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DIG!REPORT

はじめての東北湯の街でときめき探し編

山並みを望む情緒豊かな温泉街散策

県ごとに異なる
掘ると面白い湯の街

東北の湯の街はさまざま。独立した温泉街もあれば、市街地と行き来しやすく「湯上がりに街で買い物したり、カフェでのんびりしたい」と欲張りに楽しめるエリアも。

この記事では、宮城・福島エリアの湯を紹介しながら、「湯に入る前後で、こんな風に過ごすのもありだな」と参考にしてもらえるような「湯があるエリアの歩き方」を実際に足を運んだライターがおすすめします。

特集1【宮城】鳴子温泉で湯めぐり

さまざまな泉質の温泉を一度に楽しめる「鳴子温泉」へ、仙台から足を延ばしてみました。鳴子温泉駅でガイドマップをもらって散策してみると、思った以上にコンパクト。徒歩でサクッと回れそうです。レトロな街並みに愛らしいこけし、思わず覗きたくなる酒屋さん、懐かしい雰囲気のスナックに目を奪われながら、本日の宿へ向かいます。

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マップを片手に湯の街散策へ

マップを片手に湯の街散策へ

肌の湯と称される極上のアルカリ泉

肌の湯と称される極上のアルカリ泉

湯上がりに堪能する県産肉のしゃぶしゃぶ

湯上がりに堪能する県産肉のしゃぶしゃぶ

案内してくれる館主・遊佐さん

案内してくれる館主・遊佐さん

レトロな空間でゆったり過ごす休日

レトロな空間でゆったり過ごす休日

そっと出迎えてくれる愛らしい猫

そっと出迎えてくれる愛らしい猫

名湯「うなぎ湯」から始める
鳴子温泉の湯巡り旅

今回は日頃のご褒美に、約400年の歴史を持つ老舗旅館「元祖うなぎ湯の宿 ゆさや旅館」を予約。館主・遊佐さんによると、「うなぎ湯」は名前のイメージ通り、とろとろのアルカリ泉。天候や気温によって、エメラルドから黒っぽい色へと変化するそうです。実際に、湯上がりは肌がしっとりする泉質でした。

この温宿では、お隣の共同浴場「滝の湯」の無料チケットをもらえるのも嬉しいポイント。滝の湯は白く濁った硫黄泉で、泉質がまったく異なるんだとか。実際に行ってみると、板張りの浴室に浴槽だけがあるシンプルな空間が美しく、さらりとしたお湯でさっぱりできました。お隣でこんなにも泉質が違うなんて、びっくりです。

お風呂のあとには浴衣を着て少し散歩してみました。明日はどこの湯に入ろう。宿に戻ると、美味しい旅館のご飯が待っていて、気分が上がりました!県産の肉や野菜を使ったしゃぶしゃぶがおいしくて、何度も「来てよかったぁ」とため息が出るほどでした(ライター・合志亜希子)。

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思い思いの絵柄に仕上がる瞬間

思い思いの絵柄に仕上がる瞬間

集中して自分だけのこけしを描く

集中して自分だけのこけしを描く

桜井こけし店で触れる伝統の思い

桜井こけし店で触れる伝統の思い

愛らしいフォルムの雛人形

愛らしいフォルムの雛人形

伝統を守るこけし作りの工人

伝統を守るこけし作りの工人

街中に愛らしいこけしが佇む

街中に愛らしいこけしが佇む

湯の前に思わず集中!
こけしの絵付けを体験

街中にある可愛らしい「こけし」の絵付け体験ができるということで、「桜井こけし」さんへ。お店には、伝統的なこけしのほかに、見たことのない形や色のおしゃれなこけしがズラリ。ここの歴代の工人(こうじん)は前衛的な人が多く、昔から、伝統を守りながらもクリエイティブにこけし作りを続けてこられたのが特徴なのだとか。

今回は、こちらで1時間ほどの絵付け体験に申し込みました。まず「ベースとなるこけしの形」から選ばせてもらえるのが楽しく、大人になってからしばらく絵を描いていなかったので、最初は緊張で手が震えましたが、気づいたら夢中になって友人と話すことも忘れていました。「瞑想みたいだった」という感想が寄せられるそうで、なんだか分かる気がしました。

そして店員さんにお話を聞いて面白かったのが「伝統的なこけしの顔立ち」を描く人、自由な独自のスタイルで描く人とさまざまで、なぜかどことなく本人に似た顔になるんだそうですよ。

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鮮やかな黄色が目印の早稲田桟敷湯

鮮やかな黄色が目印の早稲田桟敷湯

青空を見上げる自分だけの貸切露天

青空を見上げる自分だけの貸切露天

心地よいロビー空間でくつろぐ

心地よいロビー空間でくつろぐ

源泉かけ流しの湯で至福のひととき

源泉かけ流しの湯で至福のひととき

黄漆喰が鮮やかに映えるモダンな外観

黄漆喰が鮮やかに映えるモダンな外観

地質学研究で掘り当てられた
黄漆喰の共同浴場

せっかくだし、滞在中に鳴子温泉内の他の湯も入ってみたいな、とさらに散策を進めていると、穏やかな街並みにモダンなイエローの建築が。一見すると「画廊とか、アート関係の施設?」と勘違いしてしまいそうなスタイリッシュな建物は、なんと共同浴場とのこと。

