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青森県内各地にあるパワースポット。神社や寺、滝や湖など、長い歴史の中でさまざまなものが対象とされてきました。それはその土地に根差し、地域の人々に親しまれてきた心の拠り所。神秘のパワーを感じられるかもしれません。
POINT1
五穀豊穣を守護する「宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)」、祓と導きの徳を持たれる「佐田彦命(さたひこのみこと)」、人の心を和ませる「大宮能売命(おおみやめのみこと)」の三柱の神が御祭神。古くから農業と漁業が盛んだったこの地域において、五穀豊穣や海上安全、商売繁盛などを願う人々の信仰を集めてきました。龍神宮神苑から神明社の展望台へと続く千本鳥居は、雪景色に映えることで広く知られています。近年改修されたお休み処には、地域をあげて座礁船の遭難救助に励んだ歴史を紹介する展示コーナーも常設。散歩をするように境内をのんびり巡ることができます。
POINT2
約1,200年前、津軽全土から仰望される神山・霊山である岩木山の山頂に本殿を建立。「お岩木さま」「お山」と呼ばれ、地域に親しまれてきました。北門鎮護の名社として名高く、江戸時代に藩主の崇敬によって建てられた現存する社殿群は、すべてが国の重要文化財。県重宝や重要無形民俗文化財である神事など、深い信仰のもとに現在まで守り継がれてきました。雪が辺り一面を真っ白に覆う季節、境内は一層厳かな雰囲気包まれます。一の鳥居の先、真正面にそびえるのは雪化粧をした岩木山。社殿の朱色と老松の濃緑、そこに加わった白銀の雪が織りなす、鮮やかなコントラストは実に見事です。
POINT3
青森らしい“りんご風呂”で知られる『ホテルアップルランド』。リンゴ仲買・出荷などの事業を営んでいた創設者が「従業員たちを労いたい」と掘削したことをはじまりに、今では地域を代表する温泉宿になりました。昭和59年に誕生した『りんご大観音像』は、同宿の東館屋上にそびえるシンボル。亡くなった親族の御霊を慰めたいと身代わり観音菩薩を造り、併せて交通安全と豊作祈願を発願しました。台座の内部には、子安観音をはじめとする十二支に関わる諸仏が鎮座しています。
POINT4
約33mの高さから、まるで白絹のように落水する『乳穂ヶ滝(におがたき)』。滝の裏側の自然洞窟に不動尊が祀られ、江戸時代から現在の場所にあったと伝えられています。積雪も寒さも一段と増す2月頃、滝は上下から少しずつ凍結。気温や水圧など一定の条件を満たすと完全結氷し、一本の柱のようになって見る者を圧倒します。毎年2月の第3日曜には「乳穂ヶ滝氷祭」が開催され、結氷した滝の太さや形状などによって、その年の作物の豊凶などが占われます。
POINT5
1万年以上続いた縄文時代の暮らしを伝える文化財として、2021年に世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」。JR五能線・木造駅の周辺にも、17の構成資産に含まれる遺跡や貝塚があり、『亀ヶ丘石器時代遺跡』から出土した遮光器土偶を外壁にあしらった駅舎は有名です。土偶の愛称は“しゃこちゃん”。列車の発着時に目のライトを点滅させて、“いってらっしゃいビーム”で乗客をお迎え、お見送りしてくれます。歴史ロマンに思いを馳せると、古代のパワーを感じられるかも!?
使用している写真の一部は、取材先からの提供協力。
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