見渡すかぎりのキャベツ畑に海が見える!
潮風を感じながらのキャベツの収穫体験

漁港の町で知られる銚子市は、実は春キャベツの生産量が日本一を誇るキャベツの一大生産地でもあります。冬でも暖かい気候と、三方を海に囲まれ、常に潮風が吹いていることから土壌に海水のミネラルを含み、甘いキャベツが育つのだそう。そんなキャベツを畑から収穫し、かわいくラッピングする方法を教えてもらいました。

銚子駅へは、「特急しおさい」で向かいます。東京駅から銚子までの所要時間は約1時間55分。
銚子駅に着いたら、改札を出ずに、そのまま2、3番線ホームの端にある銚子電鉄の乗り口へ。銚子電鉄は総延長6.4kmのローカル線。改札もなく、車掌さんが車内で販売する切符を買って乗車します。レトロな車両にゆったり揺られて、笠上黒生駅を目指します。

鮮やかなブルーとイエローのカラーが目をひく「特急しおさい」
昭和の雰囲気たっぷりの駅待合室
笠上黒生駅はネーミングライツで決まった「髪毛黒生」という別名がある
広大なキャベツ畑で
アフロキャベツを収穫体験!
へネリーファームの坂尾さん。好きな音楽ジャンルはヒップホップ

笠上黒生駅に着いたら、へネリーファーム代表の坂尾英彦さんが迎えにきてくれました。坂尾さんは銚子で代々続く農家の12代目です。トレードマークはアフロヘア。就農する前は東京でDJをしていましたが、アメリカでレコードや雑貨の買い付けをするために銚子に戻り、農業と並行してレコード店を経営していたという異色の経歴の持ち主です。農業の良さを多くの人に知ってもらいたいと、様々なイベントを企画し、出張販売なども行っています。その活動から2018年のアグリアワード・ライフスタイル部門で最優秀賞を受賞しました。

坂尾さんと一緒に早速キャベツ畑へ。この日は小雨が降っていたにも関わらず、湿気を含んだ風が吹いていて、東京より暖かく感じます。銚子に点在する4ヘクタール、東京ドーム1個分という広大な坂尾家のキャベツ畑の中から、この日一番収穫に適した畑を選んで案内。銚子電鉄がキャベツ畑の中をゆったり走るのどかな風景も見られます。畑に入るときには、靴が汚れないように長靴を貸し出しています。

坂尾さんがドローンで撮影したキャベツ畑。整然と並んだ様子は圧巻です!
葉が大きく生命力溢れるキャベツ

収穫中の坂尾さん。こちらのアフロは本物です。農業の閉鎖的なイメージを変えたいとの思いもあってアフロキャベツと名付けた!

事前にサイズを伝えて用意してくれる長靴
アフロのカツラをかぶってみんなで収穫。カツラは用意してもらえます

キャベツは案内してもらった畑の中から自分で手頃なキャベツを選んで収穫。「外葉」と言われる外側の硬い緑の葉を残して引き抜きます。刃物を使わないで抜き採るので、子供でも安心です。青々としたキャベツは一玉1.2~5kgほど。水分を含み、ずっしりとした重さと、みずみずしさが手に伝わってきます。

キャベツ一玉はこれくらいの大きさ
採ったキャベツはその場で根を落としてくれます

三方を海に囲まれ、土にミネラル分を多く含む銚子は甘いキャベツが育つ絶好の環境。銚子のキャベツは豊かな潮風に育まれたキャベツとも言えます。
「一般に春キャベツがおいしいと言われていますが、冬のキャベツも格別です」と坂尾さん。ふわっと柔らかい巻きの春キャベツより、しっかりとした巻きの冬キャベツは、甘みや旨みが中に凝縮されて、よりおいしいのだそう。「芯まで甘いアフロキャベツ」がキャッチコピーです。

キャベツの緑と海の青のコントラストがまぶしい
畑から海まではすぐ。海が見える畑に案内されることも
アフロキャベツラッピング講座

収穫を終えた後はキャベツを持って、近隣のハーブガーデン・ポケットへ。キャベツは雨が降って収穫できない時も1人2個まで用意してくれます。
「海のそばのハーブ園・ハーブガーデン・ポケット」は1998年にオープンしたハーブ園。ラベンダーなどのハーブ畑にショップやカフェ、ドックランなどが併設された施設です。
ショップではハーブティーやアロマの他、銚子エール(ビール)などご当地グルメも販売。 庭園にはツリーハウスがあり、かわいいウサギもいるので、子どもと来ても楽しめます。
1年を通して温暖な気候の銚子はハーブを栽培するのに適した場所なのです。

ハーブティーやアロマポットが並んだ店内
カフェにはオムライスやカレーもあります

ここからは坂尾さんの奥様にバトンタッチ。子ども服の販売をしていた奥様が、キャベツをキャンディのようにかわいくラッピングする方法を教えてくれます。包装紙やビニール、ひもなどは用意してくれます。まずは包装紙の上にキャベツを置き、その半分をキャンディのように左右を麻紐で縛って包みます。その上からビニールで全体を包むように巻き、左右を長い麻紐で縛って完成です。

オールドアメリカンテイストの包装紙がかわいい
包装紙の左右をキャンディのようにドレープをつけて巻くのがコツ
そのままプレゼントになりそうなラッピング
長い紐は肩にかけてショルダーバックのようにキャベツを持ち運べます

キャベツをラッピングしたらテラスでティータイム。ハーブガーデンオリジナルブレンドのハーブティー「安らぎのお茶」とブルーベリータルトをいただきました。安らぎのお茶にはラベンダーやカモミール、レモンバームなど6種のハーブが入っていてリラックス効果も抜群。お茶が抽出されるまで、砂時計が落ちるのを待ちます。その間にもハーブの優しい香りが漂ってきます。

晴れた日ならテラスからの眺めもおすすめ
リラックスをテーマにブレンドされたハーブティー

食べられる花、エディプルフラワーが乗ったブルーベリータルト

お茶をいただきながら坂尾さんにキャベツのおいしい食べ方をお聞きしました。
坂尾さんのおすすめは「キャベツのステーキ」とキャベツを加えた「イワシのつみれ汁」。キャベツのステーキはキャベツを8等分に切り、フライパンやホットプレートの上で蓋をかぶせて蒸し焼きにします。その際にキャベツが焦げても、水分は一切加えないとのこと。味付けは塩とゴマ油のみ。「イワシのつみれ汁」は、銚子で獲れたイワシのつみれにキャベツを入れて、これも味付けは塩のみでスープを作ります。たっぷり入れたイワシからダシが出で、それにキャベツの旨みが加わり、塩だけでもおいしいスープができるのだそう。

麻紐は思ったより強いので、このまま肩にかけて持ち帰れました

持ち帰ったキャベツは、早速ステーキにしてみました。火が通るまでにフライパンとの接地面が茶色く焦げ付きますが、その焦げまで甘くておいしいことに驚きました!蒸しあげられたキャベツは鮮やかな緑になり、本当に芯まで甘く、塩のみで食べられます。 採れたての新鮮な野菜が持つ、生命力やパワーを改めて感じました。 「銚子の良さと農業の魅力を多くの人に知ってもらいたいんです」と坂尾さん。これからも様々なイベントの計画があるそう。今後の活動も楽しみです。

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