
自然を体感できる空間でリラックスしたい――。そんな気持ちに応えてくれる「農園リゾートTHE FARMコテージ」のプランをひと足お先に体験してきました。旬の野菜の収穫や天然温泉など、お楽しみが盛りだくさん! さっそく旅の様子をレポートします。

東京駅から成田駅を経由して佐原駅までは約2時間。佐原駅には初めて降り立ちましたが、趣のある素敵な駅です。
佐原は“北総の小江戸”と呼ばれる歴史ある街なのだそう。街の中心を流れる小野川沿いには、千本格子が目を引く木造建築や土蔵造りの商家が軒を連ねていて、散策を楽しむ観光客の姿も多く見受けられます。佐原駅のどこかレトロなデザインも、街並みをイメージしているのかもしれませんね。
今回の旅の目的地である「農園リゾートTHE FARMコテージ」は、佐原駅から車で約30分のところにあります。びゅう商品で予約をすればスタッフの方が車でお迎えに来てくださるそうですよ。
さて、いよいよ農園リゾートTHE FARMコテージにチェックインです。園内に足を踏み入れて驚くのは、その広さとお洒落さ。広大な敷地は、東京ドーム2個分以上の10ヘクタールに及びます。



森の木々を背にコテージが14棟並んでいて、園内には農園をはじめ、キャンプができるフリーサイト、BBQが楽しめるクッキングエリア、カフェ、温泉施設などが点在しています。
チェックインを終えたらコテージへ。お洒落なデザインにわくわく感が高まりつつドアを開けると、木のぬくもりが感じられる空間が広がりました。

お部屋は約45平方メートルの1Kタイプで、天然木と白が基調になっています。天井の高さが十分にあり、室内の仕切りはキッチンとベッドルームの間のわずかなものだけ。農園を臨む建物正面には大きなガラスが使われていることもあり解放感たっぷりです。

部屋の一部は一段高いモダンな畳敷きになっていて、ごろんと横になれるのも魅力です。備え付けのベッドは2つで、畳には2組分のお布団を敷くスペースがあります。コテージということで、一般的なホテルや旅館の部屋とは違って、かなりプライベート感があると思います。
また、コテージの中には小型犬と宿泊できる棟もあります。コテージ前にはドッグランが完備されているので、愛犬と一緒に旅行をしたい方におすすめですよ。
お部屋に荷物を置いてひと息ついたら、農園へ移動して収穫体験のスタートです。 道具などの準備は必要なく、手ぶらで収穫できるのも嬉しいポイント。野菜を入れる袋のほか、収穫のための軍手、靴に土が付くのを防ぐシューズカバーが用意されているので、スニーカーなどが泥だらけになる心配もありません。


農園で栽培されている野菜は年間で20種類ほど。収穫できる野菜は季節によって異なりますが、この日は、人参に大根、長ねぎ、ほうれん草などが立派に育っていました。
収穫体験には、豊富な知識と経験を持つ農園スタッフの方がついていろいろ教えてくれます。この日、お世話になったのは塩谷敦さんです。どの野菜が収穫どきなのか? 美味しい食べ方は? ときには塩谷さんにそんな質問をしながら収穫を進めていきます。
土から顔をのぞかせている大根やラディッシュを次々と収穫していきます。掘り起こしてみるまで大きさはわからないのかと思いきや、「たとえば人参は、茎が太いものを選ぶと大きく育ってますよ」と塩谷さん。それではと茎が太いものを選んでみると、本当に大きい!



通常、収穫できる野菜は2~3種類だそうですが、プレ体験では、どんな野菜があるのかをご紹介するため、少し多めの種類を収穫させていただきました。スーパーや八百屋さんに並ぶ野菜は、大きさや形が揃っている場合がほとんどですが、これが自然の姿なのだなと妙に感心してしまいます。

収穫体験は自然相手のアクティビティともいえます。雨などの荒天のときには残念ながら収穫体験はできませんが、スタッフの方に聞いてみたところ「翌朝、雨があがっていれば、チェックアウトの11時以降で体験してもらうことも可能です。お気軽にどうぞ!」とのことです。
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収穫体験で身体を動かしたあとは、温泉を楽しむ時間です。向かうのは、コテージや農園と同じ敷地内にある「天然温泉かりんの湯」。民家風の建物はどこか懐かしく、あたたかみのある雰囲気が漂っています。
温泉に行くとき、忘れずに持って行きたいのが、チェックインの際に渡されるパスカードです。このパスカードを提示するだけで、営業時間内であれば何回も温泉を楽しむことができますよ。

