資本コストや株価を意識した経営・株主との対話
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、現状を分析・評価し、改善に向けた今後の取組み方針を半期に1回程度アップデートしています。
株式市場からの評価であるPBRについては、コロナ前の水準には届いておらず、今後も継続的な向上に努めます。PBRは「ROE(収益率)」と「PER(成長期待)」の積であるため、収益率の改善と成長期待の向上の両輪によって、PBRの向上を図ります。
当社は圧倒的ボリュームの鉄道事業用固定資産を抱えることから、収支改善や資産効率向上の取組みを通じたROAの向上がROEやPBRの向上に直結します。そのため、ROAを4.0%の目標を超えて向上させることにより、ROEの水準も引き上げていきます。
現状分析
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ROE
- 株主資本コストは、金利上昇の影響によりCAPMでは6%程度と算出される。また、株主・投資家との対話を通じた市場の期待リターンはそれを上回る水準であることも踏まえ、当社の株主資本コストは6~7%程度と認識している。
- 引き続きROEのさらなる向上を目指すとともに、株主・投資家との対話の充実等により株主資本コストを低減し、エクイティ・スプレッドを拡大していく。
PBR, PER
- PBRはコロナ前の水準には届いていない。今後も継続的なPBRの向上に努める。
- PBRは「ROE(収益率)」と「PER(成長期待)」の積であるため、収益率の改善と成長期待の向上の両輪によって、PBRの向上を図る。
ROIC, WACC
- 当社の加重平均資本コスト(以下、WACC)は3%程度と算出される。
- 2025年3月期のROICは3.5%である。ROICはROA(総資産営業利益率)と近似しているため、ROAの向上を通じてROIC-WACCスプレッドの拡大を目指していく。
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組み
- 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組みの全体像は以下の通り。
- 資本集約的産業であることから事業用固定資産の割合が極めて高いことに加え、公共性が高く一般的な事業と比較して売却が容易でない鉄道事業用固定資産を多く抱える当社グループの事業特性を踏まえ、ROAの向上を通じてROE・PBRの向上を目指す。
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具体的な取組みについては、「最新の取組み」の資料をご参照ください。