川崎発電所Kawasaki Power Station

よりクリーンな発電所の実現を目指して

川崎発電所は、鉄道省時代の昭和5年に運転開始し、当時は石炭を使用し発電機3台で運転開始となった火力発電所です。その後に設備更新を経て、現在では、燃料が天然ガス主体となり、発電機4台で日々の列車運行に必要な電力を安全かつ安定的に供給しています。
2021年に発表されたゼロカーボンチャレンジ2050の施策として、川崎発電所では現在水素発電の実施に向け、検討を進めているところであり、よりクリーンな発電所の実現を目指し、所員一丸となって取り組んでいます。

所員の中には、学生時代に電気や機械設備に関わる機会が少なかった所員も多くおります。ですが発電所の教育体制はしっかりと構築されていますので、これまで火力発電所と縁のなかった方も安心して当社への入社を希望して欲しいと思います。

業務紹介job description

  • 加藤 雄介の顔写真

    運転当直グループ

    予期せぬトラブルにも対応

    加藤 雄介

    私は運転当直に所属しています。業務内容は、発電設備の運転監視、起動・停止操作、設備巡回、緊急時の不具合対応などがあり、日々の安定稼働を実現しています。

    運転監視業務では、様々なトレンドグラフから発電設備の状態を確認する必要があります。そのため、発電所構内全ての設備を日頃から十分に把握しておくことが重要になります。
    また、発電設備の起動・停止操作を実施する際は、決められた時間通りに完了させる必要があるため、緊張感を持ち慎重に操作しています。起動過程で設備トラブルが発生した際は、速やかに対応しなければ、決められた電力を発電できず、電力供給に影響を及ぼしてしまいます。トラブルの種類も多々あり、過去発生したことがないトラブルに直面することもあります。その時は、当直員全員で解決に向け一致協力し、発生したトラブルを解決させた時は達成感があります。

    運転当直では、お客さまの日々の生活と日本の経済活動を支える重要な社会インフラに安定した電力を効率よく供給するという強い使命感を持って日々業務を行っており、非常にやりがいのある業務であると実感し責任感を持って取り組んでいます。

  • 山下 健の顔写真

    技術統括グループ

    発電機の安定稼働に向けた取組み

    山下 健

    私は技術統括グループに所属しています。技術統括グループでは、発電機運用にかかわる日報整理や発電機の健全性を確認するため、定例試験の計画を立て、発電機の安定稼働に取組んでいます。
    また、トラブル等の異常があった際は、鉄道などの供給に影響を与えないよう、関係箇所と発電機・特高設備の停止調整をおこない、点検修繕日時を決定することも重要な業務です。

    その他、社外関連会社との窓口担当も担っており、具体的には、燃料(LNG・都市ガス)に関わる作業調整、潤滑油の発注・高圧ガス(水素・窒素・二酸化炭素)関連の発注を行っています。

    火力発電機は、定期的に定期検査を実施しており、技術統括グループでは10年先までの工事計画作成や、試運転の着手・復旧工程の調整に主に携わっています。着手・復旧の際は、様々なグループで情報を共有し作業を進めなければ、事故を発生させる可能性があります。そのため、作業内容をとりまとめ、安全に作業ができるよう調整しています。また、発電所構内では建設工事や撤去工事など様々な工事が輻輳しています。そのため、構内全体の工事でも関係箇所と連携し、工事を円滑に進めることで、発電機の安定稼働や発電機の更新工事など幅広く携わることができる、やりがいのある仕事です。

  • 中村 安吾の顔写真

    電機グループ

    日々新しい知識を蓄える

    中村 安吾

    私は川崎発電所の電機グループに所属しています。発電機や遮断器、変圧器、電動機などの保守計画を立て、定期的な点検や予防保全、修繕などを実施しています。

    工事発注業務では必要な点検メニューや交換部品を確認し請負会社と連携して工事を進めています。部品の交換や設備の更新などを行った際は、消防や県などの官公庁に届け出が必要な場合があり、関係法令をしっかりと確認し必要の都度打ち合わせを行い、確実に届出を行います。

    保全業務として設備を保護する機器が正常に動作しているか試験機器を利用し確認することで、設備の安全性を高めています。点検や確認試験を行う上で、電機設備の理解と電気的な知識の両方がないと正確な判断ができないため、日々学ぶことが必要です。

    設備トラブルが発生した際は、速やかに故障個所の特定にあたり、必要に応じて協力会社の方に材料の手配や作業をお願いし、迅速に対応する必要があります。その際には作業を行う前にどこを停電させなければいけないのか、対象設備を停電させるためには他から電源を回すことができるのかの検討を確実に行い、二次トラブルとならぬよう安全を第一に考え行う必要があります。

    日々新しい知識も蓄えつつ、設備の安定稼働できるよう励んでいます。

  • 横溝 一の顔写真

    ボイラグループ

    多くの人と協力して進める工事

    横溝 一

    私は川崎発電所のボイラグループに所属しています。ボイラグループでは蒸気タービンを回転させるための蒸気をつくる設備や発電プラントには欠かせない純水を製造する設備の保守管理、その他クレーンやエレベータといった多岐にわたる設備を保有をしています。

    それら設備の保守計画をたて、メンテナンスを行うために工事を担当する監督者として日々の業務に励んでいます。
    監督者として請負会社が安全に作業できる環境を整える必要があるので系統分離など直轄で行う作業やメンテナンスを行った設備の良否判断、工程調整などといった多くの人と協力し合い工事を進めていくので大変ではありますが、同業他社にはない自前の火力発電所で社会を取り巻くインフラ設備に電力を供給しているのでやりがいと使命感があります。

    最近ではドローンの免許を取得したので設備点検や災害時に使えないかなど日々の業務の効率化などに注力しており、現在飛行させる際の法令手続きや関係箇所との調整などで苦戦しているところではありますが、今後のニーズになっていくので挑戦しているところです。

    これからも社会インフラに安定した電力を供給していくために励んでいきます。

  • 渡邉 涼太の顔写真

    タービングループ

    監督者としての使命

    渡邉 涼太

    私はタービングループに所属しています。タービングループでは、ガスタービンや蒸気タービンといった主要設備だけでなく、潤滑油設備や吸気設備、復水器などの補機関連のメンテナンスも担当しています。私は主にプラントの定期検査に向けた工事の発注業務および工事期間中の監督業務を担当しています。

    発注業務では、法令点検を確実に実施することに加え、不具合のある設備や老朽化している設備を計画的に取り替えるなど、必要な点検メニューを確認し発注を進めています。
    また、併せて工事費の算出や材料の発注も並行して行っています。監督業務では、工事期間中は作業が輻輳するため、安全に作業ができるように調整する必要があります。
    そのため、請負会社と連絡を取り合い、円滑に作業が進められるように工程調整を行っています。また、プラント停止後の各設備の停止や復旧試運転も担当するため、現場で作業責任者として作業を行うこともあります。

    火力発電所は、多くの機械設備、電気設備、および制御系の設備から成り立っています。グループ内だけでなく、それぞれの設備担当グループや請負会社とコミュニケーションを取り合いながら業務を進めることが重要になります。
    関係各所に連絡を取り合うことは大変ですが、主体となって取り組んだ定期検査工事が無事に完了し、電力を供給できたときは達成感とやりがいを感じます。

    今後も電力の安定供給を支えられるよう、引き続き使命感を持ちながら業務に取り組んでいきます。