江戸時代からのいとなみに
気軽にふれて楽しむ宿坊リトリート
山に登らなくても、「御岳山」に行っていい。
江戸時代から続くいとなみが、
こんなに身近で、こんなに楽しい。
全然とっつきにくくない、神社参詣体験。
知る人ぞ知る、天空の宿坊街・御岳山。
そうか、心のふるさとは、
もっと気楽につくっていい。
天に近づき心洗われる一泊二日の
「宿坊リトリート」体験記。
Day1
9:40頃
Mitake Sta.
JR青梅線御嶽駅到着!
御嶽駅:標高約232M

都心から約1時間半。新宿駅から中央線青梅行きのグリーン車で旅行気分を味わい、青梅駅で奥多摩方面行きに乗り換え、車窓の景色が徐々に山深くなってくる頃、到着する「御嶽駅」。
神社風建築の御嶽駅は、
武蔵御嶽神社参拝の入り口であり、周辺には
山や川のアクティビティの拠点もあります。
街中とは違う、清々しい空気と山々の景色!
10:18
Cable Car Experience
ケーブルカーに乗る
滝本駅:標高約407M

御嶽駅前から路線バス
「ケーブル下」行きに乗り換えて、
御岳登山鉄道「滝本駅」でケーブルカーに乗車!
6分間の急勾配が、別世界へと誘います。
- ※平日と土休日で路線バスやケーブルカーの時刻が変わります。詳しい情報は、各社のHPをご覧ください。
- ※JR「御嶽駅」から「滝本駅」までは、徒歩の場合約45分かかります。

標高をぐんぐん上げていく御岳登山鉄道。
左右の車窓から見える山肌が霧で覆われて
幻想的な風景がみられることも。
「御岳山駅」に到着してケーブルカーを降りると、
ひんやりとした山の空気が。
季節や天気によって、世界観が変わる山の駅。
晴れていれば、駅降りてすぐの展望広場の見晴らしは最高!
10:30頃
Sweet Treats on the Mountain
山の上の絶品スイーツがお出迎え
御岳山駅:標高約831M

「御岳山駅」横の「山の上レモネード」で、
移動の疲れを癒しましょう。

「山の上レモネード」
御岳山の清流水を使用した心身に優しいレモネード。青梅産のオーガニックレモンを皮まで使い、白砂糖の代わりにてんさい糖など3種の砂糖やスパイスをブレンド。ビタミンを損なわないよう非加熱でじっくり仕上げました。ココナッツオイルで揚げたメロンパンもぜひ!
- ※営業日・時間については、店舗公式インスタグラムでご確認ください。
10:50頃
Mitakesan Sta.~
御岳山駅から、更に上へ
御岳山駅前の展望広場を横切ってすぐ、
観光リフト 「御岳平(みたけだいら)駅」へ。
リフトに乗り継ぎ、更に上へ。
景色を抜群に楽しめる、ワンランク上の
おすすめアトラクションがあります。
それは、「展望ブランコ」!
大展望台駅:標高約882M


展望ブランコ「みたけムササビスウィング」では、
文字通り、足元に「関東一円」を望めます。
スカイツリーを見下ろしながら、
街から遠く、標高高くにやってきたことを実感!
- ※営業日・時間については、HPでご確認ください。
11:00頃
Heading to the Shukubo town
宿坊街への小道
「みたけムササビスウィング」のある
「大展望台(だいてんぼうだい)駅」から
徒歩で約7分ほど。
この地域の生活道路でもあり、
実は武蔵御嶽神社の参道でもある
綺麗な舗装された道路を歩いて宿坊街へ。
鳥の声が聞こえ、天候によっては木々の間から
霧が立ち込め、幻想的な雰囲気になることも。

御岳山は一般車両の通行は禁止されているため、
ここからは、歩行者と許可された地域専用車両のみ。
下界と違う静けさに、異世界への通路のような感覚にも。
さぁ、江戸時代からのいとなみへの旅が始まります。
夏の御岳山は、
レンゲショウマという花が見頃。
ここは日本一の群生地だそうです。
下向きに俯くような佇まいと、
二重の騙し絵のような造形が不思議な魅力。


夏の御岳山は、
レンゲショウマという花が見頃。
ここは日本一の群生地だそうです。
下向きに俯くような佇まいと、
二重の騙し絵のような造形が不思議な魅力。
11:10頃
Shukubo town walk
宿坊街散策
林が終わり、視界が開けたところが宿坊街の入り口。
まずは御岳ビジターセンターでマップを受け取り、
ガイドウォークに申し込み。
ガイドの伝井さん(写真)はとても気さくで親切です。
- ※事前申込制で、40分以上は有料です。


御岳ビジターセンターの2Fには、
この地域の自然や暮らしについての展示も。
この日は昔の人の薪の背負い方を体験!


