給電技術センターpower-supply

『究極の安全』を追求

給電技術センターでは、信濃川発電所・川崎発電所で発電した電気を送電する送電ネットワークおよび送られた電気を電鉄用変電所へ送る際に適した電圧に変成する交流変電所(開閉所含む)の設備管理をしております。

送電ネットワークは、北は新潟県、南は静岡県まで1都9県に跨って張り巡らされており、架空送電線路(亘長約670km)、地中送電線路(亘長約600km)、鉄塔等支持物(約3000基)で構成されています。これら送電ネットワークの要所に18箇所の交流変電所(交流変電所13箇所、開閉所5箇所)が配置され、約150箇所の電鉄用変電所等を経由して電車、駅等へ電気が供給されています。

電力需要に対して安定した電気を供給することが、お客さまへのサービスに繋がります。会社が掲げる『究極の安全』を追求し、日々の保守・メンテナンスに着実に取り組んでまいります。

業務紹介job description

  • 渋井 遼太郎の顔写真

    架空送電グループ

    設備の工事設計に携わる責任

    渋井 遼太郎

    私が所属する給電技術センターの架空送電グループでは、発電所で発電された電気を各変電所へ送る架空送電線及び鉄塔のメンテナンスを行っております。私はその中でも主に、設備の工事設計業務(修繕工事計画、予算管理等、工事積算等)に携わっています。

    JR東日本の所有する架空送電線は広範囲に通過しており、4つのメンテナンスセンターと合わせてそれぞれのエリアの保守を行っております。工事設計の担当者は架空送電グループで行っており、鉄塔約3000基、こう長約670kmもの設備の工事計画・設計業務を一挙に担っております。

    日々のメンテナンスに伴う修繕や、経年による取替など、それぞれの設備に合わせた工事計画を立てており、単年ではなく、数十年といった長期的な視点での計画が必要となり、設備に対する幅広い知識が必要となります。さらに当社の中でも架空送電線は給電技術センターしか設備がなく、そのすべての設備に携われることから、責任感とともにやりがいも感じております。

    日々電気を供給し、列車が安定的に運行を行っていることが、仕事を行っている上での誇りとなり、頑張ろうと思える活力にもなります。今後も多くのお客さまにご利用いただけるよう、業務に取り組んでいきます。

  • 市川 直樹の顔写真

    地中送電グループ

    給電技術センターでしか経験することができない業務

    市川 直樹

    給電技術センターでは、川崎発電所と信濃川発電所で発電した電気を、首都圏の鉄道やオフィスビル等へ供給するためために必要となる送電網が広範囲にわたり張り巡らされています。

    私が所属するのは、地中送電グループで、主に関東一円の鉄道敷に敷設された地中送電線路(特別高圧ケーブル)の保守管理業務、他部署工事等で支障する特別高圧ケーブルを移転させる工事、特別高圧ケーブルで絶縁破壊事故等が発生した場合の事故復旧等の業務を主に行っています。

    給電技術センターで行っている業務内容は鉄道会社ではとても珍しく、電力会社で行っている業務内容と同じ業務を行っており、JR東日本のなかでも給電技術センターでしか経験することができない業務であるとともに、首都圏の電車を動かすうえで、安定した電気を供給することが使命であります。
    自分が保守管理することで、安定した電気の供給を阻害するリスクを減らすことで、お客さまに安心してご利用いただくことができる、とてもやりがいを感じることができる仕事だと感じます。

  • 熊野 誠の顔写真

    変電工事グループ

    「電気」を安定的に供給し続けている誇り

    熊野 誠

    給電技術センター管内には交流変電所、開閉所、ビル設備があり、変電保全グループおよび変電工事グループでは、交流変電所等の電気設備の保守、工事設計・監督等の業務を行っております。
    私が所属する変電工事グループでは主にその中の電気設備の維持管理の為の工事計画、工事予算管理、工事設計業務を担当しています。

