津軽のいろいろ かわいい伝統工芸品!キュンキュンする逸品、見つけましょっ!第一弾!~津軽こぎん刺し編~津軽のいろいろ かわいい伝統工芸品!キュンキュンする逸品、見つけましょっ!第一弾!~津軽こぎん刺し編~

津軽の暮らしに寄り添ってきた伝統工芸品。生活を豊かにするために作られてきたものでしたが、実は、かわいいが溢れています!

青森県では現在32品目もの伝統工芸品が指定されています(2018年現在)。その中でも津軽地方では、「津軽こぎん刺し、ブナコ、津軽焼、こけし、あけび蔓細工」などが知られています。
長きにわたり継承されてきた伝統工芸品といえば、少し敷居が高いような…、難しいような…。そんなことはありません!津軽の伝統工芸品にはかわいいが溢れている逸品があります。
今回は、丁寧で温かい職人の手で作られる津軽の伝統工芸品「津軽こぎん刺し」を紹介します!

布に温もりを吹き込む、まるで魔法のよう!
先人の知恵が詰まった、津軽こぎん刺し。

津軽こぎん刺しの歴史は江戸時代までさかのぼります。
津軽地方の冬は雪が多く大変寒いのですが、当時の農民たちは防寒着に使用する「綿」の栽培や、他の地域から買い付けることを禁じられ、麻の着物しか着ることが許されませんでした。
麻は縫い目が荒く通気性が良いので、長く厳しい「津軽の冬」を過ごすのには向いていませんでした。
少しでも快適に過ごすため、麻布に木綿の糸で刺し子を施し補強をした着物を着ていました。
麻布の織り目に対して一針一針布目を数えながらていねいに縫う技法で、幾何学的な模様になったのが津軽こぎん刺し。津軽こぎん刺しの基礎となる模様は約40種類もあります。
津軽こぎん刺しについて教えてくれたのは、弘前こぎん研究所 代表取締役の成田貞治さん。

津軽こぎん刺しのスーツとネクタイ、ブローチ、バッグを身につける成田さん
模様がたくさん!模様がたくさん!
津軽こぎん刺しのスーツとネクタイ、ブローチ、バッグを身につける成田さん。

津軽地域にはたくさんの津軽こぎん刺し作家がいますが、その中でも弘前こぎん研究所はリーダー的存在で津軽地域の伝統を紡いでいます。
弘前こぎん研究所では、工房で作業工程の見学ができます。現代の生活にも取り入れやすいように、くるみボタンやコースター、名刺入れなど、様々な商品を展開して、300年以上経った今も地域の皆さんに愛されております。

くるみボタンとコースター、名刺入れ
くるみボタンとコースター、名刺入れ。カラフルでとっても可愛い!日常生活に取り入れやすい、使いやすいグッズに。

こぎん刺しの定番は紺の麻布に生成の糸の組み合わせですが今では麻布が11色、糸が23色あり、様々な組み合わせを楽しむことができます。鮮やかなピンク色の麻布の名刺入れは女性に人気!シンプルで落ち着いた紺や緑のものは男性女性問わず、人気だそうです。くるみボタンはブローチやヘアゴムにも。小物でおしゃれを楽しめますね!

弘前市の街中で、こぎん模様を見つけよう!

弘前市の街中にある案内板、土手町の遊歩道のこぎん模様
こんな場所にも模様が!こんな場所にも模様が!
弘前市の街中にある案内板、土手町の遊歩道にもこぎん模様が!

弘前市を中心に発展した津軽こぎん刺しは、街中の至る所に溢れています。
弘前駅中央口を出ると早速こぎん模様の案内板を見ることができます。こぎん模様の案内板は、駅から土手町を通り弘前城へ向かう途中の歩道にいくつも設置されています。
同じく弘前駅中央口の広場にはいくつもひし形のタイルが見られます。よ~く見ると、これもこぎん模様!駅前だけでなく土手町の歩道でも見つけることができます。
ぜひ、街中でこぎん模様を探してみて下さい。

今回ご紹介した津軽こぎん刺しは、津軽地方の伝統工芸品のごく一部。他にもかわいいモノがたくさん!
次回も引き続き、津軽地域に根付いている伝統工芸品をご紹介します!
津軽で、お気に入りの伝統工芸品を見つけてみませんか?きっとキュンとする逸品に出会えるはず!

記事作成:株式会社コンシス

津軽の伝統工芸を見つけに行こう!
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