館内は、天然木をぜいたくに使ったぬくもりある空間です。温泉だけでなく、畳で過ごせる寛ぎの間や食事処、おみやげコーナーもあるので、思い思いの過ごし方ができそうです。

清潔感のある内湯のほか、天然の桧と秋田杉をふんだんに使用した低温・高湿度のミストサウナが完備されているのも特長の一つ。低温のため身体への負担が少なくて、高湿度だからこそ肌や髪をしっかり保湿してくれる女性に嬉しいミストサウナです。
かりんの湯でもっともおすすめしたいのは、なんといっても露天風呂です。お湯に浸かると目の前に広がるのは、きれいに手入れされた日本庭園です。また、周囲に視界をさえぎるような高い建物がなく空が広々。夜になれば星空を眺めながらの入浴が楽しめますよ。

ちなみに地下1,500mから汲み上げたかりんの湯は、弱アルカリ性の強塩泉です。身体の芯までぽかぽかと温まり、冷え症や筋肉痛、疲労回復などに効果があるといわれています。ゆっくりとお湯に浸かれば、日ごろの疲れも吹き飛びそうですね。
温泉で気分がさっぱりとしたあとは、お待ちかねの夕食です。食事の場所は、自分たちのコテージ。お風呂のあとということもあって、お部屋で食べられるのは嬉しいですね。

冷蔵庫を開けると、しゃぶしゃぶの具材と昆布の一番出汁などがすでに用意されていました。そして、キッチンにはお鍋や取り皿、グラスなども揃っています。IHクッキングヒーターをダイニングテーブルに移してアツアツが楽しめますよ。
いただく前に食材をご紹介しておきましょう。メイン食材であるお肉は、千葉県産の芋豚です。芋豚は、その名のとおりさつま芋などの芋類を中心に食べて育った定評のある品種です。


鍋は、仕切りのあるいわゆる火鍋タイプ。使い方は自由ですが、今回は、両方に出汁を張り、一方で野菜や豆腐、きのこ類を、もう片方でお肉をしゃぶしゃぶすることにしました。
豚肉を食べてみると……おいしい! しっとりとやわらかな食感で、パサつきがまったくありません。お味はといえば、豚肉ならではの旨みとコクがあり、どんどん箸が進みます。
長ねぎなどの野菜は、目の前の農園で採れたものが中心です。口へ運べばシャキシャキと歯ざわりよく、しゃぶしゃぶというシンプルな料理だからこそ、野菜の持ち味と新鮮さを存分に楽しめます。
お肉も野菜も十分に用意されていますが、もし「もっと食べたい」という方は、先ほど農園で収穫した野菜をプラスすることもできますよ。

キッチンには、基本的な調理器具が用意されているので、たとえばドレッシングやオリーブオイルを持参して、採りたての野菜でサラダを作ることもできます。


しゃぶしゃぶをたいらげ、締めの雑炊までいただいておなかいっぱい。でも、ここで終わりではありません。

びゅう商品の夕食には、料理長がこだわりぬいたデザートの盛り合わせが付きます。女性が喜びますね!この日、登場したのは、チーズケーキにガトーショコラ、パウンドケーキ、クレームブリュレ。デザートの種類は、その日によって変わるため、どんなものが用意されているのかは、行ってからのお楽しみです。

プレ体験では日帰りしましたが、実際のプランは1泊して朝食が付きます。 朝食をいただく場所は、園内に建つ「THE FARM CAFE」。夕食とはまた違ったカフェメニューが楽しめます。
店内に入ると、ウェイティングスペースにある薪ストーブが目を引きました。これは、千葉県の間伐材を活用したもので、店内は薪ストーブならではのやさしい暖かさで満ちています。
薪ストーブの横では焼き芋を発見。農園で収穫したさつま芋を薪ストーブの火でじっくりと焼いたものだそうです。


気になる朝食メニューは「サラダごはんブッフェ」です。夕食と同じように季節の野菜をたっぷり使ったメニューが並びますのでお楽しみに。
シチューやポトフなどをメインにしたブッフェスタイルなので、食べたいものを好きな量で楽しめるのがいいですね。ちなみにサラダや玄米パン、ドリンクは、嬉しいお代わり自由だそうです。
農園リゾートTHE FARMコテージの周囲には、ショッピングスポットも景勝地もありません。でも、そういったものは必要ないと感じるほど満たされた空間です。季節が変われば周囲の森が新しい表情を見せて、収穫できる野菜も変化するので、また違う季節にも訪れてみたい! そんな気分になる、とっておきの場所でした。

旅のレポートはこのへんでおしまいですが、プレ体験では収穫した野菜を持ち帰り、自宅に戻ってからも旅の続きが楽しめましたよ。
