保存料一切なし!絶品和菓子の秘密に迫る保存料一切なし!絶品和菓子の秘密に迫る

地元で古くから愛される 自然の素材を活かした和菓子2本立て!

バスケットの街として知られる秋田県能代市。地元で古くから愛される和菓子の中から、お菓子のセキトの「志んこ®」と翁飴本舗 桔梗屋の「翁飴」をご紹介します。どちらも保存料などの化学的な添加物を一切使わない、素材の味を活かした和菓子なんです。今回は、そのおいしさの秘密に迫ります!

消費期限わずか1日。「志んこ®」の秘密に迫る!

志んこ®(重箱入り)
つがにゃんつがにゃん
看板商品の「志んこ®(重箱入り)」 小:1,300円 中:1,700円 大:2,400円 中大:3,500円 特大:4,500円(いずれも税込)
大山さん
従業員の大山さん。従業員は先代社長の言葉である「せっかく来てくれたのに無いって言えねえべ」の精神で、昔から手作りを続けます。
志んこパフェ
「志んこパフェ」は店頭販売。4月中旬~10月下旬頃までの限定商品を召し上がれ!(※写真はイメージ)
おやき
創業時から作り続けられている「おやき」。出来立てを温かいうちに食べるのがおすすめ!

秋田県能代市には消費期限わずか1日の和菓子があります。ひと口大のお餅に、こし餡を絡めた「志んこ®」。販売するのは昭和12年創業の「お菓子のセキト」。もともとは秋冬に「おやき」、夏にはアイスキャンディーを店先で販売していましたが「春にも店の目玉になるようなものを売り出したい!」と考え、研究に研究を重ねて「志んこ®」が誕生しました。昔は「志んこ®」を、能代市の一般家庭でも作っていたそうですが、相当な手間がかかるため、だんだんと家庭では作られなくなったそうです。
「志んこ®」の特徴はなんといってもその食感!歯切れのよい柔らかな食感のお餅は何個でも食べられます。通常のお餅はもち米を使用して作られていますが、このお餅はうるち米(ごはんで食べるお米)を使用し、バイパス店の裏にある製造工場でその都度製粉する特製の粉で作られているそう。お米はすべて能代産!あんこは北海道産の小豆を使用したこし餡です。こし餡の「くどすぎない甘さ」とコシのあるお餅の食感が絶妙にマッチして食べる手が止まらなくなります。この味を求めて全国からお客さまが来られるそうです。
セキトの関戸さんは「科学的な添加物を使わないことが昔から変わらない『信念』なんです」と言います。科学的な添加物を使うと「志んこ®」独自の食感が失われてしまうそう。保存料なども一切使用していないため、消費期限は1日なのです。「お客さまに出来立てを召し上がっていただきたいし、納得して買っていただきたい」と続けます。店頭ではお客さまに、その日のうちに食べきっていただくことを丁寧に説明しています。出来立てを召し上がっていただくために売れ行きを見ながら一日に数回製造しているとのこと。
この徹底したこだわりが、地元のみならず全国で愛される理由なんですね。

データ

  • セキト バイパス店
  • 住所:秋田県能代市下内崎63-13
  • TEL:0185-52-1230
  • 営業時間:8:30~18:00
  • 店休日:毎週水曜日
  • ※変更・連休の場合あり
  • セキト 上町本店
  • 住所:秋田県能代市上町12-2
  • TEL:0185-55-0030
  • 営業時間:9:00〜13:00
  • 店休日:毎週水曜日
  • ※変更・連休の場合あり
  • HP:https://www.sekito.jp

全国に根強いファンが!桔梗屋「翁飴」の200年の味に迫る!

翁飴
20代目が作る翁飴。歯ごたえと柔らかな食感が絶妙。12個入:600円 18個入:830円 24個入:1,080円 48個入:2,000円(いずれも税込)
高崎正風
明治天皇の和歌の師といわれている「高崎正風」の和歌が書かれた包装紙。包みからも歴史を感じることができます。
武田さん
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20代目の武田さん。200年前から代々受け継がれた製法で翁飴を作り続けます。
桔梗屋
桔梗屋外観。能代市出身の画家 大原省三氏が書いた「翁飴」の文字が目を引きます。

創業430年。織田信長や武田信玄が生きていた時代に誕生したお店が、秋田県能代市畠町にお店を構える、能代市で最古の和菓子屋さん「翁飴本舗 桔梗屋」です。この桔梗屋で200年前に誕生した和菓子が全国にファンの多い「翁飴」です。
すべて手作りの「翁飴」は14代目店主より一子相伝で、添加物や砂糖は一切使わず、国産の水あめと寒天から作られているそう。
20代目の武田さんにお話を伺いました。製造方法は昔から代々引き継がれているものの、水あめや寒天の配合は当代が独自の配合を追求しているそう。「突き詰めていくともっとおいしくなるのではないか」と武田さんは言います。寒天は長野県茅野産の「棒寒天」と京都府丹波産の「糸寒天」を使用。この「糸寒天」を新たに配合したことで強度のある歯ごたえが生まれたと言います。先代が作る翁飴はもっと甘かったらしいですが、武田さんの代になってから流行りの甘さ控えめの配合にしているそう。時代によって味を変化させることが長く続いてきた秘訣なのです。
「一人でも多くの方に喜んでもらいたい」との思いで武田さんは翁飴を作り続けます。

データ

秋田県能代市の和菓子を2つご紹介しました。どちらも県外ではお目にかかれることがほとんどなく、古くから地元で愛されてきた和菓子です。能代市で和菓子の歴史と作り手の思いを感じながら味わってみてはいかがですか?

記事作成:JR東日本秋田支社

※記載の内容は2023年1月10日現在の情報です。記載の内容は変更となる場合がありますのでご了承ください。

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