津軽エリアの冬を満喫できるスポット津軽エリアの冬を満喫できるスポット

“しばれる”津軽には冬ならではの魅力がいっぱい!

津軽弁で、非常に寒いことを「しばれる」と言います。まさしく津軽エリアは雪深い地域。真冬は氷点下が続き、ときには一日に30センチ以上の降雪量を記録することもあります。しかし、この時期しか目にできない景色や体験がたくさんあることを忘れてはなりません!ここでは、冬に訪れたい津軽エリアのおすすめスポットを紹介します。

まるでゲームの世界!?乳穂ヶ滝(におがたき)の幻想的なライトアップ

完全結氷した乳穂ヶ滝のライトアップ
こけしちゃんこけしちゃん
完全結氷した乳穂ヶ滝のライトアップ
乳穂ヶ滝氷祭
毎年2月の第3日曜日に行われる「乳穂ヶ滝氷祭」の様子(令和6年は中止)
※西目屋村産業課提供

冬の絶景を楽しみたい方には、西目屋村にある乳穂ヶ滝のライトアップがおすすめです。
乳穂ヶ滝は、樹齢300年を超えるスギの木に囲まれた、自然洞窟の上から滴る約33mほどの滝。冬になると、滝が上下から少しずつ凍っていく様子を目の当たりにすることができます。毎年2月には、青・緑・黄色の3色にライトアップされ、その光景はまるでゲームの世界に潜り込んだかのよう。気温や水圧などが一定の条件を満たすと、滝が結氷して一本の柱になることもあります。令和4年には滝が4年ぶりに完全結氷し一躍話題となりました。
乳穂ヶ滝の現在の様子が気になる方は、西目屋村のホームページをチェックしてみましょう。なんと毎年1月中旬頃から、毎朝8時頃(土日祝は更新お休み)に滝の様子がコメント付きでアップされているんです!西目屋村産業課商工観光係の平田さんの情報によると、気温や湿度の条件が揃うと一日で急激に凍る日もあるのだそう。「毎日撮影するのは大変ですが、冬の風物詩として楽しみにしてくださる方がいらっしゃるのでやめられませんよ」と笑顔で話します。続けて、「現在のライトアップは青・緑・黄色の3色が基本ですが、いずれは弘前公園の桜のライトアップとコラボして滝をピンク色や“西目屋グリーン”に染めてみたい」と今後の展望を語ってくれました。
乳穂ヶ滝は国道28号線沿いにあるため、「白神山地ビジターセンター」や「道の駅津軽白神 ビーチにしめや」からのアクセスの良さも魅力です。ぜひ、西目屋村の迫力ある氷柱を見に来てください!

データ

  • 乳穂ヶ滝ライトアップ
  • 開催期間:2024年2月1日(木)~2月18日(日)
  • 点灯時間:日没~21:00
  • 住所:青森県中津軽郡西目屋村田代名坪平47-1
  • お問い合せ:0172-85-2800(西目屋村産業課商工観光係)
  • URL:https://www.kumagera.net/spot/niogataki.html
  • ※結氷の状況によって、ライトアップ期間を変更することがあります。

ふかふかのパウダースノーを思いっきり楽しむなら「青森スプリング・スキーリゾート」で

青森スプリング・スキーリゾート
ホテルはスキー場のすぐそばにあります。スキーを楽しんだ後にすぐあたたかいホテルに戻れるので小さいお子様がいるファミリーでも安心です。
辛みそラーメン
辛みそラーメン
ディナーのコース料理
ホテルで食べられるディナーのコース料理(税込9000円〜)
※青森スプリング・スキーリゾート提供