2024年の11月にリニューアルしたこちらの湯は、地質学と鉱山学の実習のために鳴子を訪れた早稲田大学生が掘り当てたことから「鳴子・早稲田桟敷湯」という名前がついていました。

気になって入ってみると、浴室は天井が吹き抜けになっていて、サイドから自然光が入ってくる形で、中も一風変わった空間でした。泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、低張性中性高温泉で、怪我の治癒に効果があるとされている、しっかりやさしいお湯。貸切露天風呂もあるそうなので、個別でゆっくりしたい方にもおすすめ。

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湯めぐり回廊で楽しむ心地よい手湯

湯めぐり回廊で楽しむ心地よい手湯

自由に読書を楽しめる癒やし空間

自由に読書を楽しめる癒やし空間

人気メニューの純白プリン

人気メニューの純白プリン

絵付け体験できるセット

絵付け体験できるセット

モナカにアイスをはさんで食べる

モナカにアイスをはさんで食べる

のんびり手湯や読書、
カフェで旅を振り返る

温泉やアクティビティを満喫したら、コンパクトな湯の街の中心にあるフリースペース「湯めぐり回廊」で手湯をしたり、誰でも自由に手に取れる本棚からお気に入りの一冊を見つけて読書を楽しんだり、おしゃれなカフェでおしゃべりしたり…とひと休み。

このエリアの中で、前々から気になっていた「cafe gutto」に入店。人気メニューの「純白プリン」は、濃厚でなめらかな口当たりで、思わず友人と顔を見合わせてしまう美味しさでした。「どこの温泉が一番好きだった?」なんておしゃべりしながら、ほてった体を少しだけ休ませられる癒しの空間です。

ちなみに、さすがこけしの街なだけあって「アイス最中(もなか)」に色砂糖で絵付けできる遊び心いっぱいのメニューもこのお店で体験できるので、カフェで会話しながら絵付けをしてみたい人はぜひ(ライター・合志亜希子)。

特集2【福島】東山温泉の街並みを散策

鶴ヶ城の近くにありながら、山間にある静かで落ち着いた空気が流れる「東山温泉」。昔から人々が湯治を楽しんできたことに由来して、「会津の奥座敷」と呼ばれているそう。

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風情ある川沿いをのんびり歩く

風情ある川沿いをのんびり歩く

露天風呂「宙の湯」で街を一望

露天風呂「宙の湯」で街を一望

御宿 東鳳の外観

御宿 東鳳の外観

お土産コーナーに並ぶ赤べこグッズ

お土産コーナーに並ぶ赤べこグッズ

温泉街にある無料の足湯スペース

温泉街にある無料の足湯スペース

趣あふれる川沿いの景色

趣あふれる川沿いの景色

会津の奥座敷で
山々と街並みを独り占め

川沿いを歩いてみると、小道には地元の人々の暮らしを感じられるお店が並び、入浴前のさんぽタイムも楽しめました。歩いているだけで心がゆるむような、穏やかなムードの温泉街です。疲れた頃にふらりと立ち寄れるフリーの足湯スペースも発見したのですが、川のせせらぎを聞きつつ、友人と「明日の旅程どうする?」と会話を弾ませながら温まることができて、とても良い時間でした。

今回、温泉としては、高台の方にある「御宿 東鳳」へ訪れました。開放感のある露天風呂からは、会津の山並みや街の景色を一望できます。硫酸塩泉の無色透明でさらりとした湯に浸かると、日ごろ頑張って疲れた体がじんわりとほぐれていくよう。

会津若松の街を見下ろしながら湯に浸かる、なんとも贅沢な時間を味わった後は、ロビー階にある大きなお土産ショップを見て、最新の赤べこグッズ(赤べこサコッシュなど)に盛り上がったりもしました(ライター・葵月みず)。

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こだわりの自家焙煎珈琲を味わう

こだわりの自家焙煎珈琲を味わう

レトロな店内で優雅な時間を過ごす

レトロな店内で優雅な時間を過ごす

カフェメニューは珈琲以外も豊富

カフェメニューは珈琲以外も豊富

歴史を刻む會津壱番館の佇まい

歴史を刻む會津壱番館の佇まい

野口英世とのゆかりを伝える案内板

野口英世とのゆかりを伝える案内板

野口英世の看板が見守る歴史の街

野口英世の看板が見守る歴史の街

どこか懐かしい七日町通りで
レトロなカフェ巡り

東山温泉からタクシーで10分ほどの好立地に、洋風な建物が並ぶ「七日町通り」があります。温泉で体を休めた後に、このエリアへ移動して散策してみることに。

ここは、江戸時代から明治・大正期にかけて「毎月七日」に市場が開かれていた商業で栄えた街だそう。洋館や蔵などが立ち並ぶ通りを歩くだけでレトロな雰囲気を味わえて、普段私が過ごしている東京のビル街と全く異なる世界にタイムスリップしたようで気分が上がりました。

