写真映え!!白神山地オススメトレッキングコース(秋田編)写真映え!!白神山地オススメトレッキングコース(秋田編)

緑に囲まれた空間でリラックス!

秋田県と青森県にまたがる世界自然遺産・白神山地はブナ森が広範囲で残された地域です。貴重な生き物が生息し豊かな自然を感じられます。
今回はそんな白神山地の魅力を秋田県側からご紹介!
山の案内人・斎藤栄作美(さいとう えさみ)さんからお話を伺いました。
斎藤さんはマタギの祖父、木こりの父のもとに生まれ、藤里エリアの四季に精通しています。白神山地の貴重な自然を守りながら、訪れた人に分かりやすくガイドをしてくれます。

実生(みしょう)から若木、古木まで様々なブナを観察することができる「岳岱自然観察教育林」

斎藤栄作美さん
森を案内してくれるガイドの斎藤栄作美さん。
岳岱自然観察教育林
ブナに囲まれた林道は爽やかな空気が満ちている。
ウッドチップで舗装された道
ウッドチップで舗装された道はやわらかく、足への負担も軽そう!
もののけブナ
入口付近には岩に根を張った珍しいブナが。
現地のガイドの方が付けた名前は「もののけブナ」。
400年ブナ
あきおとつがにゃんあきおとつがにゃん
林道を歩いていくと開けた場所に出る。
その中央にはどっしりとかまえた「400年ブナ」が。

ブナの自然林が広がる「岳岱自然観察教育林」は世界自然遺産・白神山地の原生的なブナ林の雰囲気を気軽に味わえる希少な森です。ブナと苔むした巨岩、大小の転石との調和は自然庭園の中でも傑出しています。
小さな種から生えた実生(みしょう)から、樹齢400年以上の古木(400年ブナ)まで見ることができます。
「人の手が加わった森から原生的な森まで見ることができる」と斎藤さんは話します。散策路入り口から400年ブナまでの一部の道はバリアフリーの歩道になっており、歩きやすさも人気。森の奥にあるガッシリと根を張る木々や苔むした岩も見どころです。 散策は時間をかけてゆっくり見てまわるのがおススメです。

歩いて確かめる、腐葉土の柔らかさとブナの森の爽やかさ。

腐葉土
落ち葉が何層にも積み重なり、ミルフィーユ状になった腐葉土。
斎藤栄作美さん
森のいろいろな話を交えながらガイドしてくれるので普通に歩くより発見がいっぱい!

「岳岱自然観察教育林」は落葉樹林が主で、必ず葉っぱを落とします。その量はなんと1ヘクタールに約3トンほどだそうです。それが積み重なりミルフィーユ状の「腐葉土」ができ上がります。歩いた感触はふわふわですが中には水分をたっぷり含んでおり、まるでスポンジのようです。また、「森の木や昆虫などを土に還す力があるので、森の中はくさい臭いを感じません。森が爽やかなのは、この腐葉土が大切な役目をしているから」と斎藤さんは話してくれました。

ブナの森からあふれる湧水を

湧水
湧水
森の奥に湧き出る水はここまでの疲れを癒してくれる。
斎藤栄作美さん
「何も引っかからない、スーッと喉に入る」と斎藤さん。

森の中を進むとだんだん大きな岩が転がっており雰囲気が変わってきます。そこを抜けさらに奥まで行くと湧水スポットがあり、飲むことができます。白神山地の湧き水は超軟水ともいわれており、とてもまろやかな口当たりです。

春から秋まで、ゆっくり楽しめる田苗代湿原(たなしろしつげん)の魅力を堪能しよう!

斎藤栄作美さん
「世界遺産登録核心地域は道がありませんし、入山規制もかかっているので中々入れませんが、こういう身近なところでもいい白神の原生林があります。ぜひ楽しんでいただければと思います」とのこと。
田苗代湿原
田苗代湿原
あきおあきお
季節によって見せる顔が違う「田苗代湿原」。

岳岱自然観察教育林近くにある「藤里駒ケ岳」。
日本最大のブナ林として知られる白神山地のほぼ中心にあり、標高1,158m。県立自然公園に指定されています。4月下旬になると前岳の山腹に勇壮な馬の雪形が現れることから名づけられたと伝わります。
藤里駒ケ岳への登山道である黒石登山口から15分ほど平坦な登山道を進むと、広さ19ヘクタールの田苗代湿原へ到着します。開放感のある湿原の中を木道が通っており湿原の花を観賞しながら野鳥のさえずりを耳に、春から秋まで楽しめます。
また、ニッコウキスゲ、ガクウラジロヨウラク、コバギボウシなど季節の移り変わりを湿原の花で感じることができ、見晴らしが良いのも魅力です。
白神山地の核心地域(コアエリア)と同様、縄文時代から変わらない原生の森を体感できるのもおススメ!
雪解けの春から秋まで四季折々の植物や動物との出会いが待っています。

データ

世界自然遺産・白神山地のブナの森は生命の森。自然遺産の核心地域(コアエリア)同様のブナ林を体感でき、縄文時代から脈々と生き続けてきた生命力を感じることができます。
心をリフレッシュさせてくれる白神山地の森に、ぜひ出かけてみませんか。

記事作成:マゼンタ(株)

※本記事はブナの学校運営協議会の企画で制作しております。

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