鶏肉のダシで野菜とだまこもちを煮る、素朴でコクのある郷土料理です。
言葉の由来は、丸い・丸めるという意味の「だま」に、秋田方言の「こ」がついたものだと言われており、きりたんぽより起源が古いと言われています。
五城目町内の家庭では古くから、新米が出回る頃から冬にかけて、お祝いやお客様のおもてなしなどで食べられています。
秋田の郷土料理といえば何を思い浮かべますか?
五城目町には地元の方がこよなく愛し、親しんできたふるさとの味「だまこ鍋」があります。
今回はだまこ鍋や五城目町の魅力にせまる旅を紹介します。
鶏肉のダシで野菜とだまこもちを煮る、素朴でコクのある郷土料理です。
言葉の由来は、丸い・丸めるという意味の「だま」に、秋田方言の「こ」がついたものだと言われており、きりたんぽより起源が古いと言われています。
五城目町内の家庭では古くから、新米が出回る頃から冬にかけて、お祝いやお客様のおもてなしなどで食べられています。
「だまこ鍋」の具や作り方は、家庭によってさまざまあります。
今回は、温泉宿泊施設「赤倉山荘」のだまこ鍋を紹介します。
2013年に開催された「五城目G級グルメまつり・第1回だまこ鍋合戦」でたくさんの支持を集め、初代・だまこ大名に輝いたこともある自慢の味です。赤倉山荘のだまこ鍋は全国発送もしています。
「赤倉山荘のだまこ鍋の特徴は、比内地鶏のガラから3日かけてとる濃厚なダシと、ほかのご家庭では使わない白菜をふんだんに使用しているところです。白菜に関してはおそらくこのあたりの「かやき」で入れてきた風習が伝わってではないでしょうか」と長年に渡って赤倉山荘のだまこ鍋を作りつづけてきた、従業員の伊藤タヅ子さんが話してくれました。
赤倉山荘では、比内地鶏の鶏ダシと親鶏の肉、ゴボウなどの野菜を3日間かけて煮込み、濃厚な旨味と脂を引き出します。
だまこは表面がつるりとしていて、モチモチ感がありつつも中はふんわりと軟らかかくなっています。また時間が経ってもだまこは煮崩れしないので、スープの味が染みた味も楽しめます。
赤倉山荘の源泉は江戸時代から続き、「鶴をも癒す伝説の湯」と言われています。お湯がトロトロしていて、入浴すると美肌効果が期待できるので「美肌の湯・美人の湯」としても親しまれています。
赤倉山荘は宿泊と日帰り入浴が可能な温泉施設です。ご宿泊利用で2食付きの場合は夕食と朝食を1階の食堂でご用意して、お召し上がりいただけます。
だまこ鍋と一緒に温泉も堪能してみてはいかがでしょうか。
毎年2月に五城目の朝市通りで「冬の朝市あったか鍋まつり」が開催されます。「だまこ鍋」はもちろん、「たら鍋」や「きのこ汁」などが勢ぞろいします。
寒い時期にあたたかい鍋で、身も心も温まること間違いないです!
そして、1688年(元禄元年)に秋田県五城目町で酒造りを始めた「福禄寿酒造」の酒蔵の蔵開きイベントも同日開催します。
普段は蔵見学を実施していませんが、あったか鍋まつり期間は特別に蔵開放をしていて、10月から仕込んだ新酒を限定販売しています。酒造りについても理解を深められます。
そんな福禄寿酒造が「酒蔵はあくまで製造で、もっと地域と関われる販売スペースが作りたい」という思いで2018年にカフェ「下タ町醸し室 HIKOBE」をオープンしました。
タンス屋だった建物をリノベーションして、五城目の町並みになじんでいる昔のままのデザインにしたそうです。
HIKOBEオリジナルのコーヒー「ふるさと」は、五城目町出身で秋田市内にある「08 COFFEE」を経営しているマスターにブレンドしてもらっています。
いただいたコーヒーについてお店の渡邉明子さんに聞くと、「誰が作ってどういう思いでコーヒーを作ったかを第一に選定しました」と話してくれました。
そして、HIKOBEでは日本酒はもちろん、五城目町にゆかりのある工芸品や木工品も販売しています。それでも、渡邉さんは「お酒を買って終わりではなく、五城目という地域を巡ってほしいので、ぜひ町内にあるお店へ直接訪れてほしいです」と語ってくれました。
そんなHIKOBEでは、「酒粕(さけかす)」をテーマに毎週火曜日にランチも提供しています。酒粕になじみのない多くの人に「酒粕はものすごく栄養がある」と知ってもらうため、五城目在住のシェフを招いて提供しています。
酒粕を知ってもらおうと「福折しんぶん」というオリジナルの新聞も発行しています。お店に訪れた際はぜひご覧ください。
寒い時期はお鍋が食べたくなりますよね!そんな方はぜひ五城目町名物の「だまこ鍋」をお腹いっぱいご堪能ください!また、おいしい日本酒や工芸品もありますので、ぜひ一度五城目を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事作成:JR東日本秋田支社