川崎市の伝統野菜「のらぼう菜」を使用したメニュー(神奈川県)
のらぼう菜
- 「のらぼう菜」とは、江戸時代中期から川崎市菅地区で栽培されている伝統野菜です。西洋ナバナの一種で、収穫時期は2月下旬から4月下旬まで。生産量は少なく、市場にあまり出回らない野菜です。トウ(花茎)の糖分が高く、アクが少ない食材で、栄養価も高く、ビタミンA・Cのほか、鉄分、食物繊維なども豊富と言われています。
- 住宅・工業地域のイメージの強い川崎市で、このような伝統野菜が作られていることを多くの方に知ってもらいたいと思い、6次産業化の商品開発を行いました。商品開発をすることにより、伝統野菜を守り、生産者が増える機会にしたいと考えています。
- 今後も地域にある素晴らしい素材を発見し、発信していきます。
のらぼう菜温玉醤油うどん
のらぼう菜としらすの
柚子コショウ和風パスタ
生産者 高橋さん
「房総ジビエ」の新メニュー開発(千葉県)
- 豊かな自然に恵まれている千葉県ですが、以前からイノシシによる農作物の被害が多く、農作物や自然環境の保護が課題となっています。厄介者として駆除するだけでなく、貴重な地域資源として、美味しく有効活用したいとの想いから、この取り組みは始まりました。
緑豊かな房総の野山を自由に走りまわり、ドングリ等の栄養豊富な餌を食べ育ったイノシシは、厳しい衛生管理のもと“ジビエ”として安全な食肉に加工されます。 - JR東日本グループではこの「房総ジビエ」を活用した商品をエキナカ店舗で販売し、多くのお客さまからご好評をいただいております。
- イノシシ肉は脂っこいと思われがちですが、豚や牛と比べ低脂肪でカロリーが低く、その反面ビタミンやたんぱく質も豊富で栄養価も高いので「お肉は食べたいけど太りたくない!」という方にお勧めです。エキナカで見かけたらぜひご賞味ください。
猪そば
猪肉のスパイシーピタポケットプレート
房総ジビエ ポスター
猪そば ポスター
いのか食肉加工組合の皆さん
江戸川区産「小松菜クッキー」(東京都)
小松菜の歴史は諸説あるものの、徳川家8代将軍徳川吉宗が鷹狩りで小松川村(現在の江戸川区)を訪れた際、もてなしの料理として名もなき青菜を使った汁物が献上され、これが非常に美味であると称賛されたことからこの青菜に地名をあてた、「小松菜」と命名したと言われています。
現在、江戸川区産の小松菜は全国で有数の生産数を誇り市場でも高く評価されています。
今回、江戸川区内の生産者さま、(株)JR東日本リテールネット、(株)コロンバン、(株)島村商店とJR東日本東京支社が連携し江戸川区産「小松菜クッキー」を開発しエキナカ店舗で販売することになりました。この機会に是非江戸川区産「小松菜クッキー」をご賞味ください。
小松菜クッキー
生産者のご紹介
浅岡農園 浅岡さん
- 浅岡農園 【小松菜栽培】
- 家族で小松菜栽培に取り組み、江戸川区産小松菜の未来について熱い思いを持った、江戸川農産物直売会会長。江戸川区内の一部小学校給食へ小松菜を納品し、地産地消を推進している。また、地元小学校の課外授業にも携わり、野菜作りの大切さを教える取り組みもおこなっている。
加工者のご紹介
(株)島村商店さん
- (株)島村商店 【小松菜パウダー加工】
- 本業は運輸倉庫業でありながらも、地域活性化や地域共存を大切にし、江戸川区内の障害者施設と連携を図り、地域貢献に取り組んでいる。小松菜の利活用について日々試行錯誤を重ね、自社で小松菜をパウダーにした、「將軍小松菜うどん」の開発販売をおこなうと共に、区内の和菓子店やパン屋に小松菜パウダーを提供、小松菜関連商品の普及に協力している。
(株)コロンバン 為我井さん
- (株)コロンバン 【小松菜クッキー製造】
- 日本で初めて本格的なフランス菓子を提供した洋菓子メーカー。洋生菓子の代名詞となっているショートケーキを考案し、今では一般的になった洋生菓子実演室付き店舗をいち早く日本に誕生させた。現在、原宿本店屋上で養蜂事業を手掛けており、採れたはちみつを使ったスイーツを販売、地産池消にも積極的に取り組んでいる。
小田原の特産物を使用した商品開発(神奈川県)
小田原駅開業95周年を記念して、お客さまに地元にあるおいしい農産物や加工品を使用した新メニューをご紹介することを通じて地産地消を推進し、小田原に更に愛着を持っていただきたいと考え、小田原市の御協力をいただきながら3つのメニューを開発しました。
小田原㋯農園みかん
生産者 秋澤マルミ農園さん
小田原㋯農園みかん
秋澤マルミ農園さんの温洲みかん果汁を使ったジュースです。マルミ農園さんが所属する「みどりの会」は、小田原市周辺を含む西湘地域で農業を営む「若手農家グループ」で、この地域でしか作れないこだわりの野菜や果物を育てています。マルミ農園さんも多品種のみかん等を栽培しているこだわりのある農家さん。そのみかん果汁はハニーズバーを運営するジェイアール東日本フードビジネス(株)も納得の品質でした。このみかん果汁に、マンゴー、りんごを加え後味すっきりと仕上げました。みかんを頬ばった時のようなジューシー感が口いっぱいに広がります。
小田原産片浦レモンヨーグルトドリンク
