男鹿の地形や風土を知る上で、まず抑えたいのが「寒風山(かんぷうざん)」。大地の公園「男鹿半島・大潟ジオパーク」の見どころの一つで、およそ2万年前にできた小さな火山です。寒風山回転展望台は360度パノラマの眺望が楽しめるスポットで、その周辺には「鬼の隠れ里」や「姫ヶ岳」など大地の成り立ちがわかる場所が多くあります。
秋田の定番観光スポット・男鹿(おが)半島。日本海に突き出た独特の形で記憶している人も多いでしょう。気候風土によって築かれた景観美が点在し、観光にピッタリ。いま話題のフォトスポットを紹介します。
男鹿の地形や風土を知る上で、まず抑えたいのが「寒風山(かんぷうざん)」。大地の公園「男鹿半島・大潟ジオパーク」の見どころの一つで、およそ2万年前にできた小さな火山です。寒風山回転展望台は360度パノラマの眺望が楽しめるスポットで、その周辺には「鬼の隠れ里」や「姫ヶ岳」など大地の成り立ちがわかる場所が多くあります。
「『寒風山回転展望台』屋上の展望パークからの眺めが最高です!」と話すのは、男鹿市観光課の加藤さん。今回、男鹿のフォトスポットの数々を紹介してもらいました。「ここは遮るものがなくて開放的な景観。思わず写真が撮りたくなりますよ。晴天時は山形県との県境にある名峰『鳥海山』まで見渡せます」。
「あっ!」と加藤さんが思わず声をあげ駆け寄った先には、パラグライダーが何機も飛んでいました。風に乗って、ゆっくりゆらゆら空中散歩。この風景は寒風山の風物詩です。「まだ乗ったことがないので、一度は…!」と加藤さんも切望するほど、空中からの男鹿の景色は魅力に溢れていることでしょう。
寒風山のフォトスポットをもっと知りたい!「寒風山回転展望台」に勤めて22年、所長の湊さんに“絶景マイベスト”を聞きました。「5月の1〜2週間しか見られない大潟村方面の水田風景ですね」。水鏡になった田んぼが夕焼け色に染まる様は、息を呑む美しさ。夏に向けて緑の絨毯が色濃く広がっていくのも楽しみです。
以前から気になっていた、「寒風山から鳥海山が見えると、翌日は雨!?」のウワサ。真偽のほどを湊さんへ尋ねてみると、「本当です。3日以内に雨が降ることがかなり多いです」とのこと。鳥海山が見たいような、見たくないような…。豆知識を知って見る景色もまた、楽しいものです。
男鹿で年々注目を集めるフォトスポットといえば、「雲昌寺(うんしょうじ)」。鮮やかなアジサイが咲き誇る、夏の人気スポットです。境内をまるで絨毯のように青く染めるアジサイは、副住職・古仲さんがたった1株から約20年に及び育ててきたそう。開花時期となる6月中旬から、特別拝観期間が設けられます。
1,500株以上のアジサイはもちろん、境内には見どころがたくさんあり、写真を撮らずにはいられません。観光課の加藤さんにポイントを尋ねたところ、「ハート型の敷石7個を全部見つけられると、願いが叶うと言われています」というジンクスが。ハートの形は、猪目(いのめ)と呼ばれる魔除けの紋様。なんだか、幸せが舞い込んできそう♡
雲昌寺を訪れたら、まずは御本尊様にお参りを。受付には御守や御朱印も用意されています。写真を撮ったらひと休み。特別拝観期間中は境内に「あじさいカフェ」もオープンします。アジサイ色に似た人気のバタフライピーティーは、雲昌寺の楽しみのひとつです。
男鹿に来たのなら、絶対ハズせないフォトスポット「ゴジラ岩」。男鹿半島の南西端、門前地区の潮瀬崎と呼ばれる磯場にあります。寒風山の噴火によってできた火山岩が長い年月の間に風や波で侵食され、奇岩に姿を変えたそう。このゴジラ岩、見つけるのが意外と難しい…。日本海にゴジラが火を噴く瞬間が、シャッターチャンス!
最後は、ゴジラ岩から車で10分ほどのところに広がる約1.5km続く「鵜ノ崎海岸」を紹介。まるで鏡のように水面に空模様を映す風景美は「秋田のウユニ塩湖」と称されるほど、近年SNSでも話題のフォトスポットです。干潮時は海底の岩肌が露出するくらい浅瀬が連なり、200mほど沖まで岩の上を歩いていくことができます。
男鹿半島ならではの風土や歴史を楽しんだり、季節の花を愛でるなど、自然の素晴らしさを体感しながら撮る写真は、より一層魅力的に映えるはず。そこで出会う人と感動を分かち合うのも、フォトスポット巡りの醍醐味かもしれません。いざ、男鹿へ!
記事作成:あきたタウン情報