弘前駅前・弘前公園周辺の話題のお店を巡る旅 弘前のホットなスポット 代官町、緑町へ【飲食店編】弘前駅前・弘前公園周辺の話題のお店を巡る旅 弘前のホットなスポット 代官町、緑町へ【飲食店編】

弘前にピッツアや自家焙煎チョコの名店あり

食や雑貨のおしゃれな店が点在する弘前駅前や弘前公園(史跡 弘前城)周辺の人気の4店を訪ねる旅。弘前きってのホットなスポットを前編、後編の2回に分けてお届けしています。
前回の「雑貨編」に続いて、今回「飲食店編」としてご紹介するのは、イタリアンと窯焼きピッツアの店「PIZZERIA MIA(ピッツェリア ミーア)」と自家焙煎チョコレートの専門店「浪漫須貯古齢糖(ロマンスチョコレート)」の2店です。ピッツアもチョコレートも全国に誇れる本格派。弘前ならではの味も楽しめます。

名物は、リンゴの薪を使った窯焼きピッツア

PIZZERIA MIA
ゆったり食事が楽しめるPIZZERIA MIA。奥にピザを焼く窯があります。店内ではテイクアウト商品も販売しています。
石窯
ピッツアを高温で一気に焼き上げる石窯。
ピッツア マルゲリータ
クマゲラくんクマゲラくん
「まずはこの1枚を!」と勧める自慢の「ピッツア マルゲリータ」。生地の薄くパリッとした食感、リンゴの薪独特の香ばしさがくせになります。リンゴの薪で焼いた香ばしさが感じれます。
自家製弘前カマンベールのチーズケーキ
店内の工房でチーズから手作りしている「自家製弘前カマンベールのチーズケーキ」。ジャージーミルクで作ったチーズの美味しさが際立つ、しっとり濃厚な味わいです。

2020年4月に代官町にオープンした「PIZZERIA MIA」は、リンゴの薪で焼き上げる窯焼きピッツアをはじめ、ワインやクラフトビール、青森県産ジャージーミルクで作った自家製モッツァレラチーズ、自家焙煎のコーヒーが自慢のイタリアンレストラン。弘前市内の自社農園で育てた野菜やハーブを取り入れるなど食材にもこだわっています。
おすすめは、リンゴの薪の風味と自家製モッツァレラチーズの美味しさが堪能できる「ピッツァ マルゲリータ」と、自家製カマンベールを使った濃厚でとろりとした食感の「自家製弘前カマンベールのチーズケーキ」です。

食を通して弘前の魅力を発信

毛利京平さん
弘前にIターン。国内外で培った食の技術や知識を活かし、食で弘前を盛り上げている毛利さん。
自社農園
弘前市内の自社農園で野菜やハーブを育てて料理に使用。野菜の美味しさも魅力の一つ。

「地元の方は『弘前に目新しいものは何もない』と言うけれど、僕からしたら活かせるものだらけ」と話す店主の毛利京平さんは、東京都出身です。 料理人を志して大学を中退後、都内の飲食店での勤務を経て、弘前市本町でイタリア料理店「オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ」を営む笹森通彰氏に弟子入りを志願し、24歳で初めて弘前を訪れた毛利さん。弟子入りは3度断られたものの、笹森氏が土手町に出店したピザ店で働くことになりました(2020年3月閉店)。独立の準備のため、一度笹森氏の店を離れ、イタリアやフランスで修業。ミシュラン三ツ星に連続で輝く都内のレストラン「カンテサンス」で腕を磨きました。2019年に再び弘前のピザ店に戻り、閉店まで勤務。「弘前では数少ない“街のピザ屋”が無くなることは、地域の活気を失うこと」と感じ、閉店した同店の石窯を受け継いで「PIZZERIA MIA」を開きました。 以来、弘前産の食材を中心に国内外の厳選した食材を使いつつ、弘前の資源の活用や生産者の魅力の発信に努めるなど、食を通して弘前を盛り上げるさまざまな活動に取り組んでいます。 例えば、「この土地ならではのピッツア」として、焼き窯に地元の農園から出るリンゴの木の薪を使用。ナラやサクラなどの薪で焼いたピッツァとはひと味違う、力強い香ばしさや豊かな香りがお客さまから好評です。 地場産の食材を取り入れたメニューの情報、さまざまなプロジェクトの情報は店のインスタグラムからご覧ください(店のWebサイトにリンクあり)。

