秋田の隠れた名物グルメとして、近年は全国メディアでも取り上げられるようになった「生グソ」は、秋田市に構えるかき氷店「広栄堂」の看板商品。秋田市民なら誰もが知っていると言っても過言ではない「生グソ」は人気No.1メニューで、かき氷「生グレープフルーツソフト」の頭文字を取った愛称なんです。
秋田にも、ご当地グルメが数多くあります。その中には、素朴でどこか懐かし味わいの「ババヘラアイス」と同じく地域に根ざしてきた、ひんやり甘〜い食べ物があります。幅広い世代をトリコにするその味わい…。秋田を訪れたら一度は食べてほしい一品と、そのお店をご紹介します。
秋田の隠れた名物グルメとして、近年は全国メディアでも取り上げられるようになった「生グソ」は、秋田市に構えるかき氷店「広栄堂」の看板商品。秋田市民なら誰もが知っていると言っても過言ではない「生グソ」は人気No.1メニューで、かき氷「生グレープフルーツソフト」の頭文字を取った愛称なんです。
5月下旬〜9月末の期間限定で営業する行列必至のかき氷店「広栄堂」。昭和6年に和菓子店として創業したお店です。「生グソ」が生まれた意外な背景や、愛されるようになった理由について、店主・菊地さんに話を聞きました。.1メニューで、かき氷「生グレープフルーツソフト」の頭文字を取った愛称なんです。
Q.そもそも「生グソ」と呼ぶようになったきっかけは?
かき氷に果実を使ったら面白いのではと、業者の方が父に提案したのが今から40年くらい前だと聞いています。それから、生のグレープフルーツ、レモン、オレンジを加えたかき氷を提供しました。生グレープフルーツソフトは名称が長く、注文伝票に「生グソ」と書いていたことから、お客さんの間で話題になったと記憶しています。
Q.なぜ「生グソ」は人気なのでしょうか?
ネーミングの強さに負けない味わいでしょうか。ジューシーでさっぱりしていて、暑い日にピッタリだからだと思います。ゴロゴロとした果肉が氷の食感とも合いますしね。提供する前夜にグレープフルーツの果肉を一つひとつ手で剥いて仕込んでいるので、実はとても手間のかかっている商品なんです(笑)。
昨年からは全メニューのテイクアウトも開始しました。ソフトが上手く乗るように、美しく丸く氷を盛る熟練の技は、こだわりの容器を使ったテイクアウトにも生かされています。
Q.改めて、「広栄堂」のかき氷はどんなかき氷ですか?
非常にシンプルなかき氷です。かき氷の旨みは〈酸味〉だと思っているので、果物の酸味を生かすことを大切にしています。そんな味わいを地域の子どもたちにも食べてほしいので、価格は抑えめに。昔食べに来ていた人が子どもを連れて来店すると、地域の人たちに育てられてきたお店であることが実感できてうれしくなりますね。
ひんやりと喉を潤すかき氷ですが、「生グソ」にはその一言では片付けられない魅力がたくさん詰まっています。老若男女に好まれる爽やかな甘味は暑気払いにピッタリ! てんこ盛りの「生グソ」を、氷を落とさず上手に食べられたら、あなたも「広栄堂」マスター! ぜひトライしてください。
記事作成:あきたタウン情報