かわいい土版を見るなら鹿角へどうぞ! 大湯環状列石かわいい土版を見るなら鹿角へどうぞ! 大湯環状列石

台地に広がる縄文遺跡とちょっとかわいい土器の数々

2021年7月、ユネスコ世界文化遺産に登録決定となった「北海道・北東北の縄文遺跡群」。秋田県鹿角市にある「大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)」では、独特な形でちょっとかわいい出土品が迎えてくれます。

台地の上の環状列石

ガイダンス施設の大湯ストーンサークル館
ガイダンス施設の大湯ストーンサークル館

秋田県鹿角市、JR十和田南駅から車で約15分。
大湯環状列石は、大湯川沿いの台地の上にある縄文時代の遺跡です。万座(まんざ)環状列石と野中堂(のなかどう)環状列石という二つの環状列石があり、発掘調査ではそれぞれを囲んで同心円状に、建物や貯蔵穴などが広がることが明らかとなりました。
環状列石は墓として利用されたほか、様々なマツリ、儀式の場として使用されたと考えられています。
2021年7月にはユネスコ世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひととして登録されました。

かわいい土製品「土版」

様々な土器が展示されている展示ホール
様々な土器が展示されている展示ホール
ちょっと欲しくなるキノコ型の土製品
ちょっと欲しくなるキノコ型の土製品
ゆるキャラのような形の「土版」、近隣の道の駅などで「どばんくんクッキー」も販売中
つがにゃんつがにゃん
ゆるキャラのような形の「土版」、近隣の道の駅などで「どばんくんクッキー」も販売中

大湯環状列石のガイダンス施設として「大湯ストーンサークル館」が隣接しています。館内には資料や出土品が展示されており、土器の手作り体験をすることができます(一部有料)。
おすすめは展示ホールの土器のコーナー。大振りの土器の壺は縄目や溝で力強い模様が施されていて見ごたえがありますが、細やかで小さな土器も必見です。小さなおちょこのような土器や、キノコのような形をしたものも。特に「土版」として展示されている土製品は、小さな穴で人を表したとされていますが、どことなくぼんやりした顔をしていて、マスコットキャラクター「どばんくん」としても紹介されています。

環状列石は縄文時代の人々の営みそのもの

ストーンサークル
ストーンサークル
大湯ストーンサークル館
あきおとつがにゃんあきおとつがにゃん

環状列石に使われている石は近くの川から運ばれてきたとされています。その数は膨大で、一つの環状列石を作るだけでも相当な人手が必要だということは想像に難くありません。現代ではトラックですぐに運べる量でも、当時は道具も限られていたことから余程の苦労があったかと思います。遺跡は墓でもあり、祭祀の場でもあったとされていることから、「大切な想い」のためにたくさんの人たちが協力して作り上げていったのでしょう。

データ

  • 施設名:大湯環状列石
  • 住所:秋田県鹿角市十和田大湯字万座45
  • 営業時間:4月~9月 9:00~17:30(公開範囲を制限しています)
    10月 9:00~16:30(公開範囲を制限しています)
    11月 9:00~16:00(月曜日は閉鎖。公開範囲を制限しています)
  • 冬季閉鎖(11月中旬~4月中旬)

大湯環状列石の近隣では近代的なデザインの「道の駅おおゆ」や、秋になればたっぷり果汁の鹿角りんごが楽しめるなど、一緒に楽しんでいただけるコンテンツもたくさんあります。縄文時代に思いを馳せながら、地域をまるっと楽しんでいただける秋田県鹿角市に是非お越しください。

記事作成:JR東日本秋田支社

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