「100年に一度」の大規模開発!!
国際的な観光文化都市「渋谷」の実現を目指して
渋谷駅改良
渋谷駅周辺では企業や自治体が連携し、災害に強く国際的な観光文化都市を目指す再開発を推進しております。JR渋谷駅では埼京線ホーム移設や山手線の同一ホーム化、コンコース拡充、バリアフリー整備を実施。さらに駅と街区を一体開発し、東急・東京メトロと共同で3棟のビルを建設します。
電気SIOでは、本プロジェクトの鉄道電気システムに関する調査、プロジェクト管理、設計施工管理等を担っています。
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渋谷駅周辺プロジェクト全体概要
渋谷駅は1885年開業後、鉄道網拡充や駅ビル増改築で複雑化し、乗換不便や老朽化、防災面の課題を抱えていました。東急東横線地下化を契機に官民連携で再整備を進め、交通結節機能強化と国際観光文化都市の実現を目指し、「鉄道施設の更新・改良」「歩行者空間の拡充・開発」「防災力向上・公共施設整備」を実施することとなりました。
JR渋谷駅改良全体概要
JR渋谷駅では、①JR渋谷駅改良事業(山手線ホーム1面2線化、埼京線ホームと山手線ホームの並列化、国道246号拡幅工事、等)、②土地区画整備事業(自由通路(北・中央)の整備や冠水対策)、③桜丘口地区再開発事業(国道南側橋上駅舎新設、北自由通路・南通路の整備)、④共同開発ビル事業の大きく4つの事業を実施しています。
計5回の大規模線路切換工事
渋谷駅改良では、ホーム移設や自由通路整備のため計5回の大規模線路切換工事を実施してきました。第1・2回では埼京線を運休してホームを350m移動し山手線と並列化、第3・4回では山手線ホームを同一化、第5回では快適な駅空間確保を目的に山手線の線路とホームのこう上を実施しました。
新南駅舎整備・自由通路整備
渋谷駅の南側では新南駅舎と自由通路の整備を実施しております。2023年12月に通路が供用開始、2024年7月21日より駅舎の新南改札が暫定供用開始となりました。全体開業後は開放的な大屋根空間となり、回遊性と賑わい向上に貢献します。
渋谷改良プロジェクト・電気SIOの取りまとめ役として
山口 由貴
私は工事管理部署に所属しており、電気SIOが実施する工事のプロジェクト管理業務を行っています。業務内容は電気SIO全体の工程や予算の取りまとめの他、電気SIOの代表として本社、支社など社内外の関係各所との調整も行います。
渋谷駅改良は国や関係自治体、他鉄道事業者と一体となり渋谷駅周辺の街づくりを行う重要なプロジェクトです。関係者も多岐にわたり、難しい部分も少なくないですが、やりがいもあります。電気SIOの各専門分野(電車線・配電・送電・列車制御システム・通信等)の担当者をはじめ、土木建築の担当者、本社、支社等多くの関係者と協力体制を築いて工事を推進していくため、日々打合せを重ねています。
最近では、第4回切換として、山手線のホームを拡幅し、山手線の外回り線と内回り線を同一ホームにするための大きな工事を行いました。これにより埼京線から始まった線路切換が概ね完成を迎え、渋谷駅の乗換利便性が大幅に向上しました。社会的影響の大きい大規模な工事でありましたので、確実な工程管理や切換当日のリスク対応など、入念な準備が求められました。その取りまとめもプロジェクト管理の大切な業務の一つです。このような大規模工事を成し遂げるにはチームワークが欠かせません。私はプロジェクト管理の担当者として、各分野の担当者がそれぞれの業務で力を発揮し、課題を解決していける環境づくりに取り組んでいます。
渋谷駅改良工事は今後も続きますが、完成に向かって近づく渋谷駅を想像しながらプロジェクトを推進していきます。
渋谷改良プロジェクト・列車制御システムの設計者として
村田 浩治
私は信号ユニットに所属し、鉄道の安全・安定輸送を担う列車制御システムの設計業務を担当しています。主な業務は、渋谷駅の改良工事に伴い変更が必要な列車制御システムの制御内容の検討・図表の作成や、工事の契約業務です。
渋谷駅改良工事では日々列車を運行しながら、土木・建築・軌道・エネルギー・情報通信など様々な分野の工事を並行して行っています。構造物が完成する順序や各種設備の設置状況などを各分野の担当者と密に打合せを行い、列車制御に必要な設備を整えていかなければなりません。
