秋田県北秋田市、JR鷹ノ巣駅から車で約10分。伊勢堂岱遺跡は米代川沿いの丘陵の上で1992年に発見されました。当地は大館能代空港へのアクセス道路の建設が予定されており、開発前の発掘調査で見つかったそうです。大きな環状列石(ストーンサークル)が2つ、3つと見つかっていったことから、元は環状列石を移設する計画でしたが、地元の人たちから現地保存を強く希望する声があがり、道路建設の建設は中止され、2001年に国の史跡に指定されました。今でも、途中まで作られていた道路橋脚が敷地内に残されています。
その後、発掘調査や見学環境整備などが着々と進められ、2021年7月にはユネスコ世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一部として登録されました。