植物や歴史を紐解きながら伝井さんと
集落をゆったり進みます。
「道標」と呼ばれ、江戸時代から続く
道案内の石碑なども点在しています。
茅葺き屋根の宿坊も残り、雰囲気は抜群。

小道を入っていくと、「井戸端の井戸」
と呼ばれる古い湧水の井戸が。
じんわりと滲み出るように水が湧いています。
苔で覆われた水辺に、エメラルドグリーンの水は
まるで童話の世界のような一幕。
伝井さんによると、この水辺は土地の
動物たちのくらしの拠点にもなっており、
鹿や狸などが水を飲みにきたり、
東京都で絶滅危惧種に指定されている
「モリアオガエル」などが産卵に訪れたり。
地域の生態系を支えているのですね。

12:00頃
At the top of Mt. Mitake!
山頂、武蔵御嶽神社到着
急な坂道と階段を15分程度頑張って登り、山頂へ!
山頂の神社を中心に御師(おし)集落が残っていることは、
全国的にも珍しいそうです。
武蔵御嶽神社は、紀元前より続く関東屈指の古社(霊山)。
朱色の拝殿は、江戸時代中期に造営されたもので、
本殿は明治初期に建て替えられたもの。
本殿の裏手の敷地内には、風合いの異なる
小さなお社がいくつもあり、
そこに祀られている様々な神様について、
伝井さんがわかりやすく説明してくれました。


中には全国の一宮(47都道府県を代表する神社)の
神様がすべて祀られているという
旧本殿「常盤堅磐社(ときはかきはしゃ)」も。
ここをお参りするだけで、全国を旅したのと
同じご利益があるとも言われます。
そして武蔵御嶽神社は、言わずと知れた
おいぬ様信仰の神社。
愛犬の健康を祈る神社としても有名で、
御岳登山鉄道のケーブルカーには
ペットと乗れるペットスペースも完備されています。


武蔵御嶽神社:標高約929M
12:30頃
Shukubo lunch time
宿坊ランチ
集落散策を終えて小腹が空いたら、
ランチ営業をしている宿坊で
食事を楽しみましょう!
この日にお邪魔したのは、
武蔵御嶽神社から最も近い「西須崎坊 蔵屋」さん。
風情ある入り口に吸い寄せられるように入り、
味自慢の釜めしとお蕎麦に舌鼓。


14:30頃
Shukubo Tea Experience
宿坊お茶体験「茶屋 トトノヰノチャヤ」
宿坊の中には喫茶を提供しているところもあり、
宿泊客でなくても楽しめます。
この日は宿坊「東馬場」さんで、
ここにしかない素敵なティータイムを堪能。
「東馬場」は、江戸時代末期に建てられた
御岳山最古の宿坊建築。
東京都指定有形文化財に指定されている、
立派な茅葺き屋根の建物です。
- ※「茶屋 トトノヰノチャヤ」は不定休、ご予約は承っておりません。

十種類以上の御神茶から好きなものを選び、
この地域や神話の風景が浮かぶような、
ストーリー仕立てのセットメニューを注文。
心身を調和へ導くとされる「調師(ととのし)」の
幸代(さちよ)さんがサーブしてくださったお茶のセット。
白い扇子をグラスの後ろに掲げて、
ブレンドティーの水色の変化を見せてくれました。



14代目御師(おし)である馬場 克巳(ばば かつみ)さん
にもお会いでき、特別に神楽や雅楽で演奏される横笛、
「龍笛(りゅうてき)」の音を披露してくださいました。

