中央線が好きだ

ポスター出演者インタビュー│ポスターにご出演いただいた方々にお話をうかがいました。

2014.7.22

みんなの想いと気持ちがつながった「コガネイの地上絵」

JR中央線「武蔵境駅」から徒歩約5分のところに、日本獣医生命科学大学の馬術部が練習をする馬場があります。線路からほど近いので、練習をしている時間帯に電車が通れば、馬と目が合うのでないかと思えるほどの距離感です。近頃は、都心から30分ほどの距離の住宅地の中に9頭もの馬が飼育されていることが多くの人に知られるようになり、オープンキャンパスなどで大学が公開されているときは、近くにお住みの方や近県に在住する受験生などで賑わいます。
今回はポスター撮影にご協力いただいた馬術部顧問の獣医学部獣医保健看護学科の左向敏紀教授にお話しを伺いました。
「本学は明治14年に9人の陸軍獣医官(馬医)によって創立され、現在まで、常に馬とともに歴史を重ねてきました。馬術部は昭和14年に誕生し、わが校を代表する歴史ある部のひとつです」
もともと第一校舎内にあった馬場は、昭和40年代に第二校舎内に移されました。日本獣医生命科学大学の卒業生でもある左向教授が在校していたころは、周囲に住宅も少なく、中央線と馬場以外は畑が広がるのどかな場所だったそうです。
「本学には山梨県富士河口湖町に約6ヘクタールの牧場、富士アニマルファームがあります。牛や羊などは、そちらで飼育していて、実習があるときは学生がそちらにおもむくシステムになっています。以前は牛も第一校舎で飼育していたのですが、周辺の環境が大きく変わったため現在では馬だけが残っています。馬術部の活動もそうですが、大学の授業の実習にも馬を使っているため、馬の活用という意味では、この場所で続ける意義が大きいと思います。学校から遠くにある馬場では、学生たちは現在のように毎日練習することができなくなってしまいますからね」
かつて獣医学教育は、軍用馬のための獣医師養成が中心でしたが、時代の変遷に伴い、牛や豚などの産業動物へと対象が移り、さらに近年では、ペットブームを背景に犬や猫などの家庭動物に対象が変わってきているそうです。そのおかげもあってか、獣医学を学ぶ女性の比率が年々高くなってきているそうです。その中でも日本獣医生命科学大学は駅から近く、立地条件が抜群にいいことでも知られていて、現在は関東中から多くの学生が通ってきています。大学の雰囲気はとてもアットホームで、学生同士だけではなく、大学に携わるすべての人の距離感が近いのも魅力的です。
中でもひときわチームワークの良さで知られているのが馬術部です。現在、部員は20名を超えていて、年間で20試合ほど競技会に参加。毎年、全国大会に出場する選手を多く輩出しています。ところがほとんどの学生は、大学入学までは馬術経験がないそうです。強さの秘密は、毎日の練習の成果にあるとのこと。そこで馬術部に所属している学生にもお話を伺ってみました。
「私は大学に入るまで、まったく馬術の経験がありませんでした。入部したきっかけも単純で、大きな動物が好きだったからなのですが馬術は体力的にハードなので、思った以上に大変でした。でも毎日馬のお世話ができるし、一緒にやってきた仲間たちがとてもいいメンバーだったので、4年生まで楽しく続けてこられました」

馬術部のみなさんは、毎朝授業が始まる前に集まって、馬術の練習と馬のケアを欠かさず行っています。夏休みや冬休みといった長期の休みに入っても、交代で馬場に通って、一日も休まず馬の世話をしています。別の学生にも話を聞きました。
「生き物を扱っているので、自分の時間は少なくなってしまいますね。でも毎日ケアをすることで、馬も自分たちのことを覚えてくれるし、体調面だけではなくメンタル面の管理もできるようになりました。今、動物栄養学教室という研究室でエサの勉強をしているのですが、その勉強を馬術部のほうにも活かして、馬の飼料やエネルギーについても少しずつ考えています」
とても充実したキャンパスライフを送っている様子の馬術部のみなさん。朝はギリギリまで練習をして、急いで第一校舎で行われる授業に向かう毎日だそうです。
そうした馬術部に憧れて、日本獣医生命科学大学を目指す受験生も大勢いるそうです。
「夏のオープンキャンパスでは、馬術部の模範演技を披露するのですが、それを見て興味を持って入学、入部したという学生もたくさんいます。また、少し前の企画ですが、武蔵野市在住の小中学生を対象として行っていた富士アニマルファームでの動物ふれあい体験プログラム「アニマルファーム体験クラブ」では、馬術部の馬を使って乗馬を行ったこともあります。そのとき参加してくれた小学生が、数年後に本学に学生になっていたことを知った時は本当に嬉しかったですね」
そう左向教授がお話しくださったように、大学ではオープンキャンパスやふれあい乗馬会などを定期的に実施して、多くの人にキャンパスを開放しています。近所の小さなお子さんが訪れるなど、馬術部のファンは着実に増えているようです。
ぜひ一度、実際に訪ねてみてはいかがでしょうか?
車窓からの景色が、ぐっと身近なものになるはずです。

今回の「中央線が好きだ。」ポスターのテーマになったのは「日本獣医生命科学大学 馬術部」です。ご出演は馬術部に所属する学生のみなさんと馬術部顧問で獣医学部獣医保健看護学科の左向敏紀教授、馬術部のOBで、監督を務められている臼井昭さんです。規律正しい部活動の中にあふれるたくさんの笑顔が印象的でした。

DATA

日本獣医生命科学大学
東京都武蔵野市境南町1-7-1
TEL:0422-31-4151(代)
JR中央線「武蔵境駅」から徒歩約3分
第二校舎
TEL:0422-51-6121
JR中央線「武蔵境駅」から徒歩約6分
http://www.nvlu.ac.jp/