【第3回JR東日本地域共創アワード優秀賞】
奥羽本線碇ケ関駅にRUUP/(カフェ・ブックストア・バー)がオープンしました!<株式会社GOOD LOOP、合同会社Circle design、合同会社のしろ家守舎/ミナトファニチャー>

2026.9.18

「第3回 JR東日本地域共創アワード」にて優秀賞を受賞した、株式会社GOOD LOOP、合同会社Circle design、合同会社のしろ家守舎/ミナトファニチャーと、JR東日本秋田支社秋田建築設備技術センター、弘前統括センターの取組みをご紹介します。

碇ヶ関駅の待合室の未活用と、地域のにぎわいの場の不足

奥羽本線碇ケ関駅は、青森県南部の平川市南部の碇ケ関地区にある奥羽本線の駅です。この場所は、秋田県との県境に接する自然豊かな地域で、古くから交通の要衝として発展し、江戸時代には津軽藩の南の玄関口として関所が置かれ、旅人や物流の往来を見守ってきました。
碇ケ関駅は1985年に開業し、現在は平川市による簡易委託駅です。駅舎は築84年になりますが、普通列車の他、特急つがるも停車する、秋田県と青森県を結ぶ地域の主要な交通拠点です。
一方で、少子高齢化による人口減少が進む中で、1日の乗車人員は、主に通学でご利用になる学生のお客さまで約66人となっています。待合室などの駅空間が有効に活用されておらず、駅が「通過点」となり地域との接点が少ないという課題がありました。
同時に地域全体でも、にぎわい創出の場が不足していることや、地域事業の担い手の活躍機会が限られていることなど、活力ある地域づくりに対する課題を抱えていました。

駅を起点に地域に交流を生む、「えきのわプロジェクト」の始動

多くの駅で同様の課題を抱える中、地元出身事業者である株式会社GOOD LOOPと出会い、碇ヶ関駅の利活用に向けた協業が開始します。同時期、JR東日本秋田支社では「駅から地域を盛り上げたい」という想いを起点に、駅舎などの遊休空間を地域と共に活用する「えきのわプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの出発点として、地域住民・地域プレーヤーを巻き込みながら、碇ヶ関駅待合室を活用して新たな複合空間を創出していくことが決定しました。

思いがけない出会いを生み、関係を育む第4の場所「RUUP/」のオープン

碇ヶ関駅の利活用の目的は、「家庭でも職場でもなく、ただ心地がいいだけの場所でもない、思いがけない出会いを生み、関係を育む第4の場所を創る」ことです。そこで、カフェを中心に、ブックストアやバーの機能も併設した複合施設の開発を進めることとなりました。
運営を担うのは株式会社GOOD LUUP。さらに、青森県・神奈川県を拠点に活躍している合同会社Circle designが店舗設計を、合同会社のしろ家守舎が店舗家具の製作等を行うこととなり、地域事業者による地域のためのプロジェクトとして進行していきます。
2025年12月、「RUUP/」という名称で店舗をプレオープンしました。カフェではオリジナルコーヒーや地元洋菓子店のケーキを提供し、店舗の一角のブックストアでは本棚の一角で地域住民が「好きなもの」を販売できるスペースを設けました。また、夜はバーとして営業し、隣接する道の駅「いかりがせき」で車中泊をする旅人と地域住民が交流できる場所となっています。
また、「RUUP/」は社会課題解決の場でもあります。カフェで販売しきれなかったパンは、地元の学生たちに提供し、フードロスと地域のこども支援につなげています。ブックストアは、地域からなくなってしまった書店の復活にも寄与します。

地域とJR東日本グループの手で、更新され続けるカフェへ

「RUUP/」のオープンに向けては、地域住民の皆さまとともに作る場所を目指し、店舗で使用するスツールや待合室のベンチを制作するDIYイベントも実施しました。株式会社GOOD LOOPと、JR東日本秋田支社(秋田建築設備技術センター、弘前統括センター)が主催し、合同会社のしろ家守舎/ミナトファニチャーの協力のもと、地域住民の皆さまと制作を行う中で、通りがかる地域の皆さまや、列車から降車されたお客さまからもお声掛けいただくなど、地元の駅での新しい取組みに対する期待感を抱いていただいていることがわかりました。
「RUUP/」は、常に地域の皆さまとJR東日本グループとで更新され続けるカフェです。今後もえきのわプロジェクトでは、「RUUP/」を活用した碇ヶ関駅周辺地域の活性化と、他エリアでの展開により、地域愛を育み、持続可能な地域社会に向けた新たな可能性を開拓していきます。

第3回JR東日本地域共創アワード 開催レポートはこちらから

※部署・役職名等は2026年4月20日時点の情報です。