16:00頃
Check in
宿坊にチェックイン
いよいよ宿坊にチェックイン。
今宵の宿は、宿坊街の入り口
近くにある「うつぼや荘」さんです。
2024年に建て替えたばかりの心地よい檜の内装。
素足で歩くと、木の温もりが感じられます。



檜香るお風呂は、24時間入れます。
まるで温泉宿さながら。
しっとりと落ち着く昔ながらの良さと、
清潔感とささやかな贅沢がある癒しの宿泊空間です。
18:00頃
Dinner
宿坊ディナー
待ちに待った夕食は、地のもので構成されたフルコース。
まずは奥多摩のクラフトビールブルワリー
「VERTERE(バテレ)」のビールで乾杯です!
この地域の清らかな水で育った天然鮎や、
うつぼや荘を営む靭矢(うつぼや)夫妻が育てた
旬のお野菜の天ぷら。
心があたたかくなるような丁寧なお料理の数々に舌鼓!

靭矢 正(うつぼや ただし)さんは、
江戸時代から代々続く「御師」という神職に就く、神主さん。
お寺でいうところの「檀家(だんか)」さんのように、
武蔵御嶽神社の信者たちが地域ごとに「講(こう)」と呼ばれる
集団単位で、毎年ここにお参りに来ます。
各宿坊には、それぞれつながりを持つ「講(こう)」があり、
昔は何日がかりかで遠方から旅して参拝に。
身を寄せる宿舎として、信者を労い、もてなした
というのが宿坊の起源です。



一般的な宿坊のイメージとは異なり、
禁忌は何もなく、旅人への「おもてなし」の精神が
御師料理の基本なのだそうです。
そして、「詣(もうで)は娯楽の始まり」
だともおっしゃる靭矢さん。
江戸時代まで遡る詣のいとなみ。
情景が浮かぶような昔の参拝の旅の様子を
聞かせてくださいました。
また、武蔵御嶽神社では、毎朝7時から
「日供祭(にっくさい)」と呼ばれる祭典があり、
一般の人の参列もできるとのこと。
さっそく申し込んでみました。
※参加費:1000円/1名 申し込み方法:
宿坊の方にお願いし、氏名を伝えるだけ。
20:00頃
Night view
夜景鑑賞
靭矢さん曰く、あまり知られていないが、
御岳は夜景がおすすめとのこと。
夜道を散歩して「御岳山駅」の展望広場へ。
そこには関東一円の夜景が待っていました!

朝を愉しむ宿坊滞在 二日目
Day2
6:30頃
Morning Walk
朝の光が一際美しい宿坊街。
鳥の声を聞きながら神社へ朝散歩。
昨日見た景色も、朝の澄んだ空気の中で
一層清々しく、どこか神聖で、
それでいて懐かしい雰囲気が漂います。

「朝は空気が澄んでいるのでより遠くまで見渡せるはず」
と靭矢さんに教えていただいた通り、
関東一円の絶景がここに。


7:00頃
Morning Ceremony at the Shrine
日供祭(にっくさい)
「日供祭(にっくさい)」は、神様に一日の始まりを迎えられたことを感謝し、
神様にお食事をお供えする祭典です。
御師の方が執り行う儀式を分かりやすく
説明してくださいました。

御師の方が上げる祝詞(のりと)の中で、
昨日申し込みの時に伝えたフルネームを
読み上げてくださっていました。
朝の神社の厳かな空気の中、
毎日の神社の御勤めに少しだけ参加した気分。
清々しい朝拝は、
昨日までの疲れやストレスがリセットされる、
癒しの神社体験でした。
〜チェックアウト後〜
9:30頃※うつぼや荘のチェックアウト時間は10時です。
After Checking out
チェックアウト後、もしハイキングに足を伸ばすなら
御岳山ハイキングの中でも人気のコース、
「ロックガーデン」がおすすめです。
美しく苔むした水辺の道を歩きながら、
森林浴を存分に楽しめるコースです。

宿坊街の歴史と日本古来から続く
神社の信仰のいとなみへ気軽にトリップ。
「宿坊リトリート」で身も心もリフレッシュする
週末はいかがでしょうか。
- ※掲載内容は2026年9月現在の情報です。
詳細は公式HP等をご覧ください。

- ※掲載内容は2026年9月現在の情報です。
詳細は公式HP等をご覧ください。