酒どころ・秋田には、酒蔵が営むカフェや食事処も多数あります。大仙市にある「道の駅なかせん」内の「酒造直営 秀よし食堂 蔵人 -KuLAND-」もその一つ。「秀よし」でお馴染みの鈴木酒造店直営のお店です。酒粕や麹を使ったメニューが揃う中、インパクト大のラーメンが新名物として注目を集めています。
ローカルフードは全国津々浦々。秋田にも、地域に根ざした安くて旨い食べ物がたくさんあります。地元の大会で優勝したラーメンや、一食の価値があるロングセラーのパン、働く人々の活力となってきた一杯など、地元民に愛されるその魅力を伝えます。
酒どころ・秋田には、酒蔵が営むカフェや食事処も多数あります。大仙市にある「道の駅なかせん」内の「酒造直営 秀よし食堂 蔵人 -KuLAND-」もその一つ。「秀よし」でお馴染みの鈴木酒造店直営のお店です。酒粕や麹を使ったメニューが揃う中、インパクト大のラーメンが新名物として注目を集めています。
店内に秋田ゆかりの芸能人のサインが並ぶ中、ひと際目を引くポップが。飲食店が自慢の汁物を競う「汁-椀グランプリ」の2020年第3回大会で優勝した「ステーキラーメン」です!!
早速注文すると、出てきたのはトンコツ系の白いスープに大きなステーキがのった豪快な1杯! 一時のお休みを経て、今年の夏に復活しました。1枚切りステーキがグレードアップしたほか、素揚げした甘いネギをトッピングに追加。売り切れる日も多いという人気メニューなので、気になる人は早めの来店がオススメです。
注文を受けてから焼き上げるサーロインステーキは、香ばしくやわらかい仕上がり。丼の直径と同じくらいの大きさで、大満足のボリュームです。ちぢれ麺によく絡むスープは、パンチがありながらもスッキリとした味わい。ネギの素揚げや高菜がアクセントとなり、最後まで飽きずに食べられます。
ステーキ×ラーメンの夢のコラボを楽しみながら、あっという間に完食! 〆にご飯を注文し、スープに入れて最後の一滴まで味わい尽くす人もいるそう。これから訪れる寒い時期に、ボリュームたっぷりの一杯で温まってはいかがでしょうか。
地域に愛されるパン屋が数多くある中、「秋田県民はこれで育ってきた!」と言っても過言ではないほど県民の暮らしに根ざした「たけや製パン」のパン。年間およそ160種類もの商品を製造販売している同社のスタッフが、ロングセラーの中から“推しパン”を教えてくれました。スタッフおすすめの食べ方も公開!
スタッフ3人の“推しパン”はこちら。ロングセラーの中から、6つの商品を厳選していただきました。どれも年代を問わず愛されている商品ばかりで、パッケージデザインは発売当初からほとんど変わっていないとか。中には、作り方が変わっていない商品も! 口にすると当時をふと思い出す…そんな人が少なからずいるパンです。
“推しパン”1つ目は「粒あんグッディ」。粒あんとマーガリンがパン生地に包まれています。「10秒くらいレンジアップして袋の上から揉むと、溶けたマーガリンが粒あんと一体になって濃厚なハーモニーが楽しめます」と梅川さん。
2つ目は、同社でキング・オブ・スイーツと称される「バナナボート」。昭和44年頃に誕生し、形がボートに似ていることからその名が付いたとか。カットされたバナナとたっぷりのホイップクリームを、ふわふわのスポンジで挟んでいます。「冷凍してから冷蔵庫で半解凍すると、アイスみたいな食感と味わいになるんです」と小笠原さん。
「生地を美味しくする自家製発酵種ルヴァンを使って焼いているんです」と小玉さんが声高に話すのは、「ビスケット」。デニッシュ生地でほんのり甘い味わいです。「外はサクッ、中はふわっとした食感。トーストすると、香りとともにさらに食感が増します」。焼きたての風味がいつでもおうちで楽しめるのはうれしいポイントですね。
