青森県各地にある「ねぷた・ねぶた」は夏を彩る祭りとして、さまざまな形で開催されています。一般的に知られている「青森ねぶた」や「五所川原立佞武多」は人形型の山車(だし)が街中を運行しますが、県内の多くは扇の形をしたねぷたが中心。ねぷたに描かれる「ねぷた絵」は勇壮な武人や美しい美人画など多種多様で見るものを魅了します。
「黒石ねぷた」は扇型のねぷたが中心で、こみせ通りの中を運行することが最大の特徴。見物客とねぷたの距離が近く、ねぷた絵は他のエリアより細かいとも言われています。「IRODORI」の店主・木村正幸さんは「ねぷた絵師さんの話だと、黒石のねぷた絵は観客に細かいところまで見られるので、一番気を遣って描いているそうです」と話します。