TRAIN SUITE
四季島を支える想い

2018/04/27

Vol.20:登別温泉郷 滝乃家 女将

須賀 紀子の想い

列車の旅の間の一夜、ゆったり、のんびりと
温泉郷での滞在を楽しんでいただきたい。

「TRAIN SUITE 四季島」3泊4日コースの2泊目は、北海道の登別、もしくはニセコの旅館での滞在となる。
登別の老舗旅館「滝乃家」の女将が語る温泉、客室、食事のすべてにわたる心づくしのもてなし。
それは、豊かな「登別」という土地自身の魅力が凝縮された体験になるだろう。

世界的な温泉郷、そして北海道の海山の恵み。

温泉地として、世界的に有名な登別ですが、「TRAIN SUITE 四季島」の列車が停車するJR登別駅は太平洋に面していて、目の前は登別の漁港です。
私どもの旅館のある温泉郷は、そこから約7.5キロ、山をいったん上ってから下った、盆地のような地形にあります。山に囲まれているので山菜などにも恵まれ、漁港では太平洋の寒流にのってきた魚が一年中獲れる、食材が豊富な環境です。
お客さまには、もちろん登別の温泉を楽しんでいただきたいですが、加えて、できる限り地元の食材を使ったお食事で、この土地の魅力をお伝えしたいと思っております。

今年で創業101年、その歴史と革新。

滝乃家は1917(大正6)年に料亭として創業しまして、今年で101年目になります。2008年には、それまで61室あった客室を30室に建て替え、現在の形となりました。
「TRAIN SUITE 四季島」のお客さまにご滞在いただくお部屋は、リビング、ダイニングルーム、寝室、和室に、露天風呂の付いた特別室です。
お食事を召し上がっていただく際には専用の配膳用の廊下からダイニングルームにお料理を運びますので、お客さまのプライベートな空間に踏み込むことがなく、本当にゆったりのんびりできるとご好評をいただいています。

登別の春、夏、秋の豊かな恵みを味わう。

地元の登別や隣町の漁港、そして噴火湾では、6月から8月は毛ガニ、また、季節を通じてカレイの一種である高級白身魚の「松皮」、平目、ウニなど、さまざまな海の幸が獲れます。
松皮はコリコリとした食感が特徴で、食べ比べを楽しんでいただきたく、平目、松皮、ウニの三種をお刺身でお出ししています。
そして朝食にも、宗八ガレイ、時鮭、桜鱒など地元ならではのお魚を味わっていただきます。
温泉郷の周辺では山菜も豊富に採れます。春のふきのとう、わらび、たらの芽、行者ニンニクなど、季節の山の幸もふんだんに登場します。

「温泉のデパート」で体感する、登別のエッセンス。

登別温泉郷は9種もの源泉が湧き、「温泉のデパート」と言われるほど。湯量も豊富です。
滝乃家の館内には、男湯は4種、女湯は3種のお風呂をご用意していて、大浴場のほかに、幻想的な山の景色を楽しんでいただける天空風呂「雲井の湯」もございます。
露天風呂付きの「TRAIN SUITE 四季島」のお客さまのお部屋のお風呂も、もちろん源泉かけ流しです。
館内にはさまざまな泉質のお風呂がございますので、お部屋の露天風呂以外にもすべてのお風呂を楽しまれるというお客さまも多いようです。

JR登別駅で列車をおりられると、海がすぐ近くにありながら、周囲には硫黄の匂いが漂い、それだけで温泉地に来たことを身体で感じていただけるはずです。
駅前では、湯鬼神たちがお出迎えをし、観光名所「地獄谷」では郷土芸能のおもてなしもあります。町を挙げて、「TRAIN SUITE 四季島」のお客さまを歓迎しようという気持ちでいっぱいです。
限られた時間のご滞在にはなりますが、列車の旅の間の一夜、まずゆったりお湯に浸かっていただき、土地の恵みを通して、皆さまに登別という土地の魅力を知っていただく機会になればと願っております。

登別温泉郷 滝乃家 女将
須賀 紀子
[ 文=鈴木伸子 撮影=小山一成 ]