食パンが4枚も入っているお得な「アベックトースト」はダントツ人気。ジャムとマーガリンを半々に塗った2枚を合わせています。「はがして180度回す」、「1枚ずつ半分に折って食べる」、「4枚一気に食べる」など、県民の間ではその食べ方で話題が広がるほど。シリーズには「バタートースト」もあります。
「アベックトースト」と肩を並べる人気商品が「コーヒー」。近年は県外からの注文も多いそうです。油脂が多めのなめらかなコーヒークリームは、ほろ苦い味わい。「トーストするとコーヒークリームがロールパンにジュワッと染み込み、味わいに一体感が増す」と、3人は口を揃えていました。
たけや製パンは昨年で70周年を迎えました。地域に根ざしたロングセラーのパンだからこそ、食べ方のアレンジも生まれたのでしょう。これからも幅広い層に愛され、ファンをトリコにし続けるはずです。
かつて“鉱山の町”として栄えた、秋田県鹿角郡小坂町の中心部に位置し、飲食店などが集まる地域にある「とんかつ 栗平(くりたい)」。「とんくり」の愛称で親しまれ、お店を先代の父親から引き継ぎ、二代目となる娘の川口さんが営み、今年で創業45年を迎えます。看板メニューのトンカツのほかにも、ラーメンやカレー、定食などバラエティ豊かなメニューが揃うのが魅力。中でも人気なのが「カツラーメン」です!
この「カツラーメン」、実は「栗平」だけでなく、小坂町のいろいろなお店で提供されている町の名物なんです! 昭和45年頃、毎年8月に開催される「小坂町七夕祭」の準備に携わる地元の人々の、「夜食でカツ丼とラーメンの両方が食べたい!」というなんともわんぱくな要望に応えて誕生したメニューなのだそう。当時の限定的な裏メニューから口コミによって流行りだし、現在は「小坂町かつらーめんBOO会」に加盟する7店舗がそれぞれの味で提供し、いろいろなアレンジが楽しめます。
栗平の「カツラーメン」は、専門店ならではのきめ細やかな薄衣に包まれた厚切りカツが、鶏ガラベースのあっさりとしたスープの中華そばにマッチした一杯。カツには地元のブランド豚「桃豚」を使い、肉厚で柔らかく甘みのある味わいが評判高く、昔ながらのシンプルな醤油スープも相まって、何度でも食べたくなる味が魅力。県外や市外からの観光客が名物を求めて頼むのはもちろん、地元の常連客からも愛されています。
「カツラーメン」に勝るとも劣らない人気メニューが、「カツカレーラーメン」。2、3年ほど前に、「小坂町かつらーめんBOO会」の企画で提供を始めたメニューで、登場からすぐさま人気に。企画以前にも「実は常連さんからカツラーメンにカレーをかけてほしいって頼まれたことがあって何度か作っていたんです」と、店主。桃豚を使ったどこか懐かしい味わいのカレーを、トンカツと共に醤油ラーメンにトッピングし、〈好きなものをまとめて食べたい!〉を実現した、満足度◎の一杯です。一緒にライスも注文して、カツカレーライスとして楽しむ食いしん坊も多いそう。
トンカツとラーメンを合わせた、個性あふれる「カツラーメン」。スープが染みたカツを頬張り、麺をすする。独特の味わいにきっとハマりますよ。小坂町にお越しの際はぜひお試しください!
秋田の県南・県央・県北各地の“うまいもん”をご紹介しました。ローカルフードが生まれたキッカケはさまざまですが、その土地ならではの「美味しさの秘密」があります。それを知ったらきっと誰かに教えたくなるはずです。ぜひ一度食べてみてください。秋田にはまだまだたくさんのローカルフードがありますので、お楽しみに!
記事作成:あきたタウン情報