はじめに訪れたのは、「人と地球に優しいもの」をテーマにした代官町のセレクトショップ「green」。店内は、白を基調とした木目調のインテリア。一人でもふらりと立ち寄りやすい温かな雰囲気が印象的でした。
取り扱う商品は、器、衣類や靴、肌への優しさや地球環境に配慮した日用品、化粧品や調味料など。
特に目を引くのが、青森県の津軽地方に受け継がれる伝統の刺し子技法「こぎん刺し」の商品。麻布に木綿の糸を一針一針刺して布を補強したものです。江戸時代、弘前を中心に農民たちの冬仕事として広まりました。刺し子を施すことで布が厚く丈夫になり、より温かさを保てるようになるため、津軽の厳しい寒さを乗り越える暮らしの知恵でもありました。当時の津軽の農民は、麻布以外の着物の着用を禁じられていたそうです。