平川沿いにリンゴ農園が広がる白子(しろこ)地区。2019年に開通した“白子バイパス”沿いの丘の上にたつ三角屋根のカフェ「SHIZUKU CAFE」があります。そこはかつてりんご農園だった場所。店の周囲にはりんごの木々が立ち並び、秋には真っ赤な果実が見渡せます。
岩木山の雄大な姿を眺めつつ、丘の階段を進んで店内へ。打ちっぱなしのコンクリートと木の温かみが調和した店内にはケヤキがそびえる中庭も。ケヤキの下にはベンチが並び、木漏れ日や吹き抜ける風を感じながら、ドリンクを飲むこともできます。店内は、ランチやカフェを楽しむお客さまでいつもにぎわっています。
店を切り盛りするのは、店主の佐野桂一郎さんと知恵さんご夫婦。知恵さんのご実家近くのこの地に「SHIZUKU CAFE」を開きました。
看板メニューは「地元に伝わるポークステーキ」(ご飯、サラダ、スープ、1ドリンク付き・税込1,200円)。白子地区一帯はりんご農家が多く、りんご栽培の作業がひと段落する夏に河川敷でBBQを楽しむ習慣があるそうです。その際、りんご農家の男性陣がふるまう料理として定番となっているのが、特製のたれに漬け込んだ豚肉を焼いたポークステーキ。知恵さんの実家もりんご農家で、「地元に伝わるポークステーキ」のレシピは、知恵さんのお父さん直伝だそう。自家製りんごのすりおろしはじめ、複数のスパイスや調味料を組み合わせた秘伝のタレを使っています。肉は分厚い肩ロース。一口食べると肉の軟らかさに驚くはず。ジューシーかつ、タレが染みていてご飯が進みます。りんごの産地ならではのご当地ステーキですね!ポークステーキは、予約制でお弁当でのテイクアウトもできるほか、「ポークステーキサンド」(スープ付き・税込580円)もあります。