津軽のいろいろ ねぷた絵のかわいい新アイテム 自分で選べる製作体験も!?津軽のいろいろ ねぷた絵のかわいい新アイテム 自分で選べる製作体験も!?

江戸時代にタイムスリップしたような街・黒石

青森・黒石にある「中町こみせ通り(以下、こみせ通り)」は、江戸時代前期から続くアーケード状の通路があり、日本の道百選に選ばれたこともあります。街中には国指定文化財や青森県指定文化財など、古き良きものがたくさん点在。昔ながらのレトロな風景が残っています。そんな黒石に昨年オープンした「IRODORI(いろどり)」は、ねぷた絵を再利用した灯ろうやうちわの購入や、製作体験ができる新スポットとして注目を集めています!

ねぷたって何?黒石ねぷたって?

こみせ通り
どんなねぷた絵があるのかなどんなねぷた絵があるのかな
江戸時代から残るアーケードが特徴のこみせ通り
黒石ねぷた
見物客とねぷたの距離が近い、こみせ通りを運行する黒石ねぷた

青森県各地にある「ねぷた・ねぶた」は夏を彩る祭りとして、さまざまな形で開催されています。一般的に知られている「青森ねぶた」や「五所川原立佞武多」は人形型の山車(だし)が街中を運行しますが、県内の多くは扇の形をしたねぷたが中心。ねぷたに描かれる「ねぷた絵」は勇壮な武人や美しい美人画など多種多様で見るものを魅了します。
「黒石ねぷた」は扇型のねぷたが中心で、こみせ通りの中を運行することが最大の特徴。見物客とねぷたの距離が近く、ねぷた絵は他のエリアより細かいとも言われています。「IRODORI」の店主・木村正幸さんは「ねぷた絵師さんの話だと、黒石のねぷた絵は観客に細かいところまで見られるので、一番気を遣って描いているそうです」と話します。

ねぷた絵は祭りが終われば燃やしていた?

大きなねぷた絵
キャラクターあきおとつがにゃん
大きなねぷた絵はもらっても大きすぎて活用しづらく、保管されたままになるものが多いという

「IRODORI」は実際に使われたねぷた絵を再利用した灯ろうやうちわを販売・製作体験している工房です。木村さんによると、ねぷた絵は一年ごとに貼り替えるため、祭りが終わると欲しい人に譲ったり廃棄したりしていたそうで、何か別の形で有効活用ができないかと考えていたそうです。「もったいないと思ったのがきっかけ」と木村さん。

ねぷた絵を使った灯ろうとうちわ。体験は選べる楽しさがある

こみせ通り
どれも可愛い柄だねどれも可愛い柄だね
灯ろう
さまざまな絵柄があり、それだけでも心が躍ります

ねぷた絵は灯ろうやうちわの絵柄として活用しています。このねぷた絵は、和紙にロウなどを使い、明かりで絵自体が際立たせられるように描かれているため、明かりとの相性は抜群。模様が美しく小さくても迫力満点で、何よりフォトジェニックで映えます。
自分で作るワークショップの所要時間は、灯ろうとうちわ共に約50分(灯ろうは1段の場合。3段まで可能)。しかし、その多くは絵を選ぶ時間だと木村さん。即決だと30分もあれば完成可能だとか。ただし、このワークショップは選ぶところに楽しさがあるようです。
灯ろうは商品の販売価格と体験料は同じ。うちわは体験料の方が高くなりますが、実際のねぷた絵から選ぶ楽しさがあります。製作体験は選んだ絵をのりで骨組みに貼り付けていくだけなので、お子さんでも体験可能。お時間に余裕のある方はぜひ製作体験で、世界に一つだけのねぷたグッズを作ってみてはいかがでしょうか。

ねぷた絵選び
lovelove
製作体験の最大の楽しみはねぷた絵選び。灯ろうの場合、事前にカットされてあるねぷた絵からお好みの組み合わせをチョイス

データ

  • 店舗名:IRODORI
  • 住所:青森県黒石市中町38
  • 電話番号:0172-55-6188
  • 営業時間:11:00~15:00、(土日祝)10:00~16:00
  • 定休日:火曜
  • 料金:
    うちわ 2,600円(販売価格は2000円)
    灯ろう 3,800円(1段)、5,800円(2段)、8,800円(3段)※体験料も同じ

黒石の魅力を知るまちあるきや体験ツアーも

木村さん
他のイベントも楽しみ!どれも可愛い柄だね
本業はデザイナーで「横町十文字まちそだて会」に所属する木村さん
ツアー
lovelove
横町十文字まちそだて会では、江戸時代から続く風情を感じさせるツアーが10種近くある

IRODORIは、木村さんが所属するNPO法人「横町十文字まちそだて会」が運営しています。イベントやまちあるきツアーなどを開催し、黒石のため地元のために幅広い活動に取り組んでいます。まちあるきツアーはそんな地元を愛する人たちだからこその情報を知る機会が満載で、観光パンフレットには載っていないような楽しい出会いがあるかもしれません。

データ

黒石は歴史や文化が色濃く残った風情のある街です。ノスタルジックな街並みは絵になるところばかり。どことなく時間の流れがゆっくりとしているような気がします。そこに住む人たちもまた、ユニークな人たちが多く、観光客を笑顔で迎え入れてくれます。「IRODORI」をきっかけに、黒石の街並みを散策するだけでも旅情を誘いますが、そこに住む人たちと同じ時間を共有することができれば、きっともっと温かい気持ちにさせてくれることでしょう。

記事作成:株式会社コンシス

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