研究開発
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研究開発ストーリー
タッチ&ゴーで改札を通過できます。「Suica」誕生までの軌跡
1.きっぷをなくしたい
 
三木彬生氏
▲三木彬生氏
  クレジットカードが広く普及し、一人で何枚ものカードを持つことが当たり前になりつつあった1980年代後半、「次世代のカード」として注目を浴びるカードがあった。ICカードである。記憶できる容量は磁気式カードの100倍以上あり、さまざまな使い道が考えられていた。

  この頃、ICカードの鉄道への応用を模索する研究者達がいた。国鉄技術研究所(現在の(財)鉄道総合技術研究所)の情報制御関係の研究室のメンバーたちである。それまでの考え方にとらわれない新しい使い方はないか、実際にICカードを購入しながら試していた。当時のICカードの価格は1枚1万円以上。「運転関係の情報カードに使えないか」、「社員証として使えないか」・・・メンバーが集まり、議論を重ねていた。

  研究室のリーダーであった三木彬生は、ICカードを切符として使いたいと考えた。1960年代終わりに実用化された磁気式自動改札機は不便なところがあった。従来の改札口ではパスケースの中の定期券を駅社員に見せるだけだったのに、自動改札機の導入によって定期券をパスケースから「出して」「改札機に通して」「しまう」必要がある。サービスの低下になっていると思った。
  「ICカードにすれば、今までのようにパスケースの中に定期券を入れたままで自動改札を通ることができる。さらにICカードは潜在能力が高く、様々な広がりを持つカードになるに違いない。」きっぷを買わずに電車に乗ることができるシステムを作りたいと思った。
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