鳥海山の眺めを楽しむなら、2020年に誕生した「仁賀保高原南展望台」へぜひ。仁賀保高原最南端の風車エリアにある展望台で、360°見渡すと鳥海山と日本海の両方を望むことができます。視界を遮るものが何もなく、まるで目の前に鳥海山が迫ってくるかのよう! 眼下にはブナの原生林が広がり、新緑や紅葉、雪景色など四季折々の表情を見せてくれます。にかほ市観光課・齋藤さんのオススメは、夕暮れの時間帯だそう。「沈む夕日を上から見るような感じで、とてもキレイです」。
日本海と鳥海山に囲まれたにかほ市。その豊かな自然は「おくのほそ道」の紀行で訪れた俳聖・松尾芭蕉をも魅了しました。海と山に抱かれた雄大な自然とその土地ならではの食を楽しむ、にかほ市のおすすめスポットを前編・後編の2回にわたって紹介します。
鳥海山の眺めを楽しむなら、2020年に誕生した「仁賀保高原南展望台」へぜひ。仁賀保高原最南端の風車エリアにある展望台で、360°見渡すと鳥海山と日本海の両方を望むことができます。視界を遮るものが何もなく、まるで目の前に鳥海山が迫ってくるかのよう! 眼下にはブナの原生林が広がり、新緑や紅葉、雪景色など四季折々の表情を見せてくれます。にかほ市観光課・齋藤さんのオススメは、夕暮れの時間帯だそう。「沈む夕日を上から見るような感じで、とてもキレイです」。
にかほ市を観光するなら、食も満喫したいですよね。一度は訪れたいのが、フレンチレストラン「Remède nikaho」です。フランスの権威ある美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ2023」にも掲載され、県内外から特別な日の食事を愉しもうとお客さまが訪れます。秋田県潟上市出身のオーナーシェフ・渡邊健一さんは、縁があって物件を紹介してもらう際、初めてにかほ市を訪れたそう。「山の上から市内を一望した時、鳥海山と日本海を望む素晴らしい風景に惚れ込みました」。かつては地元企業のゲストハウスとして利用されていた建物も、渡邊さんがにかほ市での開店を決意したポイントの一つ。手入れが行き届いた庭園やレトロモダンな雰囲気の店内が、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
店名の「レメデ」は、「自然の力で治癒する、癒やす」という意味。そこに、「秋田を、にかほを多くの人に知ってもらいたい」との思いで、「ニカホ」を付けました。渡邊さんは、「料理はもちろん、空間やサービスなどのすべてで癒やされてほしい」と来店客への思いを抱くと同時に、「素晴らしい食材を育ててくれる人の力になりたい」と、生産者へ対する熱い気持ちも持ちます。秋田を中心にできるだけ東北圏内の食材を、生産者と直接やり取りして仕入れることが多いそうです。
提供するのは、正統派と創作を織り交ぜたフレンチ。「県外からいらっしゃる方には、食を通して秋田の魅力を知ってもらえるように。県内の方にとっては、地元の食材は馴染みがあると思うので、見たことのないような料理で楽しんでほしいです」と話し、コースの中で緩急を付けているそう。メニュー表には使用する食材のみが記載され、どんな形の料理で提供されるのか、ワクワクが止まりません。素材や調理はもちろん、器や盛り付けまでこだわった料理は、一皿一皿が驚きと感動の連続です。
料理に合わせたワインのペアリングも楽しみの一つ。ソムリエの村上清香さんが、通をも唸らせるラインアップから、料理をさらに引き立てる1本を選んでくれます。場所柄、車で訪れる人も多いため、ノンアルコールドリンクも充実。オリジナルのドリンクは、お酒が飲めない人も大満足です。
非日常感のあるレトロモダンな空間に、大きな窓から見える四季折々の景色。秋田の食材を生かした極上のフレンチとワインのペアリング、行き届いたサービス…。どれをとっても申し分のない名店は、特別な日の食事を忘れられない思い出にしてくれるでしょう。
展望台から望む鳥海山と日本海は、まさに絶景! 雄大な自然のパワーを感じた後は、にかほ市の風景に魅了されたシェフが贈るフレンチで、贅沢なひとときを過ごしてみませんか。
記事作成:あきたタウン情報