあたり、消化器内科と連携して術前に綿密な検討を行っています。超音波を駆使した肝切除や血行再建を伴う膵切除など難易度の高い手術においても良好な手術成績を達成しています。
 また、手術後に癌が再発した場合や多発の転移を有する場合には、最新の抗癌剤や分子標的薬を用いた化学療法を行っています。近年の化学療法の進歩により、化学療法導入後の根治切除の可能性が増してきました。特に大腸癌の肝転移については、根治性を慎重に検討し、積極的に外科切除を行う方針としています。

◇腹腔鏡手術
 当院では、腹腔鏡手術を積極的に導入してきました。胆嚢切除、虫垂切除、鼠径ヘルニア手術などの良性疾患はもちろん、大腸癌や胃癌の手術についても腹腔鏡手術を行っています。また、緊急手術にも対応できる体制を整えています。現在では、手術症例の約7割において、腹腔鏡手術を実施しています。また、最近では施設基準を取得し、膵切除や肝切除でも適応のある症例では腹腔鏡手術を行っています。腹腔鏡手術は傷が小さく術後の回復が早いというメリットがありますが、何よりも安全性・根治性が確保される必要があります。侵襲が少なく、安全で確実に治す手術を第一義に考えて診療しています。

◇チーム医療とクリニカルパス
 消化器外科では、チーム医療を実践しています。手術方針の検討や手術後の治療に関しても、常にチームで議論を重ねて診療にあたっています。また、ERAS(enhanced recovery after surgery;術後回復強化プログラム)という最新の概念を取り入れた術後管理を導入し、早期の回復、術後合併症の軽減に努めています。ERASはクリニカルパスと呼ばれる電子カルテシステムのツールを介して効率的に行われており、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などと連携し、早期の社会復帰を実現しています。

当科で可能な主要な検査・治療

◇治療(手術)

 腹腔鏡下手術(腹腔鏡下大腸切除手術(結腸、直腸)、腹腔鏡下切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下虫垂切除術、腹腔鏡下ヘルニア手術)。もちろん大きながんや進行がんに対しては開腹胃切除、開腹大腸(結腸、直腸)切除も行います。

 肝胆膵悪性腫瘍手術(膵頭十二指腸切除、膵体尾脾切除、肝葉切除、系統的肝亜区域切除)

◇検査

 上・下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部造影超音波検査、術中超音波検査、術中造影超音波検査、上部消化管透視検査、注腸造影検査、イレウス管挿入、CVポート挿入、審査腹腔鏡検査など、消化器外科手術にかかわる各種検査・処置を行います。

◇患者さまへ

 私たちはわかりやすく、丁寧な治療を心がけております。わからないこと、気になることがあれば、いつでもお気軽にお尋ねください。最善の治療法を全力で行います。

スタッフ紹介

役職・医師名 得意な分野 認定等
部長 金沢 孝満かなざわ たかみつ 日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医
日本大腸肛門病学会認定大腸肛門病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医
日本消化器外科学会認定消化器外科専門医
主任医長 増田 晃一ますだ こういち 日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 評議員
東京都難病指定医
医長 舘川 裕一たちかわ ゆういち 日本外科学会認定外科専門医
医長 古川 聡一ふるかわ そういち 消化器外科
肝胆膵外科
日本外科学会認定外科専門医
日本消化器外科学会認定消化器外科専門医
日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本病院会臨床研修指導医講習会修了
特任医師 谷本 芽弘理たにもと めぐり
谷本 芽弘理
日本外科学会認定外科専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
専攻医 角田 幸子つのだ さちこ

診療情報等を用いた研究のお知らせとお願い