そんな「六郷湧水群」の一つ、「ニテコ清水」を使った「ニテコサイダー」は、秋田県民に長く愛される地サイダーです。サイダーを製造している「手づくり工房 湧子ちゃん」でお話を伺いました。
製造を開始したのは明治35年。水にこだわり、水本来のうまさを引き出すため、柔らかな甘さとまろやかな炭酸に仕上げているそうです。
「ニテコサイダー」の味を決める香料などの原材料は、110年以上も守り継がれた門外不出の配合。
名水と言われる「ニテコ清水」の地下水を使用し、原材料と丁寧に良く混ぜ合わせてシロップを作ります。
そしてシロップを十分に冷やしたのち、炭酸ガスを加え瓶に詰めていきます。
これは炭酸がシロップの温度が低ければ低いほどよく溶けて混ざるためです。
そうして、きめ細かな炭酸が特徴の「ニテコサイダー」が出来上がります。
「手づくり工房 湧子ちゃん」では、「ニテコサイダー」の他、名水を使った「おからドーナツ」や10数種類の「オリジナルジェラート」なども製造しています。
「ニテコサイダー」は県内のスーパーや道の駅などをはじめとして、年間で30万本以上を出荷し、その約半分が夏場に売れるほどの人気商品。
ちなみに美郷町の友好都市、東京都大田区の一部銭湯でも販売されているそうで、風呂上りの一本はまた格別な味でしょう。