「地元の方は『弘前に目新しいものは何もない』と言うけれど、僕からしたら活かせるものだらけ」と話す店主の毛利京平さんは、東京都出身です。
料理人を志して大学を中退後、都内の飲食店での勤務を経て、弘前市本町でイタリア料理店「オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ」を営む笹森通彰氏に弟子入りを志願し、24歳で初めて弘前を訪れた毛利さん。弟子入りは3度断られたものの、笹森氏が土手町に出店したピザ店で働くことになりました(2020年3月閉店)。独立の準備のため、一度笹森氏の店を離れ、イタリアやフランスで修業。ミシュラン三ツ星に連続で輝く都内のレストラン「カンテサンス」で腕を磨きました。2019年に再び弘前のピザ店に戻り、閉店まで勤務。「弘前では数少ない“街のピザ屋”が無くなることは、地域の活気を失うこと」と感じ、閉店した同店の石窯を受け継いで「PIZZERIA MIA」を開きました。
以来、弘前産の食材を中心に国内外の厳選した食材を使いつつ、弘前の資源の活用や生産者の魅力の発信に努めるなど、食を通して弘前を盛り上げるさまざまな活動に取り組んでいます。
例えば、「この土地ならではのピッツア」として、焼き窯に地元の農園から出るリンゴの木の薪を使用。ナラやサクラなどの薪で焼いたピッツァとはひと味違う、力強い香ばしさや豊かな香りがお客さまから好評です。
地場産の食材を取り入れたメニューの情報、さまざまなプロジェクトの情報は店のインスタグラムからご覧ください(店のWebサイトにリンクあり)。