    交流変電所は発電所で発電し、送電設備にて送電されてきた電気を電鉄用変電所、配電所で使用しやすい電圧に変換する役割を担う、大変重要な設備となります。私たちが変換した電気が最終的に電車や駅の電灯、信号設備へ供給されています。

    電気設備は法令に基づいた点検が必要になります。
    その点検工事計画や、新設備の導入検討、老朽設備の取替、機器の撤去工事等が主な仕事となります。
    特に、新設備を導入する際は様々な基準の確認や設備の仕様検討を重ねての導入検討、社内だけでなく社外からの情報も取り入れながら仕事を行うので、電気の安全安定供給のレベルアップだけではなく自分自身の成長にもつながる仕事となっています。

    普段の業務では、直接的にお客さまと関わることが少ない職場ではありますが、自分たちが扱っている「電気」が様々な形でお客さまへのサービスとして使用されています。その「電気」を安定的に供給し続けている誇りを胸に私たちは業務を行っています。

  • 田口 久志の顔写真

    武蔵境給電メンテナンスセンター

    列車の安定運行に、日々最善を尽くす

    田口 久志

    給電技術センター管内では4つのメンテナンスセンター(武蔵境・新鶴見・高崎・六日町)があり、電気の安定供給を目指し広範囲にわたる送電線設備を維持・管理しています。
    私の所属する武蔵境給電メンテナンスセンターでは主に中央線の運転用電気や、駅へ電気を供給する変電所間を結ぶ鉄塔やケーブルなどの送電線設備を保守しています。

    業務内容は、架空送電や地中送電の設備を維持管理するための工事の監督業務、一般の市街地を送電線が通っているため送電線路近傍に土地を持つ地権者の方との折衝業務などです。列車運行に直結する業務ではないため、なかなかイメージがつかない部分ではありますが、安定した鉄道運行には欠かせないものとなっています。

    架空送電工事では街中などに敷設されており、工事を行なう際には周囲に影響を及ぼす可能性があるため、折衝業務を行いますが、うまくいかないこともあり、大変な思いをすることもあります。
    しかし、設備の維持管理を通じ、列車の安定運行でお客さまへサービスを提供するという熱い思いを胸に一丸となり、日々最善を尽くしています。
    毎日、安定して稼働している列車や設備を見て、「今日も安定輸送に貢献できているな」と誇らしく思っています。

    今後も安定した電気の供給を継続し、お客さまへよりよいサービスを提供できるよう、設備の維持に努めてまいります。

  • 下条 将太の顔写真

    企画・計画グループ

    多様なデジタル技術で、業務改善を推進

    下条 将太

    給電技術センターには技術グループ(架空・地中・変電)のほかに、企画・計画グループ、安全指導グループ、総務グループ、占用グループがあります。

    企画・計画グループでは、工事に係わる予決算管理や中長期設備投資関係のとりまとめ及び各種教育。
    安全指導グループでは安全パトロールの実施、架空送電線近傍での重機作業者との打合せ内容及び保安関係規程等の整備や安全の教育。
    総務グループでは契約、経理、庶務。占用グループでは行政への占用届出等。

    このように、給電技術センターでは設備の保守メンテナンスだけでなく、幅広い業務を行っています。
    私は企画・計画グループに所属しており、主にDX推進を担当しています。社員の知識・スキルの向上させたり、新技術に対する現場の具体的チャレンジを支援したりする役割があります。多様なデジタル技術を用いて業務を改善すれば、ひとつの業務にかかっていた時間やコストも大幅にカットでき、相対的に生産性の向上に繋がります。
    各グループから要望を集約し、更なる業務を効率化し、働きやすい環境になるように努めております。安全・安定輸送を行うためには設備の管理・運用を着実に行い、エネルギー供給の信頼度を高め、より安定した事業運営を実現できるように様々な業務のサポートを行い、質の高いサービスをお客さまに提供していきます。