街歩き中に「野口英世」の看板が多く見られたので調べてみたところ、このエリアには野口英世が医師を志すきっかけになった病院があるとのこと。その病院を改装して作られた喫茶店「會津壹番館」でひと休みすることにしました。

野口英世や会津にちなんだメニュー、こだわりのコーヒーやプリンをお店の方におすすめしてもらい、素敵なインテリアや内装の中でいただくだけで、いつもの旅と違った特別感を味わえました。時間に余裕があれば、ここでのんびり読書をするのも良さそうです(ライター・葵月みず)。

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棚一面に並ぶ愛らしい赤べこたち

棚一面に並ぶ愛らしい赤べこたち

新幹線とコラボした愛らしい赤べこ

新幹線とコラボした愛らしい赤べこ

店内では赤べこの絵付け体験ができる

店内では赤べこの絵付け体験ができる

お土産にぴったりのミニ赤べこセット

お土産にぴったりのミニ赤べこセット

旅のお土産に!赤べこ絵付けセット

旅のお土産に!赤べこ絵付けセット

可愛いイラストが目印の入口をくぐる

自分好みの赤べこが見つかる
ショップで特別なお土産探し

この旅で福島に初めて訪れたのですが、旅前にいろいろと調べているなかで、愛らしい表情にだんだんとハマってきて、「お土産に赤べこを買って帰りたいな」と思うように…。ただ、今回は温泉メインの旅で考えていたので、温泉前後の散策タイムに良い物を見つけられたら買うことにしました。

そんな中、七日町をうろうろしていると目の前にピカピカと輝く「アカベコランド」の文字が。ここは来る前から気になっていたところだ、と吸い込まれるように店内へ。

中には、一面ずらりと赤べこが並んでいて、定番の赤いものもあれば、限定品でカラフルなもの、東北にゆかりのある新幹線のカラーリングのもの、大きいサイズや手のひらサイズなど様々な赤べこが! 目移りしながらも、いろいろな種類の赤べこを手にとって、お気に入りのお土産を見つけることができました(ライター・葵月みず)。

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日常を彩るお気に入りの器を探す

日常を彩るお気に入りの器を探す

伝統の技術が映えるモダンなデザート器

伝統の技術が映えるモダンなデザート器

漆器がずらりと並ぶ温もりあふれる店内

漆器がずらりと並ぶ温もりあふれる店内

会津塗の老舗・福西漆器店

会津塗の老舗・福西漆器店

黒と朱が映える福西惣兵衛商店の佇まい

黒と朱が映える福西惣兵衛商店の佇まい

職人の技が光る、上質な天然木うるし箸

職人の技が光る、上質な天然木うるし箸

しっくりくる漆器に出会えたら
自宅でも会津の余韻を楽しめる

会津の特産品である漆器は、初代会津藩主が奨励してから400年以上にわたって続いているそう。こちらの「福西惣兵衛商店」は、そんな長い伝統工芸の中でも現代的なアイテムが特に多く、想像していた漆器の赤や黒の色だけではなく、パステルカラーの器まであって驚きました。

器の形状も、定番のお椀や茶碗からモダンなデザインシリーズの「デザートカップ」まで様々に揃っており、老若男女問わず、会津塗りを生活に取り入れる想像が進みそうです。

流行りのカフェやエンタメなどを休日に楽しむのも良いですが、こうして落ち着いた雰囲気の温泉で心身を癒やした後に街ぶらしながら、この地域ならではの特産品を手に取って探す時間は、とても贅沢だと思います。

何でもインターネット上で見つけられる時代に、わざわざ足を運んで体験して出会うのが東北旅の良さだと感じるので、そういう意味でこの七日町エリアには、「歴史があって素敵!」とか「知らなかった」と発見できるときめきが沢山あっておすすめです(ライター・葵月みず)。

WRITER

合志亜希子
合志亜希子[ライター]

静岡県生まれ、東京育ち。幼い頃から海外の文化や国際交流に興味を持ち、カメラを片手に旅をするように。カナダ留学、ニュージーランド移住を経て、日本の食や文化の豊かさを再認識。現在は全国各地を旅しながら、土地の風景や旅先での出会いを文章と写真で伝えている。近年は日本の離島巡りに夢中。フォトグラファー/字幕翻訳者としても活動。

葵月みず
葵月みず[ライター]

神奈川県生まれ。旅や地域をテーマに執筆するライター。地域に息づく文化や暮らし、人々の想いに関心を持ち、現地での取材をもとに記事を制作している。一つひとつの土地が持つ物語を丁寧にすくい上げ、読者へ届けることを大切にしている。

※2026年11月時点の情報です。実際に訪れる際は、最新の情報をご確認ください。

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