世界最大規模の運行管理システムを、
次世代へ
ATOS(東京圏輸送管理システム)更新
1996年、中央線で初めて稼働を開始したATOS(東京圏輸送管理システム)は、現在では首都圏の主要線区を網羅し、世界最大規模の鉄道運行管理システムとして、安全・安定輸送を支えています。
私たちは、稼働開始から30年を迎えるATOSに対して、単なる設備更新にとどまらず、新技術の導入による運行管理業務の変革、そしてシステムアーキテクチャの抜本的な見直しに挑戦しています。
- 首都圏
- 列車制御システム
システムアーキテクチャの変革① ~次世代ATOS~
従来の鉄道運行管理システムの枠組みを抜本的に見直し、仮想化技術を活用してATOSを進化させます。
仮想化技術はクラウドサービスを支える中核技術であり、これにより高可用性と柔軟な保守性を実現可能です。この技術革新により、首都圏の鉄道運行を将来にわたって安定的に支える持続可能な運行管理システムの構築を目指します。
システムアーキテクチャの変革② ~次期保守作業システム~
ATOS導入区間では、線路内での保守作業時に列車の進入を防ぐ「保守作業システム」を運用し、作業員の安全を確保しています。現在は専用端末による制御で、組み込みソフトウェアの保守性や特殊ハードウェアの供給に課題がありました。
そこで、Web技術を活用した保守作業システムの再構築に取り組んでいます。汎用端末(タブレットなど)で動作するWebアプリケーションとして開発することで、現場での操作性を向上させるとともに、保守性・拡張性・コスト効率の高いシステムを実現します。
適切な設備更新の実施 ~武蔵野線ATOS更新~
2012年より運用を開始した武蔵野線ATOSは、来たる老朽取替に向けて、現在、仕様検討および施工計画が本格化しています。
このプロジェクトでは、指令装置のハードウェア・ソフトウェアの刷新に加え、主要駅に設置されたネットワーク機器の全面更新を含む大規模なインフラ工事が伴います。鉄道の安全・安定運行を支える中枢システムの再構築は、技術力だけでなく、緻密な工程管理と現場との連携が必要です。