小田原産片浦レモンは、農薬および除草剤の使用を出来る限り抑えた農法で作られています。昭和52年の輸入が自由化された「レモン」。身近になった一方、海外からのレモンは農薬を多く使用されており、消費者の「安心・安全な国産レモン」の要望に応えるべく、片浦地区の農家さん達が「片浦レモン研究会」を組織し、30年以上にわたってお互いのノウハウを共有し、片浦レモンを栽培しています。松本農園さんが栽培する小田原産片浦レモンを、市内の神尾食品工業さんが皮ごとジャムにし、そのジャムでヨーグルトドリンクをつくりました。潮風と太陽の恵みを受けた小田原産の片浦レモンであるからこそ、皮の苦味と香りを楽しんでいただけます。
生産者 松本農園さん
小田原産片浦
レモンヨーグルト
ドリンク
小田原アンチョビとたっぷりトマトのペペロンチーノ
小田原アンチョビと
たっぷりトマトのぺぺロンチーノ
相模湾は箱根・丹沢の森や小田原から真鶴半島にかけての海岸線の山林から豊富な栄養分が流れこみ、小田原ではさまざまなおいしいお魚が水揚げされます。小田原市は未利用・低利用な魚を活用した加工品を「小田原城前魚」としてブランド化しています。今回は、この「小田原城前魚」を気軽に楽しむことができる「アンチョビ」(オリーブオイルと塩漬け)を活用しメニュー開発しました。加工業者である大半商店さんは相模湾産の「イワシ」「アジ」「サバ」「カマス」を使って「自家製のアンチョビ」を加工・販売しています。このアンチョビは塩とオリーブオイルのみ加え3ヶ月かけて漬け込んでおり、「魚のうまみが生きたシンプルな味」と評判です。アンチョビのうまみとトマトの酸味がマッチした彩鮮やかなパスタに仕上げました。
川越産サツマイモを使用した新メニューの開発(埼玉県)
埼玉県川越市と言えばサツマイモが有名です。
江戸時代に川越藩で栽培されたサツマイモは特に質が良く最高級品とされ「川越芋」と呼ばれるようになりました。
今回、収穫シーズンに芋掘り体験ができる芋掘り観光の取組みを行っている山田園さまと、(株)日本レストランエンタプライズ、JR東日本大宮支社が連携し、地産地消をテーマに、川越産サツマイモ「紅あずま」品種をかき揚げに使用した「川越小江戸そば」を川越駅限定メニューとして開発しました。
今後も沿線地域の農産物を活用し、6次産業化に向けたものづくりを通じて、地域活性化を推進していきます。
川越小江戸そば
川越産サツマイモ
生産者 山田哲也さん
多摩川梨ジャム商品 名産「多摩川梨」のジャムを使用した菓子パン等販売(神奈川県)
多摩川梨ジャムトースト
多摩川梨ジャムの
デニッシュ
多摩川梨ジャムの
トレインパウンド
南武線沿線地域農業の活性化や地産地消へ繋げていく事を目的として、川崎市とJR東日本横浜支社でプロジェクトが立ち上げられました。
川崎市域の梨栽培の歴史は古く、江戸初期から記録があり、明治期には「長十郎」種がこの地で発見され、病気に強く、甘み・芳香が強いことから、全国に栽培が広がりました。かつては、観光もぎ取り園中心の販売でしたが、近年は直売所や贈答用を中心に、高品質な梨として人気があります。
多摩川梨の規格外品を活用したジャムの加工・販売を手掛ける福祉事業所「はっぴわーく」様にも本プロジェクトの目的や想いをお伝えし、ご協力いただくことになりました。美味しいジャムはエキナカ店舗で様々な商品に変わり、梨農家さんや作り手の想いを受け継ぎお客様のもとへ届けられました。
プロジェクトでは今後も沿線地域で生産されている農産物を活用した商品開発などを行いながら地域活性化を推進していきます。
生産者・加工者からのコメント
- 中豊園松浦さん
- 今回の取組みによってはっぴわーくさんの活動や多摩川梨の良いPRになり、地元への活性化にも貢献したと感じています。
- 石井梨園石井さん
- はっぴわーくさんへ働く喜びを与えられたらと行ってきた事が今回の取組みへと繋がり、多摩川梨ジャムのPRとしても良い機会になったと思います。
- はっぴわーくさま
- 新たにご協力頂ける農家さんとの出会いがあったり、はっぴわーくのジャムの知名度もあがり、これまで以上に作り手も製造にやりがいと自信を感じています。
ファミリーオ館山「Sports & Activity」へリニューアル(千葉県)
「ファミリーオ館山」では館山市がスポーツ振興を積極的に推進していることから、スポーツをコンセプトにしたリニューアルを行い、ヨガ、シーカヤック、ノルディックウォーキングなどの南房総の大自然を活かしたスポーツアクティビティを提供しています。またトライアスロン大会などのスポーツイベントを館山市等と連携して開催し、イベントにあわせて旅行商品を設定するなど、当社のネットワークを活かして観光流動促進に取り組んでいます。
この取り組みにより、地元資源の発掘や雇用の創出を図り、また地元と連携した宿泊者向けのプログラムや鉄道旅行商品による人の移動を含めた交流の創出を目指します。
『ファミリーオ館山』について詳しくはこちら
ファミリーオ館山
真利子農園 真利子さん
現在は、江戸川区農業経営者クラブの会長として、江戸川野菜の普及とブランド化などに奮闘しております。