データ

  • PIZZERIA MIA
  • 住所:〒036-8001 青森県弘前市代官町3-1 弘学館ビル1F
  • TEL:0172-88-5428
  • 営業時間:モーニング:8:00~11:30、ランチ:11:30~15:00(L.O.14:30)、ディナー:17:00~21:00(close)
  • ※営業時間変更の可能性があり。最新情報はInstagramでご確認を
  • ◎ピッツァは11:30から提供。平日はランチ後に一度close。土曜日、日曜日はモーニングの後、終日アラカルトメニュー
  • 定休日:月曜日、火曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日火曜日と翌々日水曜日に休業する場合あり)
  • 最寄駅:JR弘前駅から徒歩約10分
  • https://pizzeria-mia-hirosaki.com
  • ◎オリジナルアプリ「PIZZERIA MIA」(ダウンロードが必要です)からオンライン予約可能
  • ◎代官町の店舗のほか、さくら野百貨店 弘前店内(弘前市城東北3-10-1)で「ミーアコーヒーロースターズ」を営業。

カカオ香る、青森初の「Bean To Bar」

浪漫須貯古齢糖
喫茶コーナーやチョコレート工房を設けた店内。奥に見える窓の向こうでチョコレートが手作りされています。
板チョコレート
つがにゃんつがにゃん
使用しているカカオは8〜9種類。産地や焙煎具合の違いによる味の違う板チョコレートが並びます。

緑町にあるのは、自家焙煎チョコレートの専門店「浪漫須貯古齢糖」。2018年に亀甲町にオープンし、2022年4月に現在地に移転。店舗が広くなってリニューアルオープンしました。
浪漫須貯古齢糖は、青森県内初の「Bean To Bar」。チョコレートの原料であるカカオを豆の状態で仕入れ、焙煎からチョコレートに加工するまでの工程を全て一つの工房で手がけることを「Bean To Bar」と言うそうです。浪漫須貯古齢糖は工房併設の店舗。店の奥に見える工房で、良いカカオ豆だけを手作業で選び抜く選別作業からチョコレート作りを行なっています。
店内には、さまざまな産地のカカオで作った板チョコレートが並んでいます。カカオの産地別の味の違いだけでなく、焙煎の深さによる味の違いも自家焙煎チョコレートの魅力だそう。浪漫須貯古齢糖の板チョコレートには、カカオの産地、甘味、果実感、焙煎度、チョコレートの特徴などが表示されています。
板チョコレートのほか、フィナンシェ、カカオケーキ、ワッフルなどの焼き菓子、宝石のように美しいボンボンショコラ、アイスクリームなども販売しているほか、店内にある喫茶スペースでは、焼きたてのベルギーワッフル、カカオアフォガードなど特製のスイーツを味わうこともできます。

弘前から自家焙煎チョコレートの魅力を発信

須藤銀雅さん
オーナーでショコラティエの須藤銀雅さん
ボンボンショコラ
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宝石のように美しい「ボンボンショコラ」。美しい光沢はテンパリングという技術によるものです。
ベルギーワッフル
ベルギーワッフルなど、チョコレートを使った焼き菓子もさまざま販売しています。
浪漫須貯古齢糖
2022年4月にリニューアルオープンした新店舗。奥に広い駐車場があります。

店のオーナーでショコラティエの須藤銀雅さんは弘前市の出身。製菓専門学校卒業後、パティスリー、フレンチレストラン、ショコラトリーで経験を積み、2016年に都内でバー専用にチョコレートを製造・販売する工房「Airgead(アールガッド)」を開業し、現在は東京と弘前を往復しながら両店を営業しています。東京から最新の技術やレシピを持ち帰り、自家焙煎チョコレートの魅力を故郷・弘前から発信している須藤さん。カカオやチョコレート作りの奥の深さを全国に広めています。
そのこだわりの自家焙煎チョコレートと特製スイーツは衝撃を受ける美味しさでした。カカオの産地ごとの食べ比べもぜひお試しください。
浪漫須貯古齢糖の商品は、ギフトや旅のお土産にしてもきっと喜ばれるはず。弘前在来種の唐辛子を使用した辛味のあるチョコレート「清水森ナンバ」、青森県産リンゴを使った商品など、ご当地ならではのチョコレートもあり、おすすめです。

データ

  • 浪漫須貯古齢糖
  • 住所:〒036-8024 青森県弘前市緑町18
  • TEL:0172-36-7808
  • 営業時間:11:00~19:00
  • 定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日火曜日)
  • https://romance-cacao.shop-pro.jp

前編の「雑貨編」、後編の「飲食店編」と2回にわたり、弘前きっての人気の4店を訪ねてにぎわいの理由に納得しました。どの店もオーナーや店主、スタッフの情熱や温かさ、“弘前愛”が感じられ、さらにこだわりの商品もそろい、わざわざ訪れたくなる魅力にあふれていました。ご紹介した4店は、まさに弘前の魅力の発信地。他の店では滅多に手に入らない商品、ここだけの商品もたくさんありました。津軽の旅の際、ぜひお立ち寄りいただきたいおすすめスポットです。

記事作成:マゼンタ(株)

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