雪国の住宅で多く見られる風除室。玄関周りにガラスのような囲いを付けて、玄関の扉を二重にし、冬の寒さで玄関の扉が凍りつくのを防ぐ役割や、雪が積もり扉の開閉が出来なくなることを防いでくれます。青森の津軽地域には、この風除室で繰り広げられる「りんご文化」があることをご存知ですか?
青森県のりんごは、生産量、栽培面積が日本一!青森りんごの品質は海外でも高い評価を得ています。県西部に位置する津軽地域では特に日常生活の中に「りんご文化」があふれています。
昔からあるりんご文化、最近話題の写真映えしそうな可愛いりんごスポット、青森県民のりんご愛がだだ漏れの日常、めごい(津軽弁で可愛い)青森りんごが愛される理由など…、教えちゃいます!
雪国の住宅で多く見られる風除室。玄関周りにガラスのような囲いを付けて、玄関の扉を二重にし、冬の寒さで玄関の扉が凍りつくのを防ぐ役割や、雪が積もり扉の開閉が出来なくなることを防いでくれます。青森の津軽地域には、この風除室で繰り広げられる「りんご文化」があることをご存知ですか?
りんご農家さんが休む間もなく朝から晩まで収穫・選果をする収穫時期が過ぎ、ひと段落した頃に、りんごの木箱に入ったりんごが風除室に置かれている光景をよく目にします。
青森の初雪は例年11月頃。もし、りんごの収穫作業が遅れ、りんごに雪が積もってしまうとその雪が解けるまでりんごに触ることはできなくなります。雪で冷えたりんごが、人肌の温度にびっくりしてヤケドをしてしまうからだそうです。
それだけ繊細なりんご。でも、傷がついても味は美味しいままなのです!
そんな、出荷はできないけど完熟し蜜が多い美味しいりんごをご近所さんへ配る文化が津軽地域には根付いています。
りんごを贈る専用の段ボールがあるのをご存知ですか?1段詰め用、2段詰め用…、贈るりんごの数によって段ボールの仕様が違うのです。
このレトロなデザインの段ボール、たくさんの種類があります。ホームセンターで手軽に購入できるものもありますので、津軽地域を観光するときには要チェック!
りんご農家が畑で走らせる作業車、通称「バゲ」もりんご文化の一つです。
その見た目だけでもインパクト十分な「バゲ」。実はりんご農家にとって作業をはかどらせるとても便利な車です。
通常の軽トラックで畑の中を移動すると、りんごの木に引っかかってしまったり、実を落としてしまったり、なかなかスムーズに移動ができません。そこで、軽トラックの上半分を切る加工をして、背丈が低いりんごの木の下をくぐるように移動ができるようにしました。広いりんご畑を簡単に移動ができることから、津軽地域のりんご農家を中心に利用されています。
「バゲ」の中には、扉をつけたままにするスタイルや、扉を全て外すスタイルがあり、農家さんの個性が表れています。ちょっと変わっているこの光景は思わずクスっと笑ってしまうりんご文化ですね!
青森で暮らす人々の身近にあるりんご。少し車を走らせると一帯がりんご畑だったり、りんごを貰ったりあげたり、特に津軽地域に暮らす人々にとっては、日常の景色にりんごが溶け込んでいます。
りんごへの愛情が溢れすぎたのか(?)、食べるだけじゃなく、あんなものやこんなもの、まさかこれも?!と、街にあふれた可愛いりんごたちを紹介します!
いくらりんごが好きだからって、いくらりんごの生産量・栽培面積が日本一だからって…、愛情が深すぎてしまったのか、青森県弘前市には「りんごポスト」が存在します。しかも1か所だけじゃないのです。りんご愛が溢れています。
ポストに負けず劣らず、ずっしりとりんごの重さが感じられるりんごポスト。弘前駅やりんご公園内、弘前市役所の近くでもりんごポストは独特な存在感を放っています。
確かに珍しいですよね。観光客の方が写真を撮っているのをよく見かけます。
地元の人は、待ち合わせ場所としても使います。「弘前駅集合で~!」なんて友人と連絡を取っていると、「りんごポスト着!」という返信が来たり。
観光客にも地元民にも愛されるりんごポスト、弘前市に来たときにはぜひ探してみてください。
青森のりんご愛はまだまだ続きます。交差点を曲がろうとすると目に入ってくるりんごのカーブミラー。なんとミラーを囲むようにりんごのデザインになっています。ちゃんとりんごのツルと葉までついているところがキュートなポイント。りんごのカーブミラーに映る自分を撮影するシチュエーションってなんだか写真映えしそう!
弘前市のりんご公園付近の交差点にあるりんごのカーブミラー。弘前は至る所にりんごのモチーフが存在する、まさにりんごの街です。さも当たり前かのように堂々と存在しているところが弘前のスタンダードです。
りんご公園に向かう時にはわかりにくいかもしれませんが、帰る時には正面にカーブミラーが見えるので見つけやすいはずです。
ポストにカーブミラーと紹介してきた弘前市から車で約30分、電車で約15分に位置する青森市浪岡地区。JR浪岡駅前広場に可愛すぎる!映えスポットがあります。りんごをモチーフにしたモニュメント「アップルハート」。
東北新幹線が新青森駅まで開通したときにリニューアルした浪岡駅。駅を出てすぐに見えるアップルハートは近くでも見ることができます。そして、その大きさにきっと驚くはず!アップルハートを制作した石澤 暁夫さんは、「人々の想い、地域の絆、勇気や元気をりんごの形とハートで表現した」と言います。
撮影スポットとしてもオススメ!特にオススメなのは快晴で青空のとき。アップルハートの赤と空の青がとてもきれいに映ります。カップルで写真を撮るとずっと幸せが続きそう…!幸せな気持ちになるアップルハート、見つけてくださいね?
りんごが日常に溢れている街に住む青森県民のりんご愛、伝わりましたでしょうか?
りんごは貰う・おすそわけが当たり前、街の至る所にあるりんごモチーフ、想像以上にりんごが溢れている日常です。津軽地域に来たときには、ぜひ、「りんごはどこだ?!」という目線でまち巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?