「旧正マッコ市」は、諸説ありますが、“金物屋が1年分の注文予約を受けた際、顧客におまけをあげた”ことが始まりといわれています。黒石商店街協同組合が運営を行い、「マッコ市」の愛称で地元民を中心に今も親しまれ続けています。
そもそも「マッコ」とは、津軽地方で“おまけ”や“お年玉”という意味。商店街に軒を連ねる各店舗が思い思いのマッコを張り切って用意し、お客様を迎えます。さらに、マッコに加えて、購入金額に応じた福引や抽選も行われるため、この日ばかりは皆一様に財布の紐を緩めて買い物を存分に楽しむのだといいます。
旧正マッコ市の中心スタッフとして尽力する工藤勤さんは、「もともとは中心地の商店街で行なっていた催しですが、今では郊外の大手スーパーなども同日に独自のイベントを実施しています」と教えてくれました。黒石市の冬の風物詩として、県内外から多くの人が訪れ、同エリアのにぎわいを創出する一大イベントになっています。