次に、津軽の雪が堪能できるスポットをご紹介します。
ウィンタースポーツと言えば「スキー」を連想される方もまだまだ多いはず。
津軽エリアには4箇所のスキー場があり、なかでもおすすめなのが「青森スプリング・スキーリゾート」。ホテルが隣接したスキー場なので、旅行で来られる方は要チェックです。
標高差545mの斜面にはバラエティー富んだ全22のコースが用意され、ゴンドラとフード付きの高速リフトで雪が降っても快適にアクセスできます。注目したいのは、国内外で実績を積んだ職人たちが作り上げる大型ハーフパイプ。全日本選手権大会の会場に選ばれるほどプロからの評価も高い究極のパイプで、上級者に人気があります。
「実は今まで一度もスキーをしたことがなくて……」と青森スプリング・スキーリゾートのマーケティングマネージャー・樋口忠弘さんに打ち明けてみると、「ここのスキー場は7割ほどが緩斜面〜中斜面なので初心者さんでも滑りやすいと思いますよ」と教えてくれました。初心者向けのグループレッスンもあり、ブレーキのかけ方や転び方、立ち上がり方まで丁寧に指導してくださるそうです。さらに、スキーとスノボに関する道具はほとんどレンタル可能。確かにこれだけ手厚いサポートがあれば安心してスキーデビューすることができそうです!
樋口さんはスキー場が多い県として知られる新潟県出身。全国のスキー場を飛び回る樋口さんの目から見ても、「津軽の雪質のレベルは高い」と言います。「津軽の雪は水分量が少なくサラサラしているので、滑走中は、まるで体が宙に浮くような浮遊感を味わうことができます。初心者から上級者まで誰もが滑りやすい雪質といえるのではないでしょうか」とその魅力を語ってくれました。
たくさん体を動かした後は、場内にある「ラーメンハウス」で辛みそラーメン(税込1300円)を食べるのがおすすめ。程よい辛さで食べやすく、厚切りチャーシューも絶品。最後の一滴まで飲み干したい、やみつきになるおいしさです。また、隣接するホテル内では青森県産の食材を使った予約制のコース料理を楽しむことができるので、そちらもおすすめです。
今年は暖冬になるといわれていますが、現地は問題なくスキー・スノーボードを楽しめる状況のようです。天気予報をチェックして、ふかふかな雪で滑走できる日を狙って訪れてみたいものです!

データ

  • 青森スプリング・スキーリゾート
  • 住所:青森県西津軽郡鯵ヶ沢町鯵ヶ沢高原
  • TEL:0173-72-1011
  • 営業時間:8:30~16:00
  • 定休日:不定休
  • URL:https://aomorispringski.com/?lang=ja

冷えた体をじんわり癒す「からんころん温泉」の貸切風呂

からんころん温泉外観
あきおあきお
からんころん温泉外観
予約制の貸切部屋
予約制の貸切部屋の様子。パウダールームなどもついています!
予約制の貸切部屋
予約制の貸切部屋は90分3600円(税込)〜で利用することができます。
※からんころん温泉提供

「寒いのが苦手」という人は、津軽エリアの温泉を満喫してみてはいかがでしょうか。津軽エリアでは雪かきの後の温泉がお決まりコース。温泉愛に溢れた地元民が究極の癒しを求めて訪れるのが、弘前駅から車で20分ほどのところにある平川市の「からんころん温泉」です。アルカリ性濃度を示すPh値は8.7と非常に高く、無色透明のアルカリ性単純温泉は別名「美人の湯」と呼ばれています。湯上がり後はお肌がむきたての卵のようにつるつるになりそう。
広々とした大浴場もおすすめですが、ここにはサウナや半露天風呂を貸切できる予約制のお部屋があります。お部屋は、半露天風呂付きサウナ「Le sauna(ルソーナ)」と半露天風呂付き貸し切り風呂「Grand(グラン)」の2つ。約9坪の空間には、65型のテレビやパウダールーム、さらにはワインセラーまであり、一泊できそうなほどの充実っぷりです。それもそのはず、ここは元々民宿として利用していたスペースを改装してできた空間なんだそう。
貸切の浴場とサウナ室には広い窓がついており、天気に恵まれれば「津軽富士」と呼ばれる岩木山の姿を望むことができるかもしれません。

データ

  • からんころん温泉
  • 住所:青森県平川市館山板橋19-1
  • TEL:0172-44-4210
  • 営業時間:5:00~22:00
  • 定休日:不定休
  • URL:http://karankoron.denen.biz/

津軽エリアの冬の魅力は、ここに書ききれないほどまだまだたくさんあります。お家にこもってのんびり過ごすのもいいですが、ぜひこの機会に防寒対策を万全にして冬の津軽エリアを訪れてみませんか?寒さを超える特別な体験にきっと出会えるはずです。

記事作成:苫米地結子

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