秋田県小坂町と言えば1990年に閉山した小坂鉱山のイメージが強い地域ですが、昭和63年(1988年)頃から「葡萄の里づくり事業」の一環で葡萄栽培を開始しました。この頃の小坂町は、産業の中心を鉱業からリサイクル産業へと転換しており、環境対策として植樹されたアカシアと併せて、SDGsの先駆け的な取組みが始まった時期でもありました。
小坂町における葡萄栽培は、十和田湖の噴火により堆積した火山灰が重要なポイントになりました。火山灰が含まれた土壌は水はけがよく、品質の良い葡萄を栽培するのに適していました。
ワイナリー自体は2017年にスタートしましたが、その前から、小坂産の良質な葡萄は隣県の岩手県、山形県の他、福井県などにも出荷されていました。