最近実施した山手線ホームの改良(同一ホーム化)では、土木・建築の担当者とホーム構造について打合せを重ね、ホーム上設備の位置を検討しました。さらには線路の移設や列車の停止位置変更もあったため、軌道の担当者とも密に連携しながら列車制御内容の検討や図表作成などの準備も入念に行いました。
渋谷駅は毎日非常に多くのお客さまに利用していただいています。その渋谷駅の改良工事を担っているという使命感を感じつつ、一致協力してつくる渋谷駅と自身が設計した制御システムで走る列車がお客さまの安全・安心と利便性の向上に寄与することを目指して、これからもプロジェクトを推進して参ります。
通信設備の監督として
児玉 征也
私は新宿電気システム工事区の通信科に所属しています。通信科では、駅構内監視用カメラや放送用スピーカーといった駅設備や、列車と指令で連絡を取り合うための無線装置の新設・改良する工事の監督業務を行っています。
渋谷駅改良工事では、山手線内・外回りホームを島式ホームとすることでお客さまの乗り換えがスムーズに行えるよう施工しました。通信の施工は、終電と初電の間の約3時間という限られた時間で行います。複数の系統が同時に渋谷駅で施工を進めているため、お互い効率よく施工を進められるよう工程会議での調整や工程管理、施工後の安全及び品質管理を行うことが日々の業務内容です。
渋谷駅改良工事は大きなプロジェクトであり、複数の系統が協力しあって工事を円滑に進めることが必須です。列車運行やお客さまの安全な駅利用に直結するプロジェクトを任される中で、自分の知らない知識が必要となったり、他系統との工程調整で頭を悩ましたり、苦難に直面することもあります。一方で、自分が調整した内容が実際に現地に反映され、実績が可視化される(例:お客さまにご利用していただく新しい駅設備が実現されることで)非常にやりがいのある業務でもあります。今後も大きなプロジェクトを任されている自覚をもち、安全を第一に日々業務に励んでいきます。
電車線設備の監督として
梶 晃也
私は、新宿電気システム工事区で電車線科に所属しています。電車線科では、列車の上に敷設されている架線、その架線を支えている支持物を改良する工事の監督業務を行っています。電車線の作業は、列車が走らない終電から初電までの約3時間前後という限られた時間の中で行っています。その短い時間内で、列車が安全・安定に運行できるよう定められたルール・基準値を守りながら決められた期限内で工事が完了するように業務を行っています。
渋谷駅改良工事ではこれまで、埼京線ホーム移設(山手線ホームとの並列化)や山手線内・外回りの同一ホーム化の工事を行ってきました。工事では電車線だけではなく、多くの分野の人たちの力が必要となり協力しながら仕事を進めないと完成させることができません。関係者が集まる会議や打合せで、工程や支障物移転の進捗を相互に確認し、仕事が滞りなく進むよう調整しています。多くの人と協力し助け合いながら工事を進め完成した際の達成感や目に見えて風景が変わっていく様は大きなやりがいとなります。
これからも駅をご利用されるお客さまにとって、より安全で快適にお使いいただけるよう工事を進めていきます。
配電設備の監督として
大迫 聖二
私は新宿電気システム工事区の配電科に所属しています。山手線や中央線の駅改良工事における配電設備の監督業務を担当しており、駅設備へ電気を供給する配電所や駅構内の照明、電気掲示器といった駅設備を新設することが主な業務です。
渋谷駅改良工事では、山手線ホームに内回りと外回りが同一ホームで乗り入れとなる1面2線化工事を担当しました。この工事は、駅のシャッターが閉まった後の約3時間という限られた時間の中でしか作業ができません。また、複数分野の施工が近接した場所で行われていたため、施工期間や作業エリアが競合しないよう、関係者が集まる工程会議等で議論しながら進めていました。
渋谷駅改良は大きなプロジェクトであり、私ひとりでは仕事を進められません。他分野と協力する「横のつながり」が必要ですが、同じ分野の業務を担当する「縦のつながり」も大事になってきます。上司のほか、若手社員とのコミュニケーションを大事にし、「チーム」として仕事に取り組むよう心がけています。
安全に、いい品質のものを工期通りに作り上げ、質の高いサービスをお客さまに提供していきます。